2020年4月に第4のキャリアとしてサービスを開始した「楽天モバイル」。
- データ通信無制限(楽天エリアのみ)
- 専用アプリ「Rakuten Link」を介した、国内通話・メッセージは無料
条件はあるものの「UN-LIMIT」の名の通り、「基本は定額料金」という料金プランが最大の強み。
しかし、日本国内では今も高いシェアを誇るiPhoneでは、2017年モデル以前は目玉の「Rakuten Link」が非対応となるなど、楽天モバイルの強みを活用するならAndroid推奨という構図だった。
- iPhone XS・XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11 Pro・11 Pro Max
- iPhone 11
このためiPhoneで使う場合、ユーザーが限られると思うがiPadは違う。
データ通信専用SIMとしてみれば、楽天モバイルは魅力的な選択肢
この記事では、iPadのデータ通信SIMとして楽天モバイルが魅力的な理由を紹介しようと思う。
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iPadはデータ通信専用SIMが利用可能
iPadは「データ通信専用SIM」を通常利用する。
機能的には違いはないのだが、iPadでは電話ができないので、通話機能を外した通信契約と呼ぶ方が正しいかもしれない。
通信機能しか使わないので、電話番号に縛られず、お試し利用がやりやすい。
事実、格安SIMにおいて、通話SIMは1年縛りがあるが、データ通信専用SIMは契約縛りがないというケースが多い。
それでも、利用者が少ないのは、スマホの通信回線以外にもランニングコストが発生することを、デメリットと考える方が多いからだろう。
楽天モバイルは通話・データ通信両方使える
それでも、契約縛りはなく、1年間は無料なのでとても使いやすいSIMだ。
- データ通信無制限。「Rakuten Link」を使えば国内通話も無料
- 1GBまでの通信なら「無料」
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大手キャリアとの料金比較
僕がiPadのデータSIMとして「楽天モバイル」をおすすめするのは、大手キャリアがデータ通信専用SIMの提供に積極的ではないため。
2019年10月の「分離プラン」導入後、大手キャリアの料金プランは以下の方向性に集約された。
- 50GB以上通信できる大容量プラン
- 7GB以下で、通信量に応じて変動する料金プラン
従来はスマホ・タブレットでプランは分かれていたが、データ通信専用プランは、目立たないところに追いやられた。
大容量のスマホプランの子回線として通信量をシェアする
というもので、スマホプランとセットで使う「オプション扱い」になっている。
以下のようなオプション名だ。
キャリア | プラン名 | 料金(月額:税込) |
---|---|---|
docomo | データプラス | 1,100円 |
au | タブレットデータシェアプラン | 1,100円 |
SoftBank | データシェアプラス | 1,078円 |
これだけみると安く感じるだろうが、親回線となるスマホプランの契約が必須となる。
通信量も親回線のプランに依存するのだが、楽天モバイルがau回線を使える「5GB」を軸にした場合の、対応する通信プランは以下。
SoftBankが突出して高く見えるが、これは「データシェアプラス」を契約する場合、大容量の「メリハリプラン」が必須であるため。
料金は高いが、その分通信量は多くなる。
ただ、とりあえず言えることはわかりづらい……。
- スマホで使う「親回線」の契約が、実質的には必須
- タブレット単独で利用しづらく、料金体系もわかりづらい
- スマホで大手キャリアを使っている方はよいが、それ以外の方にはメリットがない
この辺りが欠点と言えるだろうか。
その点、楽天モバイルは分かりやすい。
プラン利用料は3,278円(税込み)で、その他の条件なし
そして、1年間は無料なのでデメリットは少ないと思う。
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格安SIM(サブブランド)との料金比較
現実的にiPad用のデータSIMとして最も利用者が多いのは、格安SIMのデータプランだと思う。
大手でいえば「IIJmio」のデータプランなら、3GBで「月額990円(税込み)」とかなり安い。
ただ、格安SIMは平日昼間や夜間など、ピークタイプの通信速度が遅くなりがち。
これらの欠点がない格安SIMといえば、サブブランドのY!mobileやUQ mobileが候補に上がってくる。
実は、楽天モバイルが意識しているのも、大手キャリアのサブブランドであることは明白。
それは、サブブランド側も同じで、ほぼ同じ料金となっているのがその証拠。
キャリア | プラン名 | 通信量 | 料金(月額:税込) | 備考 |
---|---|---|---|---|
Y!mobileY!mobile | スマホベーシックプランM | 10GB | 4,048円 | 1回10分までの無料通話付 |
UQ mobile | スマホプランR | 10GB | 3,278円 | |
楽天モバイル | UN-LIMIT | 5GB | 3,278円 | 楽天エリアは無制限 |
Y!mobileだけ料金が高くなるが、これは「1回10分までの無料通話」が自動付帯しているため。
