2015年4月に「第1世代Apple Watch」を購入し、以来Series 3・Series 4・Serie 5・Series 6・Series 7と使い続けている。
Apple Watchの発売から、5年以上経ち(記事を書いているのは2024年12月)、それなりに普及したした結果として、
みたいに聞かれることも減った。
Apple Watchをはじめとする、ウェアラブル端末は無くても困らないモノなので、以下のように思っている方が多いようだ。
- 腕時計は持ってるから、いらない
- 電話ができる、便利さが分からない
- 必要性を感じない
- そもそも、何に使ってるの?
しかし、5年以上使い続ければ「なくてはならないもの」になったし、1日でも使えないと不便とかじる程度には、僕の生活に密着している。
そして、発売から4年経った2019年。
「早朝に倒れる」という経験をして以来、Apple WatchはiPhoneのアクセサリではなく、「命を守る保険」と考えるようになった。
この記事ではApple Watchの必要性について、僕なりの考えを紹介しようと思う。
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2024年12月現在のApple Watch販売状況
Apple Watchは2015年4月の発売以来、ほぼ毎年iPhoneが発売する9月に新型が発売されている。
モデル毎の販売状況・相場観をまとめると以下のようになる。
モデル名 | 販売状況 | 新品価格 | 中古価格 | |
---|---|---|---|---|
Appleストア | 家電量販店 | |||
Series 3 | ○ | ○ | 22,800円〜 | 15,000円前後 |
Series 4 | × | × | - | 25,000円前後 |
Series 5 | × | × | - | 30,000円前後 |
Series 6 | × | × | - | 40,000円前後 |
Series 7 | ○ | ○ | 48,800円〜 | - |
SE | ○ | ○ | 32,800円〜 | 25,000円前後 |
新しいモデルほど高くなるというのは当たり前の特徴だが、ポイントは2点。
- 新品はApple Watch Series 3・Series 7・SEしか買えない
- 初代(第1世代)・Series 1・Series 2は、最新OS「watchOS 7」をサポートしていない
僕は2024年12月時点で、最新モデルである「Apple Watch Series 7の45mmケース」を使用しているが、初めて買う方には価格重視なら「Series 3」、機能と価格のバランス重視なら「SE」をおすめしている。
Apple Watchのメリットは「iPhoneの通知が受けられること」
Apple Watchでできることは、端末の世代を重ねる毎に増えている。
ざっくりした、Apple Watch進化の歴史は以下のような感じだ。
世代 | できること |
---|---|
初代・Series 1 |
|
Series 2 | Apple Payに対応し、SuicaなどFeliCaサービスが利用可能に |
Series 3 | 「eSIM」による、単独でのモバイルデータ通信に対応 |
Series 4 | 心拍数の取得など、健康管理機能が進化 |
Series 5 | ディスプレイの常時表示と、海外での緊急通報機能(GPS+Cellular版のみ) |
Series 6・7 | 血中酸素濃度測定に対応 |
機能は増えてきたが、僕が5年以上使い続けている理由は、
iPhoneの通知確認が便利
これに尽きる。
誰もが便利と感じられる機能だと思う。
iPhoneの通知を細かく設定できる
- 電話着信
- LINEなどメッセンジャーの受信通知
- アプリからの連絡
など、iPhoneはさまざまな通知を受ける。
いちいち、iPhoneを確認するのも面倒だし、多すぎて困っている人もいると思う。
たとえば、Twitterなんていわゆるバズ(RTやいいね、がたくさん入る)が発生すると、鳴り止まない通知状態になる。
こんな通知をいちいち受信していたら、まともに操作できないし、バッテリー消費も激しくなる。ある程度の「間引き」が必要になることも多い。
こんな時、Apple Watchを使っていると、以下のような選択が可能となる。
- iPhoneは通知を受ける
- Apple Watchは受けない
iPhoneが受けた通知を反映するかを、アプリ毎に選択可能となっているので、そこで取捨選択ができる。
僕の場合は、以下のように棲み分けている。
- メッセンジャー系アプリは優先的に反映
- その他の通知はなるべく不可にする
こうすることで、Apple Watchに届く通知は『急ぎ』または『要確認』と判断している。
唯一の不満は、Twitterの通知は基本不要だが、DMだけは受けたいなんて設定ができないことだろうか。
なお、電話・メッセージアプリなど、純正アプリはより細かい設定が可能となっている。
Apple PayはApple Watchで使う方が便利
2024年時点における、Apple Watchで一番のおすすめ機能は何かと問われたら、
と答える。
「おサイフケータイ」と考えた場合、やはりiPhoneで使うのが便利と考えるだろうし、実際iPhoneで使う人の方が多い。
だが、Apple Watchを持っているなら、こちらの方が僕は便利だと思う。
