2024年8月14日、英国の研究評価制度“Research Excellence Framework”(REF)のウェブサイト上で、REFの次期評価に適用するオープンアクセス(OA)方針に関する初期決定の概要が公開されました。
REFを共同運営する英国の四つの研究助成機関は、2024年3月から6月まで、REFの次期評価に適用するOA方針案に関して意見招請を実施していました。方針案では長編の学術出版物(単行書や図書の章等)について、原則として出版から24か月以内に出版社版又は著者最終稿をOAとすることなどが提案されていました。
概要の中では、長編の学術出版物に関するOA要件の導入を見送ることとしたこと、ジャーナル記事などについては“REF 2021 Open Access Policy”に従うこと、最終的な方針の発表は2024年後半を予定し、2026年1月以降に適用を開始することなどが述べられています。
News(REF 2029)
https://www.ref.ac.uk/news/
※2024年8月14日付けで「Early decisions made on REF 2029 Open Access Policy」とあります。
Early decisions made on REF 2029 Open Access Policy(REF 2029)
https://www.ref.ac.uk/news/early-decisions-made-on-ref-2029-open-access-policy/
参考:
cOAlition S、英国の研究評価制度“Research Excellence Framework”の新たなオープンアクセス方針案に対して意見を提出 [2024年06月28日]
https://current.ndl.go.jp/car/222187
英国学士院、研究評価制度“Research Excellence Framework”の新たなオープンアクセス方針案に対して意見を提出 [2024年06月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/221777
E2448 – 英・UKRIの新オープンアクセス(OA)ポリシー公開について
カレントアウェアネス-E No.425 2021.11.25
https://current.ndl.go.jp/e2448