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史上初の女性にして非白のボストン市長となったPhoto: Jim Davis / The Boston Globe / Getty Images

史上初の女性にして非白のボストン市長となった
Photo: Jim Davis / The Boston Globe / Getty Images

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田中淳

田中淳

Text by Jun Tanaka

米東部のボストンで11月2日、市長選の投開票がおこなわれ、史上初めて白人男性以外の市長が誕生した。ケネディ家を生み、近郊にハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)を擁するボストンは、民主党の牙城でリベラルな風土で知られ、近年、白人人口が減る一方でアジア系やヒスパニック市民が増加している市勢も反映された。 

ボストンの「ガラスの天井」を破る


「私の両親が1983年に初めて米国に渡ったとき、彼らはカタコトの英語しか話せず、わずかな所持金しかなかった。いつか自分たちの娘、中華系移民の娘がボストン市長に選出されるとは夢にも思っていなかったでしょう!」

投票率62.4%のボストン市長選を征した直後、顔を紅潮させて語るのは、台湾系移民2世の市議会議員(民主党)、ミシェル・ウー(36)。

彼女は、非白人の有色人種として、女性として、中華系移民としていずれもボストン史上初の市長になった。非ボストン出身の市長としても96年ぶりだ。

また、市議時代に2児をもうけ、在職中に出産を経験した初のボストン市議会議員にもなった。
残り: 3903文字 / 全文 : 4367文字
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PROFILE

田中 淳 編集者・記者。編集プロダクション、出版社勤務を経て中国北京大学に留学。シンクタンクの中国マーケティングリサーチャーや経済系通信社の台湾副編集長を務め、現在、香港系金融情報会社のアナリスト。近著に『100歳の台湾人革命家・史明 自伝 理想はいつだって煌めいて、敗北はどこか懐かしい』(講談社)。

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