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バオー

ばおー

荒木飛呂彦の漫画『バオー来訪者』に登場する新生物。本来は人工的に生み出された寄生虫の名称だが、寄生虫バオーの宿主となった主人公・橋沢育朗の変身(武装現象)した姿を指すことが多い。
目次 [非表示]

『寄生虫バオー』は宿主である橋沢育朗を生命の危険から守るべく

無敵の肉体に変身させるのだッ!

これがッ!

『バオー武装現象(アームド・フェノメノン)』だッ!


寄生虫バオー編集

バオー(BAOH)は、荒木飛呂彦作の漫画『バオー来訪者』に登場する、物語の鍵を握る寄生虫


秘密機関「ドレス」の霞の目博士を中心とする生命科学研究部門が生み出した新生物のひとつ。

幼虫の状態では本体全長4cm前後のヒルなどの環形動物に似た生物で、途中の体節から本体よりも長い触手(用途は不明)が生えているのが外見上の特徴。

寄生虫バオー

能力編集

寄生虫バオーそのものは脆弱な存在で炎などで簡単に駆虫できるものの、単独でも自らの体長の数十倍の高さへ跳躍する体機能を持つ。

他の生物の体内に侵入しに棲みつくが、作中ヒトイヌをどちらも遜色なく操るほど寄生の応用力が高い(どれだけ幅広い生物に寄生が可能なのかは作中で明かされていない)。

さらに宿主とした生物の置かれた状況を適切に把握して、必要に応じ宿主の肉体・精神を操り、また自らと全く異なる生物であるヒトの感情を理解するなど、その知的能力は外見から想像がつかないほど高度なものである。


さまざまな面で驚異的な能力を誇るが、寄生虫バオー最大の特徴は「武装現象(アームド・フェノメノン)」と称される、宿主の肉体を大幅に強化し、様々な特殊能力を持つ攻撃形態に変身させる能力である。

宿主の生命が危険にさらされた時(それはバオー自身にとっても危機である)、分泌する体液を血流に乗せて宿主の全身に送り込み、皮膚筋肉骨格などを大幅に強化するとともにその性質を変化させて様々な特殊能力を発生させ、さらにその状態で宿主の精神を支配し、襲い来る危険を徹底的に攻撃排除する。


「武装現象」の状態では自己回復能力も驚異的に高まるため胴体や四肢への攻撃はほぼ無意味で、バオーが寄生して全身への命令を行っているを徹底的に破壊するのが、武装現象化した生物を止める数少ない方法である。

しかし、仮に宿主を殺しても寄生虫バオーは体外へと脱出し、その跳躍力をもって新たな宿主を探すため、逃がさず焼殺せねば根本的にバオーを駆除したことにはならない。


生物兵器としての欠陥編集

以上のように、兵士軍用犬などを変身させ恐るべき狂戦士軍団を作り上げる可能性を秘めた新生物だが、生物兵器としては現時点では実戦投入不可能な、致命的な欠陥を抱えている。


それは、バオーは宿主の体内で百数十日で成虫となると卵を産み付け、孵った幼虫は宿主の肉体を食らって突き破り、新たな宿主を求めて周囲へと寄生を拡大する、という生態である。

つまり、仮にバオーを移植した兵士や軍用犬を成虫になる直前で宿主ごと焼殺する使い捨て運用を行ったとしても、兵士や犬たった1人(1匹)の脱走や行方不明を生じただけで、そこを起点にバイオハザードが発生し自滅してしまうのだ。

「ドレス」にとっては、このリスクを取り除くためのさらなる研究改良が必要な状況だったが、その前にバオーを寄生させた少年橋沢育朗の脱走を許してしまった。


また、これは開発した「ドレス」や霞の目博士にも想定外のことだったろうが、バオーの知性はあまりに高く人間の悲しみや怒りの感情を理解し、憐みの情すら有する域に達してしまった。

その結果、当初は宿主の少年橋沢育朗を変身させて自らの身を守るために使役していたバオーは、襲い来るドレスの非道ぶりに「邪悪のにおい」を感じ取り、育朗と共存する道を選び完全にドレスの敵に回ってしまう。

バイオハザードとは異なる形で、ドレス研究所を破滅させる最大の脅威と化してしまった。


バオー(橋沢育朗)編集

バルバルバルバルバルバルバル ウオオオオーーム

バオー来訪者

一家でのドライブ中の交通事故を契機に、事故死に見せかけて「ドレス」に両親を殺され、自らも「寄生虫バオー」の移植実験体とされた少年橋沢育朗。その育朗が寄生虫の力によって「武装現象」を起こした姿を、一般的には「バオー」と呼ぶことが多い。