最大の理由は、iPhone(スマホ)を取り出さなくても決済できることにある。
Apple Watchは腕時計なので、腕に巻いている。
荷物が多い時など、両手が塞がっていてもかざすことくらいはできるのでわりと重宝する。
電車にも乗れるので便利だったが、2020年以降のコロナ禍においては、
Face IDを使わずにApple Payが利用できる
というのもApple Watchを使うメリットかもしれない。
Apple Watchの場合、「サイドボタンのダブルクリック」でApple Payが利用できる。
Suicaを使えば電車はもちろん、新幹線もチケットレス乗車できる
Apple Payを使ってできることは主に2つある。
- iD・QUICPayによる決済
- Suicaによる電車への乗車
どちらも便利なのだが、特にSuicaは使ってみてほしい。
カード型Suicaをいちいち出さなくてよいのはもちろん、チャージもWalletアプリ上から簡単に行えるので、カードより使いやすいと感じるだろう。
また、2024年12月現在は東海道・山陽新幹線にも乗車出来る(エクスプレス予約、スマートEXの手続きが必要)ので、非常に使いやすい。
Cellular版のモバイルデータ通信機能は基本的に不要
Apple Watch Series 3以降の目玉機能は、「eSIM」に対応し単体でモバイルデータ通信ができることだ。
モバイルデータ通信対応のCellular版は、価格も若干高くなっており、積極的に使う理由はないと思う。
とくに、はじめてApple Watchを購入するような方であれば、Cellular版を選択する必要はない。
本体代も高いし、通信契約が必要で月額350円〜500円の費用が発生するため、維持費が高くなってしまう。
ただ、工場などカメラ付きスマホの持ち込み不可な職場の場合、単体で電話着信やメッセージが確認できるCellular版は非常に便利だと思う。
「保険」と考えた時「Series 7」と「SE」は強力
ここまで紹介したとおり、Apple Watchは昔も今も基本は「iPhoneの通知を見るもの」であり、もう少し使い込んでいる人でも、Apple Payによる決済、ジョギングなどワークデータ取得程度だろう。
これらはデバイスとしての大小の差はあれど、ほぼiPhoneで代替可能なものだ。
なので、コスパという観点で見たとき、2024年12月現在販売されている、Series 3とSeries 7を比較すると、「Series 3」のコスパが圧倒的に高いという結論になる。
ただ、「命を守る保険」と考えると見方が変わる。
- 電気心拍センサーを搭載し、心電図(ECG)が作成できる(日本では未認可)
- 転倒検出機能
これらはSeries 4以降の機能。
必須かと問われたら、そうじゃない。
心電図なんてほとんどの場合「異常なし」なわけだが、異常があったとき、早期検出できるのがメリット。
「転倒検出機能」も倒れなければ使われることはない。
ただ、何かあった後で後悔しても遅い。
一度倒れた経験から、僕はこれらの機能を「掛け捨ての保険」と考え、Apple Watchを常に身につけるようにした。
その結果、普段は睡眠データが取得できたり、目覚ましに活用できたり、24時間365日身につけることで分かったメリットもある。
Apple Watchの欠点
このように、無くても困らないが、あると確実に便利なデバイスがApple Watchだ。
購入しようと思っている方は、ほとんど半信半疑で、僕も実際そうだったが、5年以上使っていると、
もうApple Watch無しの生活は考えられない
という感じになる。
Apple Watchがないと電話の着信一つとっても不便だった。
Apple Watchがあれば見逃すことが少なく、出られないときに切断するのも楽なので、いつのまにかApple Watchのある生活が当たり前になっていた。
ただ、そんなApple Watchにも初代から続く欠点がある。
僕の印象では主に2つ。
バッテリー駆動時間が短い
それは、バッテリー駆動時間が短いことで、Series 3以降は「頑張れば2日程度」充電無しで使える。
しかし、これは考え方1つで変わるだろう。
- 時計と思えば、「たった2日」
- ガジェットと思えば、「2日も」
さらに言えば、
Apple Watchは時計の常時表示が出来ない
これも『時計』と捉えたら不便だ。
Apple Watchは時計型デバイスなので、どうしても腕時計と捉えがちだし、実際今腕時計を使っている方は、交換する形で使うだろう。
購入する場合は、
時計ではなくガジェットを買う
という認識を持った方が良いかと思う。
Series 5でついに実現した「常時表示ディスプレイ」
バッテリーとディスプレイに関しては、初代モデル以来ずっと「不満を持ち続けていた」のだが、Series 5でついにその1つが解消した。
常時表示Retinaディスプレイ搭載
この1点で感動してしまう(笑)
僕は2015年4月の第1世代Apple Watchが発売して以来、ほぼ毎年機種変更しながら、Apple Watchは毎日身につけて使っている。
- バッテリー駆動時間が短い(理想は充電なしで3日持って欲しい)
- iPhoneとセットでないと使えない
- 価格が案外高い
なんて不満はあったが、価格以外は世代を重ねる毎に改善されていた。しかし、いつまで経っても実現しなかったのが「常時表示ディスプレイ」。
Apple Watchは文字通り「時計」だ。
