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「暇アノン懺悔録」について:ロマン優光連載262

連載
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262回 「暇アノン懺悔録」について

小川たまか氏によるインタビュー 『【暇アノン懺悔録】「暇アノンの姫」だった40代男性』(全4回) を興味深く読んだ。

Twitter(現X、以下同)上のフェミニスト、フェミニズム的な言説に対する反感に端を発した、暇空茜を名乗る男性によって起こされた一般社団法人Colaboや代表の仁藤夢乃氏に対する攻撃的な言及や真偽不明の様々な疑惑の追及。公金を巡る不正受給疑惑を打ち上げて住民監査請求をするような彼のやり方が有名人や政治家を含む多くのアンチフェミニズム傾向の人間をひきつけ、一時は大きなムーブメントとなったが、現在はその勢いは失速気味であるようにみえる。

今のところ、彼が主張した様々な疑惑の中に、真実と証明されたものはない。

また彼の主張が過激化し、ナニカグループなる存在を主張する陰謀論めいたものに発展していく過程でライトな支持者が逃げ出し、支持者の先鋭化が進んでいったように傍目からは見えた。

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暇空氏と、Colabo側やその他の暇空氏と対立する人々との間に双方を原告にした様々な訴訟が繰り広げられているが、本稿のテーマとずれるため、詳細には触れない。暇空氏を支持する人間による仁藤氏をはじめとする関係者、ナニカグループに属するとされた団体や人に対する誹謗中傷やデマの流布、Colaboの運営する未成年女性支援のためのバスカフェに押し掛けるなどの嫌がらせが横行していたわけだが、暇空氏に便乗して嫌がらせをしていた人たちに対しても訴訟することをColabo側が表明、裁判を怖れる人たちの中には和解に応じるものも出てきた。これが非常に大雑把な流れである。

その中の一人に対するインタビューが『【暇アノン懺悔録】「暇アノンの姫」だった40代男性』のインタビュイーであるA氏である。和解条件の中に、このインタビューを受けることが盛り込まれており、Colabo側の弁護士の立ち会いのもとにインタビューは行われたということだ。

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