国内最大級の中高校生向けITキャンプを提供する会社「ライフイズテック」に立ち上げから関わっている讃井康智さん。AIネイティブと言われる子どもたちに、親としてどう見守りどうアプローチしたらいいのかを教えてもらいました。子育て・教育情報誌「AERA with Kids秋号」(朝日新聞出版)で花まる学習会代表 高濱正伸先生がホストになって対談を行う連載「もっと花まるTALK」から紹介します。※後編<「自分がわからないから危険だと、ブレーキをかけないで」 小学生の親が意識したい「プログラミング教育」のとらえ方>に続く

MENU 2025年から「情報Ⅰ」が大学入学共通テストの必須科目に デジタルかアナログか関係なく、「夢中」を究められる子に

2025年から「情報Ⅰ」が大学入学共通テストの必須科目に

高濱 ライフイズテックは、中高生向けのプログラミングのスクールとキャンプを併用したITワークショップのほか、授業で使うプログラミング教材も全国の学校に数多く提供しているんですよね。

讃井 はい、2010年の創業から、おかげさまで中高生向け教材の累計導入数ナンバー1、ITキャンプ(短期講座)でも世界2番目の参加規模になっています。

高濱 ITの技術と環境の変化には正直びっくりしています。小学生からプログラミングの授業はあるし、来年からは大学の共通テストで「情報Ⅰ」(プログラミングなどを学ぶ科目)が導入されるし。

讃井 しかも選択科目ではなく必須科目ですからね。もう避けては通れない(笑)。

高濱 IT教育の最先端にいる立場から、今後の見通しを教えてください。

讃井 ちょっと大きな話をすると、これから人口減少が避けられない日本では、今までよりも少ない人数でさまざまな課題を解決しなくてはいけません。だからこそデジタルにまかせるところはまかせ、人間はよりクリエーティブな活動を担う必要がある。そうすれば課題解決能力もこれまでより飛躍的に高くなるでしょう。と同時に、デジタル技術をある程度使いこなせないと、将来の職業選択の幅が狭まってしまうかもしれません。

高濱 逆に言えば、ITで人間の仕事が奪われるのではなく、駆使することで将来の可能性が広がるわけですね。

讃井 デジタルで新たなものをつくり、社会課題を解決するデジタルイノベーターに必要な力は三つです。

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篠原麻子
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