見たいときにすぐ確認できないと意味がないのだが、バッテリー駆動時間を延ばすために、基本はスリープしており、腕を傾けるとディスプレイがオンになる。
4年も使えばさすがになれたが、やはり不便であることには変わりない。
ただ、常時表示はSeries 5以降のみの機能であることは認識しておいて欲しい。逆に言えば、Series 4までSEは常時表示非対応モデルだ。
機種変更に伴うデータ移行の手間が増える
もう1つは、データ移行の手間が増えることだ。
機種変更した時の移行手順は、以下のようになる。
- Apple Watchとのペアリング解除
- iPhoneをバックアップ(iCloudまたはiTunes)
- iPhoneを初期化
- バックアップから復元
- Apple Watchを復元(再ペアリング)
という感じになる。
Apple Watchの設定は、iPhoneのバックアップ内に保管されるため、再設定するような手間はないが、工程が増えることは間違いない
正直面倒だし、機種変更や故障交換することの、デメリットが目立ってくる印象はある。
逆に同じ端末を長く使う人には、非常に相性が良いとも言える。
Apple Watchはいらない?と思う方は「Series 3の新品」でお試しを
ここまで、Apple Watchのメリット・デメリットを多く紹介してきたが、結局のところ使ってみないと分からないと思う。
Apple Watchは、身につけるデバイスだ。
ガジェットとして見た場合、機能的には2018年9月発売のSeries 4でほぼ完成の域に達したと感じているため、それほど不満は感じないだろう。
しかし、iPhoneなどのスマートフォンと異なり、使い勝手はもちろん、フィット感・装着後の見た目なども気になるはずだ。
Apple Watchの大きな特徴は、
2015年4月の登場以来、デザインがほとんど変わっていないこと
Series 4では初めて画面が大型化したが、バンドなどアクセサリはそのまま使えるように配慮されている。
なので、使い勝手を試したい場合、型落ちをお試しで購入すればよいと思う。
モデル毎の販売状況・相場観をまとめると以下のようになる。
モデル名 | 販売状況 | 新品価格 | 中古価格 | |
---|---|---|---|---|
Appleストア | 家電量販店 | |||
Series 3 | ○ | ○ | 22,800円〜 | 15,000円前後 |
Series 4 | × | × | - | 25,000円前後 |
Series 5 | × | × | - | 30,000円前後 |
Series 6 | × | × | - | 40,000円前後 |
Series 7 | ○ | ○ | 48,800円〜 | - |
SE | ○ | ○ | 32,800円〜 | 25,000円前後 |
- お試ししたいなら、「Series 3の新品」
- 価格と機能のバランス重視なら、「SEの新品」
という感じで、試してみればよいかと思う。
コスパが高いのは「22,800円〜」で買えるSeries 3の新品
そして、2024年12月現在は最新モデルのSeries 7、型落ち(旧モデル)のSeries 3を比較している方が多いと思うが、一番コスパが高いモデルと問われたら迷わずこう答える。
というのも中古ショップのApple Watchは本体のみ販売していることが多い。
- バンド
- 充電ケーブル
などのアクセサリは別途購入する必要があり、その場合Apple純正品の場合1万円程度かかる。
となるわけで、Series 3はコスパ面で言えば圧倒的にお得だモデルになった。
終わりに
Apple Watchの登場前から、ウェアラブル端末はたくさん存在し、
スマホの次はウェアラブル端末
なんて言われていた時期もあった。
それから約5年経って思うことは、ウェアラブル端末の可否はスマホが決める、と思っていて結局スマホだなと言う考えになっている。
その理由は、設定の簡単さ。
この記事で紹介した、以下の機能の使い勝手は、設定するスマホに左右される。
- 通知の有無
- Apple Payなど決済サービス
ウェアラブル端末側でしか設定ないなんて論外だ。
購入するのであれば、ウェアラブル端末のスペックよりも、セットで利用するスマホやOSとの統一性などを重視した方がよいと感じる。
そういう意味で、Apple Watchはよく考えられた製品だと思うし、使えばきっと満足するモノだと思う。
Apple Watchを購入する
「Apple Watch」はAmazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。
Apple Watchはどこで買うのが安いのか?
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | GPS | 48,800円 | - | 48,800円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | - | 60,800円 | |
Amazon | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 | |
ビックカメラ.com | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 |
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