iPadで通話機能はいらない(使えない)ので、Y!mobileは自然と候補から外れる。
直接のライバルと言えるのは、UQ mobileなのだが、iPadは動作確認端末に記載されておらず、使える保証がない。
UQ mobileがなぜiPadのサポートしないのかは謎だが、結果としてスマホなら無類の強さを誇るサブブランドは、iPad用としては魅力が薄くなる。
1,000円程度で使える格安SIMと比較すれば高いが、月3,278円(税込み)で高速・安定したau回線で5GBまで通信できると考えたら楽天モバイルは隠れた有力候補といえる。
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iPadのデータSIMとして楽天モバイルをおすすめする理由
ここまでは、大手キャリア・格安SIMなど他社比較を中心に紹介してきたが、以降は楽天モバイルのサービス内容を中心に、iPad用SIMにおすすめする理由を紹介しようと思う。
- 1年間はプラン利用料「3,278円(税込み)」が無料
- 楽天エリアは無制限、auエリアで月5G使える
- SIMを挿しただけで通信可能。テザリングも使える
- 契約縛りなし。いつでも解約できる
- データ通信無制限。「Rakuten Link」を使えば国内通話も無料
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1年間はプラン利用料「3,278円(税込み)」が無料
先着300万名まで、1年間はプラン利用料「3,278円(税込み)」が無料
これが、2024年12月時点おける楽天モバイル最大の魅力。
無料ほど怖いものはない、と考える方も多いだろうが、僕自身も契約してみて、サブ回線・データ通信専用SIMとして使う分にはデメリットは何もない。
これが実際の明細だが、税込価格含めて無料。
ただ、僕のようにスマホなどのガジェット・通信サービスが大好きな人間は、「遊びで回線契約」とかよくやるが、普通の人にはまあ理解されない(笑)
心理的ハードルをあげる理由が、メイン回線を楽天に切り替えようと考えるから。
- 新規契約で新しい電話番号を取得する
- iPadや古いスマホなど、メインスマホ以外で使う
そう考えたら契約するハードルは少し下がるかと思う。
なので、通話機能が使えないiPad用データSIMとして利用するのはおすすめ。
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楽天エリアは無制限、auエリアで月5G使える
2020年4月から携帯キャリア(MNO)となった楽天モバイルは、それまで提供していた格安SIMサービスとは一線を画している。
サービス提供時期 | 種別 | 利用する回線 | 備考 |
---|---|---|---|
2020年4月7日まで | 格安SIM (MVNO) |
docomo・au | 新規受付中止 |
2020年4月8日〜 | 携帯キャリア (MNO) |
自社回線 +パートナー回線(au) |
最大の違いは、自社回線の「楽天エリア」があること。
このエリアであれば、データ通信無制限(UN-LIMIT)となるのだが、楽天エリアは2024年12月現在も首都圏など一部エリアに限られている。
僕が住む岡山県倉敷市の場合、2020年7月になり楽天エリアが増えたのだが……。
なぜか郊外(笑)
普通なら都市部からエリアが広がりそうなものだが、基地局の設置に苦戦している証拠なのか、地方では郊外からエリアが増えているようだ。
このため、楽天エリアにあまり期待できないので、パートナー回線(au)の利用がメインになる。
au回線が5GBまで無料
そう考えたらかなり安い。
なにせ、auを普通に契約したらそれ以上の料金がかかるわけで、楽天モバイルは採算度外視でサービスを提供している。
iPadはiPhoneほど移動しながら使うシーンは少ない。
- 楽天エリアなら無制限
- 安定して早い
というメリットの方が大きいので、そういう意味でも楽天モバイルは使いやすいと思う。
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SIMを挿しただけで通信可能。テザリングも使える
格安SIMの煩わしいところは、iPhone・iPadの場合、通信設定プロファイルをインストールしなければならないこと。
プロファイルのダウンロードにはネット接続が必要なので、SIMを挿せば繋がるメリットは大きい。
大手キャリアを使うメリットはこんなところにもあるのだが、楽天モバイルの場合は片手落ちという感じ。
- モバイルデータ通信は、SIMを挿せば使える
- インターネット接続共有(テザリング)は、APN設定が必要
つまり、公式ページでも案内しているとおり「APN設定するのが無難」となる。
契約縛りなし。解約金ゼロ円。いつでも解約できる
そう思っている方も多いだろう。
ただ、2019年10月から分離プランが導入され、いわゆる「2年縛り」の違約金も1,000円程度と安くなった。
大手キャリアは、決済方法やプランを限定するなど、いつものように条件が多いが……。
楽天モバイルは契約縛りなし。解約金0円
いつでも解約できる。
「とりあえず無料期間だけ使ってみよう」といういう方も、今は多いと思うが、解約手数料もかからないので、お試し契約という意味でもハードルは低い。
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楽天モバイルを使うデメリットと注意点
では、楽天モバイルを使うデメリットはあるのか?
