〔NY金〕7日ぶり反発、2645.10ドル=週間では1.15%安(20日) 2024年12月21日 05時11分
【ニューヨーク時事】週末20日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の低下を背景に買い戻しが入り、7営業日ぶりに反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比37.00ドル(1.42%)高の1オンス=2645.10ドル。週間では1.15%安。
米商務省が20日に発表した11月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で2.4%上昇と、2カ月連続で伸びが加速したものの、市場予想(ロイター通信調べ)の2.5%上昇は下回った。これを受け、来年の利下げペース鈍化を織り込んで上昇していた米長期金利が低下。金利を生まない資産である金に投資妙味が高まり、金の買いを後押しした。
連邦準備制度理事会(FRB)が18日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で今後の利下げに消極的な姿勢を示したことで、金相場は前日に中心限月清算値ベースで1カ月ぶりの安値まで落ち込んだ。短期間で売られ過ぎとの見方から、週末を前に調整目的の買い戻しや安値を狙った買いも入りやすかった。