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GetBackers

げっとばっかーず

『GetBackers』とは、原作:青樹佑夜、作画:綾峰欄人による少年漫画作品。『GetBackers-奪還屋-』の通称。
目次 [非表示]

概要編集

週刊少年マガジンで連載されていた少年漫画。及び、美堂蛮と天野銀次の二人が生業とする奪還屋の呼称。

通常「ゲットバッカーズ」とはこの二人を指す。


新宿路地裏の更にずっと奥にあると言われるスラム街「裏新宿」を舞台に、

奪(と)られたものは奪(と)り還(かえ)す」が信条の奪還屋『GetBackes(ゲットバッカーズ)』こと美堂蛮と天野銀次が繰り広げる、同じく頂上的な強さを持つ裏稼業同士の壮絶な奪還バトル漫画。


本作はドラゴンボールのようなインフレバトル漫画と誤解され、ネタ的な扱いばかりを受けるがそれは本作への理解が全く足りていないと言わざるを得ない。

最も大事な事は、本作で蛮と銀次が奪り還しているのは人と人との『絆』であるという事。

彼等が奪還を行うのは依頼人からの依頼を受けての事だが、実際にはそれは切っ掛けにすぎず、最終的に彼等が奪り還すのは依頼人と関係者の『絆』なのだ。この事は原作をきちんと読んでいれば分かる事であり、多くの者がインフレバトルにしか目を向けていない事は本作への理解を阻む嘆かわしい事である。

ガイドブックで原作者は「絆というものは口で言う程簡単に築けるものではない、アドレスが消えれば即サヨウナラのアカウント越しのネット上での交流など絆ではない、相手と触れ合って初めて絆を作り始められる」と語っており、人と人とが触れ合う事の大切さを説いている。

また劇中でも度々絆について語られており、本作は絆をテーマにしているという事を念頭に置かなければ本作を真に理解する事は出来ない事を理解してもらいたい。


また、よく蛮と銀次はヤクザには勝てないとネタにされるが、それhおおよその場合二人に非があるパターンが多い。

本編以外で二人がヤクザにボコられたのは、パチンコでイカサマ行為をした時や、ヤクザの縄張りを侵して商売をした時等、つまりルールを破った時であり、原作者は彼等にズルをさせないというルールの元そのような描写を入れているのである。

(ゲーム製作時、スタッフは原作者からいくつかのルールを提示されたと語っている。)

登場人物編集

奪還屋GetBackers


新生VOLTS&VOLTS四天王


無限城の人々


弥勒一族


運び屋


『神の記述』関係者


魔里人


鬼里人


その他の人物


用語編集

裏新宿

新宿の路地裏をずっと行った先にあると言われる、新宿の「裏側」とも言える日本スラム街。

物語が展開する中心となる場。最奥部には街の象徴である巨大な廃墟ビル・無限城が聳え立つ。治安は劣悪。


無限城

裏新宿の中心にある、高層ビル廃墟群によって形成された。ストーリー上重要な場所。

その治安は裏新宿でも最悪。モデルはかつて香港にあった九龍城

地下、城下町、下層階(ロウアータウン)、中層階(ベルトライン)、上層階(バビロンシティ)に分かれる。

後半では最早哲学レベルに巨大化する。


VOLTS(ボルツ)

かつて無限城下層階(ロウアータウン)にあった、リーダーの雷帝・天野銀次と四天王を中心とするジャンク・キッズグループ。最強最悪と恐れられたが、天野銀次が無限城を出て行くことで解散となった。


裏稼業

表の仕事ではない、裏の世界の職業。登場する多くの人物はこれを仕事としている。

奪還屋運び屋、仲介屋、探し屋、奪い屋、案内屋、始末屋など。


本編の重要なネタバレ編集






























この物語の舞台は、本来の現実世界の「バックアップ」として創られたセカイである。

物語、無限城の中は現実と仮想現実が入り混じった半仮想空間であると語られた。

しかし実際は「無限城の存在する世界全体が仮想現実だった」という事、そして無限城の頂点にあるとされてきた「バビロンシティ」の向こうこそがいわゆる「現実世界」だったという事実が最終盤で判明する。

現実世界には裏新宿ではなく新宿が存在し、異能力といったものも存在しない。

それはつまりこの記事を読む我々の世界に酷似している世界である。


バックアップのセカイを創ったのは、現実世界で息子「天野銀次」を亡くした女性科学者・天野博士。

クローンは技術的には可能でも社会的に認められておらず、また例えクローンを造ったとしても「無限に折り重なる偶然が世界を創り出しその結晶が一人一人の人間なのだとしたら、それは同じ遺伝子を持った別人である」という結論に至る。


天野博士はこの難題を乗り越えて銀次を蘇らせる"知恵"として、世界そのものをもう1つ創る、即ち世界の複製品である現実世界のバックアップの作成を考案する。

先ず初めに世界を構成するあらゆる可能性・構成・混沌さえも取り込み自己開発していける電脳倉庫『アーカイバ』を設計する。

その設計とコンセプトが出来上がった頃、世界の崩壊と消滅がそう遠くない未来に訪れると判明した事もあり、世界の最高頭脳の殆どがこれに賛同した。

結集した天才達は「知能顧問団(ブレイントラスト)」と名付けられ、あらゆる分野からアプローチして人間の願いそのものが世界を創るという「意思の力」という答えを導き出す。