全身が青色に染まり筋肉が増強、また額に触角が出現し、人間の感覚器官に代わってこの触角ひとつで視覚聴覚嗅覚などをまかなう。


寄生当初は、武装現象中の肉体・精神とも完全に寄生虫に乗っ取られ、変身が解けた後の育朗は自分が破壊の権化と化していた間の記憶がなかった。しかし、時間経過とともに次第に育朗の姿のままバオーの一部能力を発揮できるようになり(自分を狙った狙撃銃の弾丸を視認して回避する、人の姿のままでメルテッディン・パルム・フェノメノンを使う等)、最終的には武装現象中にも育朗としての自我を保ったまま活動できるようになった。


バオー武装現象編集

武装現象(アームド・フェノメノン)中は、素手で人間をたやすく扼殺するパワー、強靭なジャンプ力、切断された腕が簡単に癒着するほどの自己回復力など、あらゆる面で驚異的なスペックを発揮する。凄まじい回復力を秘めた自らの血液を瀕死の人間に飲ませることで治療を施すという能力もみせた。


その中でもいくつかの特殊能力には固有の名称が付けられている。いわばバオーの「必殺技」であり、作中防がれたことはほぼない。pixiv上では、リスキニハーデン・セイバーとブレイク・ダーク・サンダーを描いたイラストが多い。

  • バオー・メルテッディン・パルム・フェノメノン

手のひらから、鉄鋼もたやすく溶かす強力なを分泌する。強酸によってバオー自身の皮膚も溶けているが、分泌の際に新たな皮膚の元となる特殊なカスを同時に分泌して即時に皮膚を再形成しているため、実質的にダメージはない。

序盤に登場した「バオー犬」も使っている描写がある。

  • バオー・リスキニハーデン・セイバー・フェノメノン

前腕部の皮膚を硬質化させて突出させ、刃を形成する。凄まじい切れ味と拳銃弾程度ははじく強靭さを誇る。「セイバーオフ」の掛け声とともに刃を切り離し、飛び道具として用いることも可能。

  • バオー・シューティングビースス・スティンガー・フェノメノン

体毛を針状に硬質化させて射出する、いわゆる髪の毛針。人間の顔面に複数命中させても即死しない程度の貫通力だが、バオーの身体から抜けた後に生物の体温等で一定温度に達すると自然発火するように性質が変化しており、事実上の焼夷弾である。

  • バオー・ブレイク・ダーク・サンダー・フェノメノン

デンキウナギと類似の仕組みで、体内を流れる微弱な電気を増幅、バオー細胞の強烈なパワーをエネルギー源に60000ボルトの高圧電流を発する。手のひらから放電するほか、ウォーケンとの戦いではレーザー砲の電線を自らの腕に突き刺してバオー自身が発射電源になるという荒業もみせた。


関連イラスト編集

誰に誓った?自分に誓った!バオー

ドレスバオー来訪者

エンディング後について編集

激闘の末にドレス研究所を壊滅させるもその爆発に巻き込まれ、水底で休眠状態についた育朗と寄生虫バオー。しかし物語のエンディングにて、スミレはその予知能力で自身が17歳になった時に育朗と再会するビジョンを予見しており、彼が復活することは間違いないようである。


ここで問題となるのが「寄生虫バオーは百数十日で成虫となり産卵、幼虫は宿主を食い破り分布を拡大する」という生態である。

水中での休眠中は育朗の肉体の老化が止まるとともに寄生虫バオーも活動を止めるものの、「育朗が復活しスミレと再会しても、その後に寄生虫に食い殺されるはずではないか」、この点について長らくファンは考察や議論を交わしてきた。


  • 荒木先生が単行本1巻のコメントで「カッコイイけど悲しいお話」と語っている通り、避けられない終末を暗示したエンディングだ

というバッドエンド説の他、

  • 作中、バオーと育朗の進化は霞の目博士の想定を大きく超えていた。寄生虫バオーが育朗との同調を選んだ以上、産卵や孵化は起こらないのではないか
  • スミレが能力で予見しているのが幸福のビジョンである以上、理論は不明だが最悪の結末は起こらないはず
  • 復活から成虫化までの残された時間で、ドレスの残党か適切な医療機関を見つけ出し、寄生虫を摘出すればよい

という、何とかなるハッピーエンド説、

という説など。


なお、OVA版『バオー来訪者』では産卵その他のバオーの生態設定がそもそもカットされているため、バッドエンドの可能性は排除されている。


関連項目編集

バオー来訪者 橋沢育朗 霞の目博士 荒木飛呂彦

寄生虫 変身 生物兵器

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バオー来訪者 ばおーらいほうしゃ

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