少なくとも、1年間の無料期間はない。
ただ、無料期間が終了したあと、「月額3,278円(税込み)」を支払う価値があるかどうかは、2021年3月頃のエリア整備状況にかかっていると言えるだろう。
楽天エリアは狭いのでほぼ使えない(=データ通信無制限ではない)
この記事を書いている2024年12月時点で、楽天エリアは主要都市の一部と、地方都市の郊外しかない。
- 主要都市の大部分
- 県庁所在地の中心市街地・主要駅周辺
せめてこれくらいは使えるようにならないと、目玉である「通信無制限(UN-LIMIT)」は絵に描いた餅になってしまう。
楽天はパートナー回線として利用しているauに、1GBあたり500円程度払っているといわれる。
つまり、5GBを無料にするということは、auへの支払だけで「2,500円程度の負担」が発生している訳で、どう考えても赤字。
- ユーザー的にも、無制限エリアが狭くて不満がたまる
- キャリア的にも、事業の存続が危ぶまれる
楽天エリアの拡大は必須といえるが、「急拡大」という感じではないので不安を覚える……。
- データ通信無制限。「Rakuten Link」を使えば国内通話も無料
- 1GBまでの通信なら「無料」
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終わりに
長らくiPadで最適なデータ通信専用SIMが見つからなかった。
その結果、以下の対応をとることが多かったが、どうしてもスピード感に欠けてしまう。
- インスタントホットスポットなど、スマホのテザリングを利用
- Wi-Fiルーターを持ちあるく
節約・通信スピードという意味では便利だが、使いたいときすぐ使えないと、Cellular版iPadを使う意味が無い。
正直、2024年12月時点で3,278円(税込み)の価値があるかと問われたら微妙。
「無料だから使う」という側面の方が強いが、1年経つうちによくなることを期待したい。
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iPadを購入する
「iPad」はAmazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。
Wi-Fi+Cellular版はAppleではSIMフリー、キャリア版はSIMロックされていますが、条件を満たせばSIMロック解除できます。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!
取り扱い店舗 | Wi-Fi版 | Wi-Fi+Cellular版 |
---|---|---|
Apple Store | ○ | ○ |
大手キャリア | × | ○ |
Amazon | ○ | × |
家電量販店 | ○ | × |
iPadはどのモデルのコスパが高い?
正直ショック受けるくらい、処理スピードに差がない割に、値段はProの半額以下ですからね。
あと、SoftBank・Y!mobileユーザーは条件を満たせば、Yahoo!ショッピングで買うと「最大20%還元」なのでお得!
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | Wi-Fi | 39,800円 | - | 39,800円 |
Wi-Fi + Cellular | 56,800円 | - | 56,800円 | |
Amazon | Wi-Fi | 39,800円 | 398ポイント | 39,4027円 |
Wi-Fi + Cellular | - | - | - | |
ビックカメラ.com | Wi-Fi | 39,800円 | 398ポイント | 39,4027円 |
Wi-Fi + Cellular | 56,800円 | 568ポイント | 56,232円 | |
ドコモオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
Wi-Fi + Cellular | 60,984円 | - | 60,984円 | |
auオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
Wi-Fi + Cellular | 58,320円 | - | 58,320円 | |
SoftBankオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
Wi-Fi + Cellular | 63,360円 | - | 63,360円 |
現役社長ゆうたのiPad仕事術
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