[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

海外ソーシャルメディア事例を徹底的に調査し,マーケティング活用の秘訣を提案するブログ

【速報】 米国Amazon,Kindle電子書籍の印税を35%から70%に大幅値上げ発表

»

米国Amazonから緊急リリース。

Amazon Announces New 70 Percent Royalty Option for Kindle Digital Text Platform, Enabling Authors and Publishers to Earn More Royalties from Every Kindle Books Sold

 

Amazon.comは,Kindle向けの電子書籍の支払い印税率を,一定の条件を満たした場合に,従来の35%から70%に引き上げるとの新プランを発表した。

その条件は以下の通りだ。

  • 作家側が読者のダウンロードコストを負担すること (現在はAmazonが負担)
  • 作品の販売価格を 2.99~9.99ドルの範囲に固定すること
  • リアル書籍がある場合は電子書籍価格をその80%以下とし,かつAmazonを最低価格とすること
  • 電子書籍は,作家が権利を持つ全ての地域で購入可能とすること
  • 電子書籍は、KindleとKindleStoreの全オプション(Text to Speech等)を許可すること
  • パブリックドメイン作品(著作権者がいない作品)ではないこと

なお,通信料金に関して,ニュースリリースでは平均0.06ドル(現在の電子書籍容量の最頻値368KBを前提)程度であり,写真集などの特殊例を除けば全く問題ないところだろう。例えば 8.99ドルの書籍であれば,印税は,3.15ドル → 6.3ドル となる。仮に通信料を0.06ドルとしても手元には6.24ドル残るということだ。

この新プランは,2010年6月30日から米国内から適用開始となる。

ちなみに,1月27日に発表される可能性が高いAppleタブレット機にて印税70%が提示されるとの噂があり,今回の突然の発表は,この新タブレットへの対抗策との見方もある。

いよいよ2010年はタブレットから目が離せなくなってきた。



【関連記事】

個人が印税35%の電子書籍を出版できる時代 - Amazon Kindleの衝撃 (12/30) 



【自薦シリーズ記事 ご紹介】

ザッポスの奇跡  米国ザッポス「顧客にWOW!をお届けする」奇跡の経営,その本質を探る (12/05) 
企業ツイッター  企業Twitter開局大作戦 ~ 「第一話 Androidタブレットを販売せよ!」 (01/09) 



【in the looop 2009年 アクセス・トップ7記事 ご紹介】

1位 Google Phone"Nexus One" ネット上のバズを総まとめ (12/13) 
2位 mixi,モバゲー,iPhone 徹底比較 「どのアプリが一番儲かるか?」 (12/01) 
3位 個人が印税35%の電子書籍を出版できる時代 - Amazon Kindleの衝撃 (12/30) 
4位 【速報】昨日からネットで大騒ぎ "PhotoSketch"が凄い件 (10/07) 
5位 【2009年11月最新版】直近決算発表に基づくmixi,モバゲー,GREEの業績比較 (11/12) 
6位 【速報】Twitterデイリー訪問者数で,ついに日本が米国に並んだ! (12/20) 
7位 Googleは20%ルールによってイノベーションのジレンマを回避している (12/21) 
 

斉藤Twitter。ご連絡などお気軽にどうぞ。 http://twitter.com/toru_saito
ループス社Twitterアカウントはこちらです。 http://twitter.com/LooopsCom
最新の筆者著書です。 『Twitterマーケティング 消費者との絆が深まるつぶやきのルール』

Comment(0)