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Photo: Getty Images

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ジム・クイック

ジム・クイック

Speech by Jim Kwik

ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、バラク・オバマ前大統領……。成功者の多くは読書家として知られる。読書によって他人の経験を知識として吸収すれば、自分の課題を解決するための選択肢を広げることができる。実際、誰でもインターネットで簡単に検索できるようになった現代では、独自の知識体系を読書でアップデートすることが求められている。

だが、悲しいかな、現代人にはのんびり読書に耽っている暇はない。読書が大切なことはわかっているのに、手つかずの書籍は積み上がっていく一方。そんな悩みを抱えたみなさんに、“ブレインコーチ”のジム・クイックが解決法を伝授する。

みなさんに聞きたい。もし1週間に1冊、本を読めるとしたら?

しかも、速読術は使わない。1週間に1冊ということは、1年に52冊だ。これが、あなたにとってどれだけのメリットをもたらすかを想像してほしい。少しだけ? それとも大いに?

私が読書の話題を好む理由の1つは、誰もが聞いたことのあるこのフレーズがずばり言い当てている。「リーダーは読者家である(Leaders are Readers)」。

私は脳の損傷によって学習時に問題を抱えて育ち、読み方を学ぶのに数年余計にかかった。私にとって最大の困難の1つだったと言えるだろう。小学校で本の音読を求められ、読むことができなかったときのことは忘れられない。多くの人々は、人前で話すことの恐怖心をこのような経験から得るだろう。おそらく私も、人前で話すことへの恐怖心をこの時に覚えた。

だが、“リーダーは読書家である”。

さらに、今これを読んでいる方々も、読書によって得られる力を知っているだろう。1年に52冊の本を読むことができる人は、年間2冊しか読まない人よりも大きな強みを得る。実際、一般的な人が年に数冊しか読まないのに対し、CEOは1ヵ月に平均4~5冊の本を読むそうだ。

読書は「知識のダウンロード」


私たちが生きるこの情報化時代では、正しい知識は力になるだけでなく、利益にもつながる。知識を得ている人とそうでない人の差は開くばかりだ。

ただし、幸いにも私たちは腕力ではなく、頭脳の力の時代に生きている。早く学べば学ぶほど、早く稼ぐことができるのだ。

さて、知識経済の時代に生きる私たちは、どうやって知識を得るのか。

もちろん、読むことからだ。問題は、あなたが本を持っていても、家や本棚に長い間積んであり、第1章も読み終えていない場合、自己を磨く役には立たず、本棚の飾りになってしまっていることだ。

読書が好きな理由の1つは、誰かが数十年もの経験によって得たマーケティングやセールス、リーダーシップや健康問題、人間関係など、生産性を高められるものについての情報が、書籍に詰まっているからだ。

つまり、数十年分の知識を数日で“ダウンロード”できる。あなたのスーパーコンピュータである“クイック・ブレイン”に、読書というソフトウェアを使って“ダウンロード”できるのだ。

あなたは現在、年に本を何冊読んでいるだろうか。現状を改善したいなら、このエピソードを読めばいい。

ウォーレン・バフェットは以前、成功の秘訣を聞かれて、毎日1日も欠かすことなく、500ページ読むことだと述べていた。これこそが知識を身につけ、そこから利益を増やしていく方法と言える。

だが、多くの人はこれを実行しようとは思わないだろう。

彼は1日の8割を読むことだけに費やしているそうだが、実際、ほとんどの人が同じだと言える。私たちは1日に4時間をメールやウェブサイトでビジネスなどの情報を読むことに費やしているからだ。

私はKwik Readingという速読術プログラムを提供している。だが、もしあなたが速読法を知らなかった場合、どうすれば1週間に1冊の本を読むことができるだろうか? 

その手順を今から説明しよう。できればメモを取りながら読んでほしい。ちなみに、メモの取り方の最適な方法に関しては今後のエピソードで取り上げるつもりだ。

では、始めよう。ご存じのように、“リーダーは読書家である”。ウォーレン・バフェットやビル・ゲイツがいい例だ。以前、シリコンバレーでの講演のあと、ビル・ゲイツと話したのを覚えている。教育の未来について、彼はテクノロジーの観点から、私は速習法の観点から話し合った。

その時、私は尋ねた。「特別な能力を手に入れられるとしたら何を選びますか?」と。すると、彼はこう答えた。

「さらに速く読むことができる能力だ」

私も完全に同感だ。速読はスーパーヒーローのような特別な能力だからだ。

ビル・ゲイツ、オプラ・ウィンフリーや、自己啓発で知られるトニー・ロビンズやブレンドン・バーチャードにとっても同様だ。ブレンドンは過去18年間、1週間に1冊の本を読んでいるという。ジョン・F・ケネディやジョン・カーターなど過去の大統領たちも速読講師をホワイトハウスに呼び、スタッフに学ばせていたことで知られる。

“リーダーは読書家である”。

つまり、本を読む人は、読んでいない人よりも大きな強みを得ている。ということは、読まない人は無学の人と変わらないとも言える。

では、1週間に1冊の読書を成しとげる具体的なステップを教えよう。
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PROFILE

ジム・クイック(Jim Kwik)。ナイキやスペースXといった有名企業からウィル・スミスなどのセレブリティをクライアントに抱える“ブレインコーチ”。子供の頃に頭を怪我したことがきっかけで学習障害に陥り、長年を費やして独自の学習法を確立。2020年、脳の潜在能力を引き出すメソッドをまとめた「LIMITLESS:Upgrade Your Brain, Learn Anything Faster, and Unlock Your Exceptional Life」を上梓。オンライン講座Kwik Learning主催。ちなみにクイック(Kwik)は本名。 Translation by Hisano Honda

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