マレーシア南部のジョホール州とお隣、シンガポールが新たな経済スキーム「ジョホール・シンガポール特別経済区(JS-SEZ)」を発表しました。
このスキームは両国の経済的な関係性をより深くするものであり、ジョホール州のさらなる発展が期待されています。
目次
ジョホール・シンガポール特別経済区の概要
マレーシアとシンガポールはジョホール・シンガポール特別経済区という新しい経済スキームを発表しました。両国間のビジネス関係を強化し、接続性を向上させることを目標としています。
マレーシアは正式にBRICSのパートナー国として認められており、特にジョホール州の企業はBRICSネットワークへの市場アクセス、貿易、投資の拡大を見込んでいます。
シンガポール経営連盟(SBF)の調査に夜と、回答者の93%がジョホールを魅力的な投資先と評価しており、そのうちすでに約半数の顧客がジョホール州で事業を展開しています。
2022年から2024年の2年間で、ジョホール州は1,137億リンギットの投資を誘致し、35,000人の雇用を創立しました。
ジョホールでは9つの都市が対象
ジョホールバルからは9つの都市が同経済スキームの旗艦都市となります。具体的には以下の6つの都市です。
- JBCC (City Center)
- Iskandar Puteri
- Tanjung Pelepas
- Pasir Gudang
- Senai
- Sedenak
- Forest City
- Pengerang Integrated Petroleum Complex
- Desaru
ジョホール・シンガポール経済特別区の目標
この経済特別区はまだ施策開始段階であり、詳しい詳細は未定となっていますが、現時点で以下のイニシアチブが発表されています。
- ワンストップビジネスセンターの設立
- ビジネスライセンスの取得や申請プロセスが用意となり、特別税制の適用などが可能になる。
- パスポート不要の入出国
- パスポート不要のQRコード出入国システムの導入。
- 貨物通関のデジタル化
- イミグレーションでの貨物通関のデジタル化により、物流の効率化を目指す。
- 投資フォーラム開催
- マレーシア・シンガポール共同で投資フォーラムを開催。
- 再生可能エネルギー協定
- 再生可能エネルギー事業の推進
- 人材トレーニング
- 実務学習とトレーニングを実施
- プロモイベント
- シンガポール・ジョホール州共同でプロモイベントを開催予定
出典
- Fang, C. S. (2025, January 8). S’pore, Malaysia Sign Agreement on Johor-S’pore Special Economic Zone; 20,000 Jobs to Be Created. The Straits Times. https://www.straitstimes.com/singapore/spore-msia-sign-agreement-on-johor-singapore-special-economic-zone-20000-jobs-to-be-created
- Jalil, A. (2025, January -3). Everything You Need to Know about the Johor-Singapore Special Economic Zone [BTTV]. New Straits Times. https://www.nst.com.my/business/economy/2025/01/1157600/updated-everything-you-need-know-about-johor-singapore-special
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