公共交通機関を運営する事業者が、観光客向けに発売する一定期間有効で、多くの場合一定区間を乗降自由とした乗車券。フリー乗車券等とも呼ばれる。国鉄時代から親しまれていたJRグループの周遊券が有名だが、1998年4月から周遊券は廃止され「周遊きっぷ」なるものに置き換わった。現在も「周遊きっぷ」を慣習で周遊券と呼ばれることが多い。
国鉄・JRの周遊券には大きく分けて一般周遊券と均一周遊券の2種類があり、前者は周遊指定地*1を複数(条件によっては1箇所)回る船車券と国鉄・JRの乗車券を同時に購入することで、乗車券・船車券とも定率の割引となったもの。後者は「東北ワイド周遊券」などの商品名で、一定地域内の乗り放題に行き帰りの乗車券を組み合わせて割安で発売したものである。均一周遊券についても周遊指定地接続の船車券を追加で購入する場合には割引となった。
*1:全国の観光地が個別に指定された。現在も大型時刻表の索引地図で緑色の網掛けがされて番号がつけられているのがそれ。