イントロマエストロとして活躍する著者が、NHK紅白歌合戦に出場する人気歌手や人気曲をピックアップし、「ヒットの理由」を解説します。今回は、初出場が決定した、こっちのけんとの「はいよろこんで」、tuki.「晩餐歌」、昨年に続き2年連続出場のMrs. GREEN APPLE「ライラック」の3曲を紹介。3曲に共通しているのは、何度も聴きたくなる“イントロ”にあり!一曲ずつ紹介してきます。
こっちのけんと「はいよろこんで」
イントロに、隠しメッセージ!?
2024年5月27日月曜日、マルチクリエイターこっちのけんとが、YouTubeに新曲「はいよろこんで」をアップします。
モールス信号の「SOS」を意味する、“トントントンツーツーツートントントン”の音でスタートするイントロから、アニメーション作家のかねひさ和哉が手掛けたサザエさん風のレトロなキャラクターが登場し、ギリギリダンスというフレーズにあわせて踊るという、謎多き一曲です。
この曲はTikTokの「踊ってみた」動画で急速に拡散され、配信から4カ月で視聴回数1億回を突破。俳優、菅田将暉の弟ということも話題となり、2024年大晦日放送の第75回NHK紅白歌合戦への出場が決定しました。
この曲が人気となった最大の要因は、SNSでの楽曲考察です。
「はいよろこんで」のYouTube公式ミュージックビデオのコメント欄には、こっちのけんと本人が、どのような想いでこの曲を制作したのかという解説を書いています。下記はその解説の抜粋です。