平野佳寿(ひらの よしひさ、1984年3月8日-)とは、京都府出身のプロ野球選手(投手)である。現在はオリックス・バファローズに所属。
オリックス・バファローズ #16 | |
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平野佳寿 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 京都府宇治市 |
生年月日 | 1984年3月8日 |
身長 体重 |
186cm 84kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2005年希望枠 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
WBC | 2017年 |
メジャーリーガーテンプレート |
少年野球チームの「小倉リトルズ」で野球を始め、中学時代に野手から投手に転向する。
鳥羽高校時代は3季連続で甲子園に出場するも、二番手投手だった。
京都産業大学に進学し、2年からエースとして活躍。大学通算36勝、404奪三振のリーグ新記録を樹立。2005年ドラフト希望枠でオリックス・バファローズに入団。
入団会見で「10勝以上勝って新人王を獲得したい」と語った。
2006年前半戦は快調に白星を積み上げたが、中村勝広監督の方針で完投を強いられたことで、後半戦は疲労から調子を崩して7勝11敗に終わり、新人王も北海道日本ハムファイターズの八木智哉に軍配が上がった。松坂大輔に次ぐ10完投4完封を記録していた。
2007年はテリー・コリンズ監督の方針により100球前後の球数制限が設けられ、この年は僅か2完投だった。またリーグワーストの13敗、リーグ2位の18被本塁打と打ち込まれた。7月24日には平野恵一と共にお立ち台に上がり、「ダブル平野」でのヒーローインタビューが実現した。
2008年、2009年は故障に悩まされ、2009年には開幕ローテーション入りを果たすも、逆流性食道炎を患い、これにより体重が減り、復帰後も本来の調子を取り戻せず、3勝12敗と大幅に負け越した。
2010年からはリリーフに回り、セットアッパーに定着。直球の球威が復活し、ストレートで押し込み三振を奪う力強いピッチングスタイルでシーズンを通して活躍、抑えに回った岸田護との勝利の方程式を形成した。63試合に登板し7勝2敗32ホールド2セーブ、防御率1.67。80回2/3で101奪三振を記録した。
2011年も不動のセットアッパーとして君臨。リーグ最多の72試合に登板、パ・リーグ新記録となる43ホールド、49ホールドポイントをマークし(翌年増井浩俊に更新される)、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。6勝2敗2セーブ、防御率1.94、WHIP0.78という安定感で、リーグを代表するセットアッパーに上り詰めた。
2012年は前半戦は前年までの疲れからかもうひとつ不安定な投球が続いたが、徐々に立ち直り、岸田護が二軍落ちしてからは抑えも務めるなど、結局70試合に登板して7勝4敗21ホールド9セーブ、防御率2.15とフル回転した。
2013年は開幕からクローザーに専念。この年も1年を通してフル回転し、60試合に登板して2勝5敗9ホールド31セーブ(リーグ2位)、防御率1.87の好成績を残した。
2014年もクローザーを担当し、46セーブで最多セーブ投手のタイトルを獲得。オリックスの快進撃に貢献した。
2015年もクローザーで登板したが、この年は失敗が目立ち、3敗10セーブに終わった。
2016年はエリック・コーディエがクローザーを務めたが、コーディエに失敗が目立ったため、クローザーに配置転換された。4月24日の千葉ロッテマリーンズ戦で通算100セーブを挙げた。最終的に31セーブを挙げ復活した。
2017年はWBC日本代表に選出される。この年は3勝7敗と負け越し、おしくも30セーブはならなかった。11月7日に海外FA権を行使し、メジャーリーグベースボールを目指す。12月22日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと2年契約に合意したことが発表された。
2018年は開幕をメジャーで迎え、開幕戦のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビュー。以降は中継ぎとして登板を重ね、5月6日のヒューストン・アストロズ戦から7月3日のセントルイス・カージナルス戦まで26試合連続無失点を記録した。9月以降は抑えを担当。自己最多、日本人メジャーリーガー最多の75試合に登板し、4勝3敗3セーブ32ホールドを記録した。
2019年は右肘の炎症で故障者リスト入りした影響で62試合の登板で5勝5敗1セーブ15ホールドに留まった。オフに2年契約を満了したため、FAとなった。
2020年1月30日にシアトル・マリナーズと1年契約を結んだ。背番号は6。新型コロナウイルスの流行の影響でメジャーの開幕は7月23日となっていたが、7月3日にPCR検査を受けたところ陽性反応が出たため故障者リスト入りした。8月22日のテキサス・レンジャーズ戦で移籍後初登板となる。13試合の登板で1敗4セーブ1ホールドだった。
2021年2月6日にオリックス・バファローズへの復帰が発表された。背番号は16。3月26日の埼玉西武ライオンズ戦で日米通算700登板を達成した。46試合の登板で1勝3敗29セーブ3ホールドを記録し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。初めて出場した日本シリーズでは第5戦でセーブを挙げた。
2022年は4月26日の日本ハム戦で日米通算200セーブ、6月2日の横浜DeNAベイスターズ戦で日本通算200セーブを達成した。9月13日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で通算150ホールドを達成。これにより藤川球児以来2人目の200セーブ150ホールド達成者となった。48試合の登板で3勝2敗28セーブ8ホールドを記録した。日本シリーズ第1戦では村上宗隆にホームランを浴びて初失点を喫したが、第6戦で初ホールドを記録。26年ぶりの日本一に貢献した。
2023年は4月28日の千葉ロッテマリーンズ戦で日米通算800登板、5月14日の福岡ソフトバンクホークス戦で日米通算200ホールドを達成した。とくに200セーブと200ホールドを同時に達成した投手は日本では平野が初めてとなった。そしてシーズン最終登板となった10月2日の北海道日本ハムファイターズ戦でセーブを上げ、史上4人目となる日米通算250セーブを達成した。今年度も42試合の登板で3勝2敗29セーブ5ホールドを記録し、チームのリーグ3連覇に貢献した。
2024年は12試合の登板で1勝1敗7セーブ1ホールドを記録した。
年度 Year |
球団 Team |
登板 G |
先発 GS |
完投 CG |
完封 SHO |
勝利 W |
敗戦 L |
セーブ SV |
ホールド HLD |
勝率 W-L% |
投球回 IP |
与四球 BB |
奪三振 SO |
失点 R |
自責点 ER |
防御率 ERA |
