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IEEE 【Institute of Electrical and Electronic Engineers】

概要

IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)とは、電気・電子分野における世界最大の専門化組織。主に工学分野における学会としての活動と、工業技術の標準化団体としての活動を行っている。アメリカで設立された団体だが、世界160か国に40万人を数える会員の過半数は米国外におり、各国に支部を置いて活動する国際的な非営利組織である。

分野ごとに39の分科会(ソサエティと呼ばれる)に分かれ、各分野における論文誌の出版や国際会議の開催、教育活動などを行っている。分野によっては表彰制度があり、毎年大きな功績を挙げた研究者を選定し賞を授与している。

標準化部門の「IEEE-SA」(Standards Association)では分野ごとに専門化委員会を設置し、技術標準の策定・勧告を行っている。電気・電子分野を中心に世界的に最も有力な標準化団体の一つであり、「IEEE 802.11」「IEEE 1394」のようにIEEEで始まる規格名で広く知られる。

歴史

IEEEは1963年にAIEE(American Institute of Electrical Engineers:米国電気学会)とIRE(Institute of Radio Engineers:無線学会)が合併して発足した。初期には前身団体の流れを汲んで電気、電子、通信無線半導体コンピュータなどの分野での活動が中心だった。

近年では周辺領域にも活動分野を広げ、航空・宇宙工学、医療・生体工学、核・プラズマ科学、電力・エネルギー、フォトニクス、安全工学、信頼性工学、海洋工学、ロボティクス・自動化、車両技術などの分科会が置かれている。

日本では1988年にIEEE Computer Society内の組織として東京にIEEEジャパン・オフィスが置かれ、2010年に日本におけるIEEEの活動全般を統括する組織に衣替えした。日本では約13000人が会員となっている。

(2023.10.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。