Text by COURRiER Japon
2022年12月31日、サラ・ジェシカ・パーカーは英国のもっとも権威のある文学賞の一つ「ブッカー賞」のインスタグラム動画を見ていた。そこでは、3人の審査員たちがその年の候補者を選ぶために、7ヵ月間で170冊の小説を読むことがいかに「クレイジーか」ということについて話していた。そこで、彼女は思わずコメントを残した。
「私にやらせて!」
それからおよそ2年、パーカーはそのチャンスを掴んだ。同賞を主催するブッカー財団は、ゴールデングローブ賞の受賞俳優である彼女が、作家のアヨバミ・アデバヨ、カイリー・リード、クリス・パワーと共に2025年の審査委員を務めると発表したのだ。
米「ニューヨーク・タイムズ」紙によれば、ブッカー賞の審査員には意外な経歴の持ち主が名を連ねることはよくあるが、パーカーのような世界的に活躍する俳優が加わったことはなかった。やる気があったとしても、彼らには時間がないのだ。しかし、パーカーは撮影がひと段落したので「いまのところ、かなり楽観的に考えている」という。
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