12月1日の日曜、「北方領土返還要求運動に参加しよう!」との掛け声のもと、元島民や関係者ら約500人が返還へのPRのため銀座を練り歩いた。鉢巻きを締めて弾ける笑顔で歩いていたのは、内閣府政務官(沖縄北方、防災、カジノ管理委員会など)に起用された元SPEEDの今井絵理子氏(41)だ。
政治部記者の解説。
「今井氏は、同じ芸能界出身の山東昭子参院議員から誘いを受け、2016年の参院選で初当選。離婚した夫との間に儲けた息子が聴覚に障がいを持つこともあって、障がい者支援の活動などに力を入れてきた。一方で、彼女の言動はたびたび物議を醸してきました。昨年7月には自民党女性局のフランス研修に参加。『無駄な外遊ではありません』『追って活動報告します!!』と啖呵を切ったものの、松川るい参院議員が“エッフェル姉さん”と批判を浴びるような事態が続くと、X(旧ツイッター)やインスタグラムを一旦削除しました」
果たして、今井氏は政府の重責を担う政務官として相応しいのか。石破茂首相は防災庁設置をライフワークに掲げており、臨時国会でも彼女が所管する防災分野などは重要な政策課題となる。そこで、「週刊文春」は今井氏について緊急の“スピード身体検査”を実施した。
母校の廊下に貼られた〈比例区は今井絵理子と書いて〉
まず、小誌が入手したのは1枚の写真。2022年7月の参院選直前で撮られたものと見られ、今井氏のアップとともに、
〈比例区の投票用紙(2枚目)には、このように個人名で今井絵理子と書いて投票してください〉
などと記されている。だが、この選挙ポスターが貼られていたのは、フツーの場所ではない。今井氏の母校でもある八雲学園中学校高等学校(目黒区)なのだ。
「職員室の中や職員室の外の廊下など、常に子どもたちの目に見えるところにこのポスターが貼られていました」(学校関係者)
学び舎をあげての応援を主導するのが、八雲学園の近藤彰郎理事長。今井氏の後援会長でもあり、一般財団法人・東京私立中学高等学校協会の会長も務めている。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル