骨髄中で血液細胞を作っている造血細胞が癌化し、無秩序に増殖する病気。一般的に“血液のがん”と呼ばれる。がん化した血液細胞は自然に死ななくなり、血液中に増殖した白血球や、未成熟な細胞が増えていく。そのため血液が通常行う酸素の運搬、感染の防御、止血が十分行われなくなる。
以前は治療が困難であったため、不治の病とのイメージを持たれてきた。しかし、1980年代以降、化学療法や末梢血造血幹細胞移植療法 (peripheral blood stem cell transplantation; PBSCT)、骨髄移植 (bone marrow transplantation; BMT) や臍帯血移植の進歩にともない、治療成績は改善されつつある。とはいえ、それでも成人の急性白血病では死亡率は4割と高い。
現代の医学の下においても白血病は死に至る難病であり、有名なところでは夏目雅子さん(女優)、アンディ・フグさん(格闘家)、本田美奈子さん(歌手)などが白血病で亡くなっている。少し前は渡辺謙さん、最近ではグラビアタレントの吉井怜さんが闘病の末、仕事に復帰したのは記憶に新しいところ。2011年11月、めざましテレビのメインキャスターでおなじみの大塚アナも罹患していることを発表。抗がん剤を中心とした治療を受け、復帰を目指す。
遺伝子の異常*1、放射線、抗癌剤による副作用、特定のウイルスによる感染症など。
貧血、感染、出血など
治療法は各種白血病により異なるので各々のリンクから参照のこと
・急性骨髄性白血病 (AML:acute myeloid leukemia)
・急性リンパ性白血病(ALL:acute lymphocytic leukemia)
・慢性骨髄性白血病 (CML:chronic myeloid leukemia)
・慢性リンパ性白血病(CLL:chronic lymphocytic leukemia)
他に、ウィルスHTLV-Iなどによる成人T細胞白血病(ATL/acute T-cell leukemia)などもある。
ラブストーリーのヒロインが患う不治の病の代表。(代表例は映画『ある愛の詩』、TVドラマ“赤いシリーズ”など)かつては結核がその代表だった時代もあったが、死亡率の低下とともに白血病へと移行。白血病は青年層がかかる癌の中では最も発生頻度が高く、青年の死因の上位を常にキープし続けている。
今どき白血病のヒロインなど韓国のメロドラマにしか登場しないと思いきや、わが国でも白血病の恋人の死*2を描いた『世界の中心で、愛をさけぶ』が100万部のベストセラーになった。