ある銘柄群の株価を、単純平均や加重平均などを用いて1つの値に集約したもの。市場全体の値動きを示す指標。
アクティブ運用は市場をアウトパフォームできないという効率市場仮説が注目されると、運用のベンチマークとしてマーケットインデックスが注目されるようになった。資産市場ポートフォリオのアセットクラスの一つとして扱われる。なお、日本株(自国株式)を独立したアセットクラスとしてとらえるか、世界株式のサブセクターとしてとらえるかは必ずしも自明ではない。
株価指数は、株価の単純平均か時価総額加重平均か、安定株主の保有を考慮するかしないかで分類される。またサブセクターとして業種で分けるもの、会社規模やPER、ROEなどの株価指標あるいは財務指標で分けるもの(スタイルインデックス)の二通りがある。
株価指数のもう一つの重要な使い道は、オプションや先物などの原資産である。インデックス運用を行うような機関投資家にとっては、オプションや先物を活用したリスクヘッジは必須となる。しかし、個々の銘柄毎にそれらの派生商品を用意していたのでは手間がかかり、流動性などから通常コストが嵩んでしまう。株価指数はほぼすべての市場参加者に関わる数字であることから、注文が厚くなる。これにより、市場性がよい商品となり、流動性も高いものが多い。市場が厚く流動性が高いということは、裁定も多く入って値がこなれているということでもある。そこでますます株価指数を原資産とする特定の派生商品に注文が集中するという正のフィードバックが生じる。
また、市場全体を分析することによりより相場の先行きが読みやすくなり、投資判断を容易にすることができると考えるトップダウンタイプの投資判断を行う投資家にとっても、株価指数を原資産とする派生商品は重宝する。
東証株価指数(TOPIX)
日経株価指数300
日経平均株価(日経225)
S&P/TOPIX150
MSCI JAPAN(米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル日本株指数)
FTSE日本指数(英FTSEインターナショナル日本株指数)
TOPIX Core30
東証電気機器株価指数
東証輸送用機器株価指数
東証銀行業株価指数
Dow Jones Industrial Average(ダウ工業株30種平均)
Nasdaq-100 Index(ナスダック100指数)