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アルファブロガーとして、この界隈(どの界隈?)では
すごく有名な dankogai さんによる著書。
「語り下ろし」ということだそうで、
いつものブログの記事よりもものすごく読みやすいです。
編集のなせる技、ってのが大きいのだろうけど、
いつもの弾記事みたいに何か具体的なコンテンツについての
評論やレスって形でスタートするのではなく、
トリガーとなる具体的な入力のない状態から
自分の考えを出力しているからってのもあるかと。
それって、結局、一次情報なわけで、
やっぱそういう方がシンプルで見通しが良いんだなあ、
と思いました。

小飼弾, 山路達也 / 弾言 -- 成功する人生とバランスシートの使い方


テーマは、仕事やお金やライフハックなどなど。
同意する話もあるし、
「それは違うだろう」と完全否定したくなる話もあるし、
「うーん、そうなのかなあ」と考えさせられる話もあり。
そういう意味で非常に楽しんで読むことができました。

まさに本書の最後に書いてある通り。
本書を読んで、あなたのうちの何割かは
「こういう考えもあるのか」と感心するかもしれません。
何割かは「何? このトンデモ本」と思われるかもしれません。
本書を読んで何も感じなかったという人もゼロではないでしょう。

全員、正解。

(p.201)

全てにおいて同意できちゃう本よりも、
ツッコミたくなる話題が多い本の方が、
「自分で考える」機会が多く持てて良いですよね。
読むだけで考えたつもりになっちゃう「読書の罠」に、
はまらずに済みますしね。
こんなことも書いてありました:
本を読了しても、それは読書の半分にすぎないということです。
本を読み終わったら、今度は「自分を読んで」みてください。
(p.27)
ショウペンハウエルの言葉を思い出します [2008-09-18-1]
(この本と関係ないけど、ショウペンハウエルの言葉で好きなのはこれ
低俗な人々は偉人の欠点や愚考に非常に喜びを感じる
ref. [2005-07-17-1]


とにもかくにも、
弾さんのブログの読者にはオススメです。
これまでのブログ記事の要点が整理されていて、
なんというか「テストに出るぞ!」的です。
あと、オンザエッジ(現ライブドア)時代の話も読めます。

また、弾さんのブログを読んで、
何かしら違和感や反発を覚える人などにもおすすめです。
どういう点で意見が異なるのか、などが明確に見えてきます。

逆に、弾さんのブログを読んで、
「全てにおいて同意見だ! Dan! Dan! Dan!」
という人は読まなくてよいです。
たぶん、想定読者に含まれていないと思われます。

ref.
- 小飼弾さんのブログ「404 Blog Not Found」
  http://blog.livedoor.jp/dankogai/