大人の友達付き合いは複雑!
働く女子のリアルな友達関係
仕事、結婚、出産、趣味、学びと、環境や考え方が多様な働く女性たち。友達付き合いも、「私のすべてを受け入れてほしい」「群れているのってダサい」「でも孤独なのもイヤ!」と一筋縄ではいかない様子。今回はそんな複雑な大人の友達事情をひもときます。
Q.友達を増やしたいと思う?
はいの理由は「視野を広げたい」「趣味の話を気兼ねなくしたい」「昔からの友達と時間や価値観が合わなくなった」、いいえの理由は「今いる友達で満足」「広く浅くの交友に疲れた」など。この結果を裏返すと、約6割のシティ読者が今の友達関係に満足していないのかも。
Q.友達は何人いますか?
平均 15.8 人
友達を増やしたい人の場合 … 平均 20.1 人
友達を増やさなくてもいい人の場合 … 平均 11.2 人
Q.友達に求めるものは? (複数回答)
1位 一緒にいて楽しい(821)
2位 腹を割って話せる(672)
3位 相談相手になってくれる(459)
4位 困ったときに助けてくれる(440)
5位 共通の趣味(377)
Q.大人になって疎遠になった友達はいる?
その理由は?…
「SNSで近況を知れるのでわざわざ会わなくなった」「不満や自虐ばかりでメールが返せなくなった」など約9割が友達と疎遠になった経験あり。中にはこじれて同性ストーカーになってしまったという人も。
Q.大人になってできた友達と出会ったきっかけは? (複数回答)
1位 勤め先(771)
2位 趣味の集まり(288)
3位 ママ友(190)
4位 SNS(174)
5位 習い事(156)
その他…
その他、「友達の結婚式で出会った」「合コンの場で女性同士が仲良くなった」など友達の友達と輪が広がる人も多い結果に。「副業で出会った」「シェアハウスで一緒になった」など、イマドキっぽい理由も。
友達との関係でモヤモヤしたエピソードは?
● 学生時代の友達との集まりで、友達が子連れで来る。それ自体は問題ないけれど自然と話の中心は子どもに。子ナシの自分からすると、友達と話したかったのに何だったんだろう…と煮え切らない(33歳・IT)
● 一緒にいるのにスマホを触っていることが多い。失礼じゃないですか?(27歳・商社)
● 旧友で既婚メンバーが増えてきた頃、独身の友達が突如SNSをやめ、LINEグループからも退出。距離を置かれたようでさみしいです(34歳・サービス)
● 「会いたいね」という言葉が社交辞令なのか本心なのか…。向こうから連絡が来たことはない(35歳・金融)
● 余裕のあるなしで見えを張るわけではないけれど、金銭感覚の違う友達とは会いづらい(42歳・メーカー)
大人になってからできた友達の魅力は?
● 過去のコンプレックスなどイヤな自分を知らないので、ありのままを出せる(24歳・建設)
● 性格や環境がある程度形成されてから出会うので、何かの影響でガラリと変わってしまうことがない(41歳・サービス)
● 無理に合わせて友達をしなくていい。お互い干渉しすぎないからラク(33歳・保険)
● 仕事やバックグラウンドは関係なく、趣味など共通の楽しみがあれば仲良くなれる。いろんな生き方の人がいるので新鮮なことも多い(35歳・法律)
● 価値観が同じ人といることで自分自身を肯定でき、価値観が違う人といることで自分に足りない部分がよく分かる(45歳・サービス)
● 職場や仕事関係で出会った人だと、仕事の悩みや愚痴も分かりあえるので、気持ちがすっきりします(27歳・メーカー)
友達がいてよかった点は?
● 悩んでいるときに、励ましてくれたりときには怒ってくれて、また頑張ろうと思える(29歳・サービス)
● くだらないことで笑い合えるとき(27歳・サービス)
● 母を亡くしたときに友達がさりげなく励ましてくれ、独りぼっちではないと感じられました(44歳・商社)
● 仕事の相談をすると、仕事が人生のすべてじゃないと気づかせてくれる(30歳・メーカー)
● 彼と別れたりペットが亡くなったときなど、どうしようもなくツライときに寄り添ってくれる。付き合いの長い友達は助言も的確で、気持ちが救われます(36歳・商社)
● 誰にも言わずに1人で解決しようとしていた悩み。実は友達にも同じような悩みがあると知り、一緒に解決策を探してくれた(46歳・医療)
新しいスタイル!?「レンタル友達」
新たな友達を得るためにイチから人間関係を築くのは大変…という人は、「レンタル友達」を利用するというのも手。サポートワン代表の古川めぐみさんは「利用の動機は、自分がしたいことをするためと、本当の友達には頼みづらいことを達成するための2タイプがあります。働く女性の利用者も多く、『登山に挑戦したくて、友達を誘ったけれど断られ…。1人では不安だったので登山経験のある人をレンタルして楽しく過ごせました(30代)』『急な合コンに同席してもらった。ほどよく自分を立ててくれて気遣いがすごい!(30代)』など、さまざまなニーズで活用されています」
女性が運営する便利屋 サポートワン
http://supportone.net/
※アンケートは8/22 ~ 9/4シティリビングWebで実施。有効回答数1082
専門家はどう見る?
自分をさらけ出すだけが友達ではない
相手に100%を求めないこと
「友達」のハードルが低くなっていませんか? 同期だから、近所に住んでいるからなど、ちょっとした接点だけの人を友達と定義づけると、合わないことがでてくるのも当然。それなのに「友達にはすべてを受け入れてほしい」と、求めるものが大きいからモヤモヤが生まれます。大人は見せたい自分があるので、なかなか本音を言えません。ただ、本音を話すとお互いが傷つくリスクも。本音を隠すことで距離を感じるかもしれませんが、これは思いやりです。仕事の話はAさん、趣味の話はBさんなど役割を分けて、1人に100%を求めないようにして。「自分がツライことはやらない」のが大前提。お互いの違いを認め、その違いを楽しみましょう。楽しめないときは距離をおくのも悪くありません。会う機会が減るのは自然なこと。再会するときにぎこちないと「長く会っていないことを気にしているんだ、悪かったな」とお互い気まずくなります。あえて何事もなかったかのように接しましょう。
清水あやこさん
心理ケアサービスを提供する「ヒカリラボ」代表。著書に「女子の心は、なぜ、しんどい?」(フォレスト出版)など
相手にどうしてほしいかではなく
主語を「自分」にすることが大切
友達とは、お互いに影響を与え合う関係。一方的になってバランスが崩れると、モヤモヤにつながります。モヤモヤは悪いことではありませんが原因を相手に求めるのはダメ。人の気持ちや行動はコントロールできないので、相手にこうしてほしいという思いをかなえるには、自分が変わるしかありません。常に「自分」がどう行動したいかを考えて。友達への嫉妬は、自分の本心が隠れています。嫉妬を通して自分の感情を知りましょう。人生で何より大事にしたいのは自分の心。友達でいるために苦しい思いをしたり、自分を偽って無理をする必要はありません。心のあり方が同じ人とは、性別年齢問わず友達でいられる可能性が高い。それが1人でもいれば十分です。「友達は多いほうがいい」と他者からの評価や世間の声に踊らされていませんか?自分にとってそれが本当に幸せかを突き詰めて、自分を生きていくことが大切です。
河田真誠さん
生き方や働き方などの悩みに答えてくれる“質問家”。近著に「人生、このままでいいの?」(CCC メディアハウス)
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