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南米エクアドル「FUVIDA」の糖尿病患者
イェセベス・ドリマさん

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 南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援するFundacion Vivir con Diabetes(FUVIDA)(代表:アラセリー・バスルト・カルデロン氏)より、現地の糖尿病患者さんのレポートが届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金は、この活動の趣旨に賛同し、2008年より南米エクアドルのFUVIDAを支援しています。



1型糖尿病と診断されたとき

 私はイェセベス(エリザベス)・ドリマです。現在17歳です。

 8歳の時に1型糖尿病を発症しました。
その当時、毎朝7時に学校へ登校し15時に帰宅する毎日でした。昼食後に居眠りをし、以前にも増して食欲旺盛で水をたくさん飲んでは何度もトイレへ行くので、その様子をみた担任の先生が、イェセベスは病気の可能性があるので病院へ連れて行ったほうが良い。と、私の母に言いました。

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 母に連れられて病院で検査を受けた結果、血糖値が257mg/dlであったため糖尿病と診断されました。糖尿病について何も知らなかったので、私たちはとても大きなショックを受けました。
 その後も、念のためにいくつかの病院を受診しましたが、ある病院にたどり着いた時には血糖値が500 mg/dlまで上昇し、その場で19日間入院しました。その当時私を診察した医師は、糖尿病性昏睡に陥ってもおかしくない状況であったと言っていました。それ以来、私は糖尿病と共に生活を送っています。

 私はこれまで4回病院へ搬送され、最後の入院は今年2023年で胃腸の感染症によるものでした。容体が悪化し経鼻胃管カテーテルを挿管されましたが、最終的には糖尿病性ケトアシドーシスに陥ってしまいました。
カテーテルを挿管するためにフェンタニルが投与され、管を抜くときに激しく抵抗したため、医師は私の手と足を縛らなければならなかった。と、母から聞きました。
また、入院前から既に足に激しい痛みがありました。私と家族は糖尿病に対する教育を十分に受けておらず、血糖コントロールの重要性を理解していなかったために神経障害を発症していたようです。私は足に力が入らず歩行困難となり、日常生活を送るうえで車椅子が必要になってしまいました。


FUVIDAを訪問して

 しばらくして、糖尿病の患者さんを支援しているFUVIDAの存在を知りました。
初めてFUVIDAを訪問したとき、若くして神経障害を患い、車椅子に乗る私を見て、代表のアラセリーさんは私を抱きしめながら、糖尿病治療に必要なものがすべてそろっているので、全力でサポートすると言ってくれました。
再度、FUVIDAを訪問した時には、アラセリーさんのいう通り、治療に必要なものがすべて用意されていました。歩行器も与えられ、どれほど回復しているかを知ることも励みとなりました。

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 FUVIDAでは糖尿病療養に必要な物資の支援や教育を受け、私の体調は徐々に改善していきました。特に間歇スキャン式持続血糖測定器も与えられたので、血糖変動を確認することができ、より適切な栄養摂取や治療を受けることができています。そのおかげで、数分間1人で立てるまでに回復し、母の腕につかまりながら歩行できるようになりました。
歩行の練習を重ねた結果、数歩ながらも歩けるようになったので、その様子を動画で撮影し、Tik Tokへ投稿しました。撮影中は、家族がそばで見守り、私が転倒しそうになると支えてくれました。

 FUVIDAと、FUVIDAを支援する国際機関の支援のおかげで、私の体調は迅速的に改善し、糖尿病療養に必要な治療を受けることができています。わが国の医療施設では、1型糖尿病の治療に必要な物資の提供が十分ではありません。このことから学んだことは、年齢、体格、国籍に関係なく、糖尿病の発症に関しては、国籍・年齢・体格に関係なく誰でも発症しうるものであり、発症の原因も違えば、置かれている状況や立場も、人それぞれなので、ひとくくりにできない難しさがあります。

 私の経験から、糖尿病と診断されても落胆せず、むしろ人生が私に与えてくれる教訓であると考えています。何歳であろうと、診断されてからどれだけ経過していようと、重要なのは毎日しっかり血糖コントロールを行うということです。それを怠ると合併症は身近に迫ってきます。

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●関連サイト
2021年南米エクアドル「FUVIDA」の糖尿病患者さん(1)ホスエ・ピナルゴテ・エリアス
2021年南米エクアドル「FUVIDA」の糖尿病患者さん(2)サマンサ・ビジャシス
2021年南米エクアドル「FUVIDA」の糖尿病患者さん(3)ガブリエラ・カレーニョ
Fundacion Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)
国際糖尿病支援基金


 FUVIDAの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口
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2023年11月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    2,012万9,888円 
  • これまでに実行した支援金
    1,951万7,033円 

(2024年12月現在)

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