皆川達夫セレクション 音楽も人を救うことができる
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【シリーズ好評発売中】
『宗教音楽の手引き』定価1,540円
『ルネサンス古楽の記譜法─白符計量記譜法入門』定価3,080円
【著者紹介】皆川達夫(みながわ・たつお)
音楽史学者。1927年4月25日東京生まれ。1951年東京大学文学部卒業、1953年同大学院修了、中世・ルネサンス音楽史専攻。1955–58年アメリカ合衆国、1962–64年ドイツ、スイス留学。立教大学名誉教授。全日本合唱センター名誉館長。元東京大学、東京藝術大学、慶応義塾大学講師。中世音楽合唱団(1952年設立)主宰。
著書に『中世・ルネサンスの音楽』『バロック音楽』(以上講談社)『合唱音楽の歴史』(全音楽譜出版社)『オラシヨ紀行──対談と随想』(共著)『洋楽渡来考──キリシタン音楽の栄光と挫折』『洋楽渡来考再論──箏とキリシタンとの出会い』『キリシタン音楽入門──洋楽渡来考への手引き』(以上日本キリスト教団出版局)ほか多数。 NHKラジオ番組「バロック音楽の楽しみ」(FM放送、1985年まで20年間)、「音楽の泉」(AM第一放送日曜朝、2020年まで32年間)解説担当。1978年イタリア政府よりキリシタン音楽研究の功績によってカヴァリエーレ勲章を、2003年論文「洋楽渡来考」によって芸術学博士(明治学院大学)の称号を授けられる。2008年NHK放送文化賞を受ける。2020年4月19日帰天。
【編者紹介】
樋口隆一(ひぐち・りゅういち)
1946年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒、同大学院修士課程修了。1979年テュービンゲン大学にて哲学博士号取得。明治学院大学文学部芸術学科助教授・教授・文学部長・図書館長を歴任。現在、明治学院大学名誉教授。国際音楽学会元副会長。明治学院バッハ・アカデミー芸術監督・指揮者。1989年辻荘一賞受賞。2002年オーストリア学術芸術功労十字章受章。2015年テオドル・ベルヒェム賞受賞。
Ⅰ キリスト教と音楽
グレゴリオ聖歌との出会い──わたくしたちに平和をお与えください
グレゴリオ聖歌とバロック音楽によるクリスマス──クリスマスを心穏やかに過ごしたいあなたへ、音楽の贈り物
マリア賛歌──慰めと救いを与える歌
レクイエム──その歴史とこころ
音楽とクリスマス
キリスト教と音楽──天上の調べ、キリシタン音楽
受難曲とバッハ──バッハ《マタイ受難曲》鑑賞の前に
[鼎談]ヘンデル 劇音楽作曲家の光と影
Ⅱ 合唱音楽の楽しみ
中世音楽合唱団 創立40年──いま、新たな出発点
[講演]全日本合唱センター開館30周年記念に際して
ルネサンス 仏のシャンソン──音楽でも黄金時代
ムジカ・フィクタについて──ルネサンス・ポリフォニー合唱曲を歌うために
合唱名曲シリーズ
Ⅲ キリシタン音楽研究
西洋音楽事始
400年前の聖歌 復元の試み──『耶蘇教写経』を音楽調査
キリシタンの音楽
[鼎談]皆川達夫著『洋楽渡来考』が語るもの──sキリシタン音楽の栄光と挫折
[講演]洋楽渡来考
[講演]かくれキリシタンの祈り
東京国立博物館所蔵ラテン語聖歌写本とイギリス外交官
キリシタン音楽に光──箏曲の調べ、口伝の歌に隠し伝えた宗教曲を発掘
Ⅳ 音楽と人生
辻莊一先生追悼
ミステリーと私
音楽と友情
読書好日
「音楽」の講義
私の聴いた大指揮者
音楽も人を救うことができる
葡萄酒と食事と音楽は至福のポリフォニー
クラシック雑学事始め
古楽のたのしみ
たいせつな本
バッハ、ピアニスト、かくれキリシタン
初出一覧
編者あとがき……樋口隆一