日々の業務の中で、プレゼン資料や提案に使用する資料の作成に多くの時間を費やしている人は多いのではないでしょうか。

本来なら資料作成よりもコア業務に時間を使いたいものですが、わかりやすい資料を作成するにはそれなりの時間がかかるものです。そんな悩みを解決するために、AIを使った「資料作成の自動化技術」が続々登場しています。

キーワードを選ぶだけでアウトラインが作成できる「パワポ生成AI」

プレゼン資料や提案資料を作成する際には、資料のアウトラインを決めるところから始まり、各スライドページの編集、挿入画像の選定、伝わりやすいレイアウトへ整える作業など多くのタスクが存在します。

それらの資料作成にかかわるタスクを自動化するツールが、株式会社ユーザーローカルが提供する「パワポ生成AI」。2023年12月13日から無償で提供が開始されました。

「パワポ生成AI」の特徴は、プレゼンの目的によって最適な資料のアウトラインが自動作成されること。「手動アウトライン」機能では、「企画書・提案書」や「レポート」「新商品の紹介」「講義資料」などの中からジャンルを選ぶと、目的に沿ったアウトラインが自動で作成されます。そのアウトラインに、実際の発表に合わせてタイトルや目次などを入力してテーマカラーを選ぶだけで、パワポ形式の資料が簡単に作成可能。

プレゼン目的を選び、テキスト編集するだけですぐパワポ化

出典:プレゼン資料を自動作成する「パワポ生成AI」を無償で提供開始

目次もまだ決まっていないというケースでは、「AIアウトライン自動生成」機能が役立ちます。テンプレートのジャンルを選び、作成したいプレゼンのキーワードを2~5単語程度入力。さらに入力したキーワードに関連する追加キーワードをいくつか選択し、任意で具体的な内容を指示すれば、AIが最適なアウトラインを考えてくれます

あとは作成されたアウトラインを編集し、パワポとしてダウンロードするだけ。指定したキーワードから、具体的な提案内容や課題など細部まで作り込んだアウトラインが作成されるため、プレゼン内容自体の参考にもできそうです。

さらに、ダウンロードしたパワポには自動でイメージ画像が挿入される機能も実装。今後は、画像生成AIによって資料の内容に沿った画像を生成する機能の提供も予定しているそうで、より実用的な資料作成に期待が高まります。

イメージ画像をスライドに自動挿入

出典:プレゼン資料を自動作成する「パワポ生成AI」を無償で提供開始

もちろんパワポは後から自分で修正も可能。一から資料を作るのは面倒ですが、ベースを「パワポ生成AI」で作ってから細部を詰めていけば作業時間の大幅な短縮になるでしょう。

画像作成ツールの強みを活かしたサービスも

画像作成ツールの定番「Canva」でも、「AIスライド機能」を使えばプレゼン資料が作成できます。

画像に強いサービスだけに、写真を複数枚選択すると自動で何パターンものレイアウトが表示される機能を搭載

CanvaのAIスライド機能

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