著:ヤマザキマリ 河出書房新社 「テルマエ ロマエ」の漫画がヒットした、しか知らなかった著者の本だが、猫の入ったタイトルに魅かれて、初めて彼女の本を読んだ。 彼女の人生のバックグラウンドと関わった猫のあれこれが描かれている本で、猫との関わり方よりも波乱万丈な人生に驚いた。 愛猫ベレンが、ベンガル猫の流れを汲んだイタリア生まれの猫だというのに、挿絵の写真は、可愛いというより、ふてぶてしさを感じる表情で、ベレン自身の経歴が著者の人生に振り回されたがゆえにたくましく育った遍歴を感じた。 猫と共存しつつも、単なる猫バカの猫かわいがりしない、そんな距離感も垣間見た気がする。 NHK「ネコメンタリー」から…