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2006年 | オリックス | 26 | 24 | 10 | 4 | 7 | 11 | 0 | 0 | .389 | 172.1 | 39 | 105 | 82 | 73 | 3.81 |
2007年 | 27 | 26 | 2 | 2 | 8 | 13 | 0 | 0 | .381 | 171.2 | 28 | 124 | 75 | 71 | 3.72 | |
2009年 | 20 | 18 | 2 | 1 | 3 | 12 | 0 | 0 | .200 | 114.1 | 38 | 91 | 60 | 60 | 4.72 | |
2010年 | 63 | 0 | 0 | 0 | 7 | 2 | 2 | 32 | .778 | 80.2 | 28 | 101 | 19 | 15 | 1.67 | |
2011年 | 72 | 0 | 0 | 0 | 6 | 2 | 2 | 43 | .750 | 83.2 | 17 | 99 | 18 | 18 | 1.94 | |
2012年 | 70 | 0 | 0 | 0 | 7 | 4 | 9 | 21 | .636 | 79.2 | 5 | 80 | 21 | 19 | 2.15 | |
2013年 | 60 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 31 | 9 | .286 | 62.2 | 14 | 71 | 16 | 13 | 1.87 | |
2014年 | 62 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 40 | 8 | .143 | 60.1 | 13 | 70 | 23 | 23 | 3.43 | |
2015年 | 33 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 12 | 10 | .000 | 31.0 | 14 | 39 | 14 | 14 | 4.06 | |
2016年 | 58 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 31 | 8 | .500 | 61.0 | 16 | 57 | 13 | 13 | 1.92 | |
2017年 | 58 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 29 | 8 | .300 | 57.1 | 16 | 47 | 19 | 17 | 2.67 | |
2018年 | ARI | 75 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 3 | 32 | .571 | 66.1 | 23 | 59 | 22 | 18 | 2.44 |
2019年 | 62 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 1 | 15 | .500 | 53.0 | 22 | 61 | 31 | 28 | 4.75 | |
2020年 | SEA | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | .000 | 12.1 | 8 | 11 | 9 | 8 | 5.84 |
2021年 | オリックス | 46 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 29 | 3 | .250 | 43.0 | 9 | 37 | 11 | 11 | 2.30 |
2022年 | 48 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 28 | 8 | .600 | 46.0 | 12 | 42 | 8 | 8 | 1.57 | |
2023年 | 42 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 29 | 5 | .600 | 40.0 | 13 | 24 | 5 | 5 | 1.13 | |
2024年 | 12 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 7 | 1 | .500 | 10.2 | 5 | 11 | 10 | 5 | 4.22 | |
NPB:15年 | 697 | 68 | 14 | 7 | 56 | 77 | 249 | 156 | .421 | 1114.1 | 267 | 998 | 394 | 365 | 2.95 | |
MLB:3年 | 150 | 0 | 0 | 0 | 9 | 9 | 8 | 48 | .500 | 131.2 | 53 | 131 | 62 | 54 | 3.69 |
年度 | 代表 | 大会 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年 | 日本 | WBC | 6 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5.1 | 1 | 7 | 2 | 2 | 3.38 |
タイトル | |||
---|---|---|---|
NPB | 最優秀中継ぎ投手 | 1回 | 2011年 |
最多セーブ投手 | 1回 | 2014年 | |
表彰 | |||
NPB | パ・リーグ特別表彰 | 2回 | 2011年、2014年 |
その他 | |||
NPB | オールスターゲーム出場 | 5回 | 2006年、2010年-2013年 |
掲示板
56 ななしのよっしん
2023/10/31(火) 23:44:48 ID: WeTJAqlaHi
日シリの大舞台、しかもアウェーの甲子園で劇場した挙げ句「めっちゃ盛り上がったやろ?」と言ってのけるメンタル。
57 ななしのよっしん
2023/11/01(水) 00:06:14 ID: HuYb3ZzWvt
大ピンチ…ってところでいきなりすっごいキレッキレのフォークが落ちるんだからそりゃ相手も振るよね
マウンドで肩作ってるんかなってくらい劇場も凄いけどギアのかけ方も上手い
今年のフルカウント被打率0ってのが粘り強さの象徴よね(いつぞやのフルカウント眼鏡を見ながら)
>>56 宇田川らも笑うしかないわな…w
58 ななしのよっしん
2024/04/21(日) 07:03:01 ID: HuYb3ZzWvt
3/30 5者凡退4/4 5者凡退4/9 4者凡退
4/11 5者凡退 4/13 1者限定 4/14 5者凡退 4/20 5者凡退
なお防御率0.00 WHIP1.74 毎回奪三振
流石の防御率!平野劇場!…胃が痛い(震え声)
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/12(日) 20:00
最終更新:2025/01/12(日) 20:00
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