同 単語

同とは、以下のことを表す。

• 同州 - 中国の南北朝から隋朝にかけてあった行政区画の一つ。現在の中華人民共和国陝西省渭南市のあたり。
• 同 - 同志社の略

人名

同は、中国語圏の人名である。

• 殷同（1889年 - 1942年） - 中華民国の政治家、軍人
• 盧仝（? - 835年） - 唐代中期の詩人

架空のキャラクター

• 朱仝（朱同） - 小説「水滸伝」の登場人物

漢字として

意味

おなじ、一緒に、ともに、仲間、等しく、整う、集まる、力を合わせる、意見が合う、儀礼に用いた盃の名、という意味がある。

〔説文解字・巻七〕に「合會するなり」とある。

字形

凡＋口の会意。それぞれ何を表すのかは明らかではない。凡は酒器を表し、口は祝器で、酒を飲む会盟の儀礼を表すとする説（白川静）、凡はみんな、口はくちで大勢の言葉が一致するとする説（〔淵源〕など）などがある。

〔説文〕は𠔼＋口の会意とし、口を重ね合わせる意とするが、甲骨文では上部が凡になっている。

音訓

音読みは、ドウ、訓読みは、おなじ、あつまる、ととのう。名のりに、とも、などがある。

規格・区分

常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

声符

同を声符とする漢字には、侗、𡜝、恫、挏、洞、迵、桐、眮、筒、衕、詷、銅、駧、鮦などがある。

語彙

同悪・同案・同意・同一・同音・同化・同感・同期・同義・同級生・同居・同業・同衾・同工異曲・同梱・同根・同時・同種・同床異夢・同情・同乗・同心・同心円・同人・同棲・同姓同名・同然・同窓・同族・同属嫌悪・同等・同輩・同封・同文同種・同胞・同盟・同様・同率・同僚・同類

異体字

• 仝は、同の異体字。道家が用いるようになったとする説がある。JIS X 0213では記号として扱われている。㒰は別の字。
• 衕の簡体字でもある。

関連項目

• 海外の姓名の一覧