2012.10.26
新しい日本人たちへの決起を促した石原慎太郎氏の都知事辞任と国政復帰宣言
相変わらず見事なタイミングだった。きのう、石原慎太郎都知事は知事辞任を表明、国政復帰と新党結成を宣言した。緊急記者会見は80歳とは思えない力強さに満ちていた。ただ、その姿をMXテレビの画面で見て私が最初に感じたことは、「大変だな、石原…
(株)NO BORDER代表取締役
2012.10.26
相変わらず見事なタイミングだった。きのう、石原慎太郎都知事は知事辞任を表明、国政復帰と新党結成を宣言した。緊急記者会見は80歳とは思えない力強さに満ちていた。ただ、その姿をMXテレビの画面で見て私が最初に感じたことは、「大変だな、石原…
2012.10.4
福島の放射能事故の実態については初めから隠蔽の連続だった。それは県民の健康調査についても同じだ。思えば、昨年3月13日、原発からわずか3キロの地点にいたフォトジャーナリストの広河隆一さんと電話で話した時から何一つ変わっていないのだ。
2012.9.28
筆者が『官邸崩壊』を書いてから6年の月日が流れた。当時、戦後最年少の52歳で宰相に就任したのが安倍晋三氏だ。果たして、あの突然の辞任劇から安倍氏は成長したのだろうか? そしてまた「お友だち内閣」とも呼ばれたあの側近たちは変わることは…
2012.9.20
民主党代表選はいよいよあす投票を迎える。下馬評では野田佳彦代表(首相)の再選は確実だとされている。仮に民主党の国会議員と地方議員、さらに党員とサポーターが野田代表を再選させることになったら、筆者は残念ながら一つの哀しい結論を下すこ…
2012.9.13
民主党代表選、日本記者クラブで開かれた「公開討論会」は、あたかも「非公開討論会」とでも名称変更した方がいいようなひどい有様だった。オープンな政治を掲げて産声をあげた民主党だが、政権奪取以降は自民党以上に古い政治体制に成り下がってし…
2012.8.30
美しい自然に恵まれた福島県のゴルフ場は特段に美しい。阿武隈山系の深い緑に囲まれ、場所によっては美しい太平洋を臨むコースはゴルファーにとっての楽園だ。その福島のゴルフ場を悲劇が襲ったのは、2011年3月11日のことだった。
2012.8.23
共同通信の取材を受けた。数時間前にシリアでの銃撃戦で死亡したジャーナリストの山本美香さんについてである。「ぼくより彼女を知っている人はたくさんいますよ。ほかのジャーナリストたちにも聞いてくださいよ」こう前置きした上で、彼女の人とな…
2012.8.16
終戦記念日、今年も靖国神社には多くの参拝客が訪れた。67回目の夏、筆者にとっても1999年以来、13回目となる靖国参拝であった。日本を取り巻く環境が俄然、騒々しくなっている中での終戦記念日。だが、靖国神社の風景そのものは、例年とさほど変わ…
2012.8.10
東京電力がようやくテレビ会議の映像を公開した。「公開」とは程遠い酷いものだったが、その酷さに拍車をかけているのがメディア報道だ。実は今回の「公開」に際しても、その一端を窺える「事件」が起きている。
2012.8.2
「ニッポン、メダルラッシュです!」。テレビ番組では、朝から晩まで、タレントやキャスター、あるいは記者やニュース解説者までもが絶叫している。筆者の性格がひねくれているからなのだろうか、彼らが熱く叫べば叫ぶほど、逆に感動が醒めてしまう…
2012.7.27
日本に帰国して、最初に接したニュースをみて筆者はがっくりきてしまった。文楽をめぐる橋下徹大阪市長と世論との不毛な戦いをみて、いったいこの国のエリート層、とくにマスメディアの幹部たちはどこを向いているのだろうと嘆息してしまったからだ…
2012.7.12
きのう、パンダの赤ちゃんが死んだ。なにしろ上野のパンダである。和歌山では何度(12回)も繁殖に成功しているのだが、とにかく今回は東京・上野である。同じ命でも東京生まれのパンダは命の重さが違うのだ。案の定、ニュースでは繰り返しその悲劇…
2012.7.5
小沢新党の動向によっては、消費税法案はもちろん、場合によっては原発再稼働などの政策さえも白紙に戻るほどの大波乱がやってくるかもしれない。それを前提にすれば小沢氏の狙いは明らかだ。その大きな賭けに打って出た彼の狙いは「内閣不信任案の…
2012.6.28
火曜日、消費税法案が衆議院を通過した。その直後に行われた首相会見、その内容を聞いて、筆者は途方に暮れている。長年、国会、とりわけ官邸を取材し、メディアの問題について考えてきた筆者からすれば、それらは簡単には看過できないものだ。
2012.6.19
6月18日の朝日新聞の一面トップ記事は、まったくひどいものだった。記事の内容のことを言っているのではない。記事は正しい。問題は、一面トップのそのニュースは一年前に既知のもので、いまさら大々的に報じても完全に手遅れなのである。
2012.6.14
日隅一雄氏が亡くなった。訃報を受けて、私が最初に心の中でつぶやいた一言は「お疲れさまでした」だった。享年49、あまりに若すぎる死だが、日隅さんの「闘い」を知る者としては、「お疲れ様でした。ゆっくり休んでください」とホッとする気持ちが…
2012.6.7
今年もAKB48の選抜総選挙にやってきた。商業イベントとしてのAKB総選挙は成功に違いないが、そこに至るまでにはいくつもの大きな仕掛けが用意され、日本武道館を若者たちで溢れさせるほどの理由を隠している。果たしてAKB総選挙が盛り上がる要素は…
2011.12.22
あの3月11日、そしてその直後の期間に、首相官邸と大手メディア、非記者クラブジャーナリストらの間で、いったい何が起き、それは日本にどんな影響を残したのか。「週刊・上杉隆」無期限休載前、最後の更新。
2011.12.15
東京電力福島第一原発の事故は、日本の社会システムの欺瞞、とりわけパワーエリートたちの驕りを、世間に知らしめるきっかけになったようだ。放射能事故における数々の情報隠蔽は、結果、多くの国民を被曝させ、それは食品などを通じて内部被曝とい…
2011.12.8
「子どもと女性を守ろうとしない国家(政府)は必ず滅びる」。明治の粉ミルクからセシウムが検出されたという共同通信発のニュースは、強烈な無力感を筆者にもたらした。相も変わらずこのニュースも、最初に調査したのは政府やマスメディアではなく…
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