ブレイントラストは全人類に絶望とほんの少しの希望を植え付け、全ての意思を統一して収斂させる(後のクオリア創世計画に繋がる)事で、もう1つの世界を創る原動力を生み出す。その過程で赤屍のように超越者として覚醒する者が現れだした。


若き天才科学者である加賀美京司が発見した「魔鏡効果理論」のもと、天野博士が創り出した「アーカイバ」の実態に、あらゆる分野の最高頭脳と最高の力が結集し、もう1つの世界、この漫画本編の"セカイ"が誕生した。

最初は単なる混沌であったそれは凄まじいスピードで成長し、現実世界が辿った全ての歴史をなぞりながら歴史を生み出していった。


しかし、ある時点からそのセカイは現実と異なった歴史を辿り始め、この世界に似て否なる独立したセカイとして勝手に成長していった。その結果、現実とは違う法則が存在し現実世界では起こり得ない現象が平然と起こるセカイとなっていった。

それは最早バックアップにはなり得ない似て非なる何かと成り果てながら、時間軸的に現実世界に追い付く所まで来てしまった。

もし現実がこれに追い抜かれれば現実がかき消されうることから天才達は焦り、修正を図ったが既に時は遅くどうにも出来なかった。そこで加賀美京司(セカイの中では鏡形而と名乗っている)等を「観察者」としてセカイの内部へと送りこんで干渉を試みたが、結果セカイに取り込まれ帰還すら出来なくなってしまった。




そして、本編終盤の話に繋がる。

セカイの発展を止める最終手段としてセカイを初期化し、もう一度混沌から創り直すしかないという結論に至る。

その為のロジックをアーカイバに命令し、セカイ側から自己初期化プログラムを発動するように試みる。

その際、その実行の実体としてセカイの頂点に立つ1人の「創世の王」を選択し、その手によってセカイをあるべき姿へと再構成させようとしたのであった。

物語終盤に始まった「悪鬼の戦い(オウガバトル)」とは、この「創世の王」を決めるための予定された戦いであった。(銀次がバビロンシティへ赴く際、アーカイバが「モデルケースγの指示に従う」と発言しており、銀次の勝利は予め予想されていたようである。ガイドブックでは蛮が勝利していた場合、「アーカイバはモデルケースβの指示に従っただろう」と書かれている。βとγはそれぞれ蛮と銀次を表している。)




現実世界とセカイの歴史にズレが生じたのは、蛮の祖母である「ウィッチクイーン」と呼ばれた反逆者と、それに力を貸すブレイン・トラスト内の裏切り者達によるクーデターが原因だった。

要は、蛮と銀次の最後の戦いは、バックアップのセカイを現実とは異なるそのままの形で存続させようとするウィッチクイーンと、セカイを現実世界と同じものに修正したい天野博士の代理戦争であり、蛮と銀次はその主導権争いの"駒"だった事になる。

最終的に銀次(天野博士サイド)が勝つのだが、銀次がゲットバッカーズのセカイをあるがままの形で残す事となった。


蛮の祖母が計画を邪魔したのは、「天野博士の考える世界は人が住めるようなものではない」と判断した為。

当初のブレイン・トラストは人の意思を一つに統一してしまう「クオリア創世計画」を実行しようとしていたが、蛮の祖母の協力者だった来栖柾はその世界を「無機質な牢獄のような世界でしかない」と語っており、蛮の祖母同様セカイをあるがままの形で残そうとしていた。

アニメ編集

2002年10月から2003年9月まで全49話がTBS系列(ただし新潟放送山陰放送熊本放送大分放送宮崎放送琉球放送除く)にて放送された。

当初はIL編で終了する予定だったが、予想以上の人気を誇ったため、それ以降のビーナス編、神の記述編の一部(雨流の箇所のみ)などもアニメ化された。アニメーション制作はスタジオディーン


主題歌編集

オープニングテーマ

「揺らぐことない愛」(第1話 - 第25話)

作詞 - 田村直美 / 作曲 - 田村直美、川本盛文 / 編曲 - 川本盛文 / 歌 - 田村直美

「薔薇色の世界」(第26話 - 第49話)

作詞 - キリト / 作曲 - アイジ / 編曲 - PIERROT & MASAHIDE SAKUMA / 歌、演奏 - PIERROT


エンディングテーマ

「一秒のリフレイン」(第1話 - 第13話)

作詞 - 乙葉、堂島孝平 / 作曲 - 堂島孝平 / 編曲 - 長谷川智樹 / 歌 - 乙葉

「涙のハリケーン」(第14話 - 第25話)

作詞 - PANINARO 30 / 作曲 - 徳永暁人 / 編曲 - 清水俊也 / 歌 - BON-BON BLANCO

「Mr. deja vu」(第26話 - 第37話)

作詞 - YURI / 作曲 - オオヤギヒロオ / 編曲 - 宗像仁志 / 歌 - naja

「CHANGIN'」(第38話 - 第48話)

作詞 - 西寺郷太、竹前裕 / 作曲 - 西寺郷太、奥田健介、小松茂 / 編曲 - NONA REEVES、門倉聡 / 歌 - NONA REEVES feat. YOU THE ROCK☆



関連タグ編集

表記ゆれ編集

or検索を推奨。(Pixivでは英字の大文字小文字は同一化される)

ゲットバッカーズ GB GetBackers-奪還屋-

GetBackers奪還屋 奪還屋

評価タグ編集

GetBackers100users入りGetBackers500users入り

GetBackers1000users入り


外部リンク編集

アニメ公式サイト

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