ネオコンの化身として世界をアメリカの敵と味方に分断してきたバイデン政権もついに終焉を迎え、今年はトランプ政権が再始動します。アメリカに背くものは許すまじと衛星国の団結を訴えてきたのがこれまでの「国際社会」と言えますが、今後はトランプの敵と味方とで争う展開へと移るでしょうか。取り敢えずアメリカ人にとってはさておき世界にとっては良いことである、ほんの少しだけ紛争の種が減ってわずかなりとも平和に近づくであろうと期待されます。トランプの本質はビジネスマン、みたいに言われることもありますが、それ以上に「好き嫌い」が行動原理と評価されるべきでしょう(現職の総理である石破を差し置いて安倍昭恵前首相夫人と会談したあたりは典型かと)。この点では何事もトランプの気分次第で不確定要素が多い、ただ外交面ではあらゆる点で最悪だった...2025年の展望
社会最終更新2024/12/29雇用・経済最終更新2024/9/15政治・国際最終更新2025/1/1文芸欄最終更新2024/12/14編集雑記・小ネタ最終更新2024/12/28特集:ロシアとウクライナを巡る基礎知識、現在に至るまでの経緯序文第一章第二章第三章第四章おまけRebellion(rebellion0000)はTwitter(現X)を利用していますこのサイトはリンクフリーです。目次
2024年末は幾つか興味深い判決がありました。一つは「紀州のドン・ファン」等と呼ばれた資産家を殺害したとして元妻が起訴されていた事件で、直接的な証拠がなく状況証拠ばかりが積み重ねられていたことから、疑いの余地は認められつつも結局は無罪判決となりました。疑わしきは被告人の利益に──推定無罪の原則に従えば妥当な判断と言えるでしょうか。ただ同じ和歌山でも夏祭りで提供されたカレーにヒ素が混入されたとする事件では、やはり直接証拠はないものの状況証拠を積み重ねた結果「この人が絶対に怪しい」という理由で死刑判決が下っています。推定無罪の原則が適用される場面もあれば、そうでない場面もあるのかも知れません。そして先日は性的暴行の罪に問われた男性2名への無罪判決が出たわけですが、これが一部界隈の強い反発を呼んでいます。補足す...法治主義のコスト
シートベルトは義務、ヘルメットは義務、マスクは任意今の事態を招いた原因
闇バイトか中学生逮捕「クリスマスに遊ぶ金必要だった」埼玉(NHK)埼玉県春日部市で高齢の女性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして、「闇バイト」とみられる中学3年生の男子生徒が逮捕されました。調べに対し、「クリスマスに遊ぶためのお金が必要だった」などと供述しているということです。逮捕されたのは、千葉県柏市の中学3年生の男子生徒で、警察によりますと16日夕方、春日部市の80代の女性から金融機関の職員を名乗ってキャッシュカードなどをだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂の疑いが持たれています。巷を賑わす犯罪の報道頻度と実際の治安は必ずしも比例しないわけですが、とりあえず体感治安の方は急激に悪化しているのが現状でしょうか。いわゆる「闇バイト」の知名度も上がりましたけれど、それに応募する人も絶えません。引用元...お金の使い途
先般はシリアのアサド政権が瞬く間に崩壊してしまったわけですが、その後に待ち受けるものについて考えてみたいと思います。まず前提知識として、シリアには大別して5つの政権支配下に属さない勢力が割拠していました。ゴラン高原を不法占拠するイスラエル、クルド人問題を口実にシリア領内へ一方的に「緩衝地帯」を築いたトルコ、このトルコと対立するクルド人勢力、油田地帯に駐留するアメリカ軍とその傀儡勢力、そして以前はヌスラ戦線とも呼ばれていたシャーム解放機構(タハリール・アル=シャーム、HTS)です。ここでシャーム解放機構が驚くべき短期間で主要都市を制圧、アサド大統領はロシアへ亡命し新政権が樹立されようとしているのが今ですが、これから先はどうなるのでしょうか。シャーム解放機構が専らアサド政権の残党狩りに精を出している一方で、イ...イスラエルにとっては良い結果、シリア国民にとっては別の話
たとえ組合が許しても我は許さじ―管理人―自由律俳句10
日本の政治を巡っても話題は尽きない昨今ですが、ただ主立った野党も政策面では与党と大きな隔たりがない、結局のところ日本の政治は安定しているのだ、というのが私の評価になります。一方で諸外国に目を向けると危機的と呼んでもおかしくない事態が相次いでいるようです。変わらない日本の政治と、何かの拍子に激変してしまう国の政治、日本の企業文化では「変化」を称揚しがちですけれど、変わることそのものに価値を置いてしまうのはどうなんだろうな、と思わないでもありません。どこから触れていけば良いのか迷うところですが、まずはアメリカでしょうか。こちらはバイデンという古典的政治家からトランプという支離滅裂な御仁への大統領交代が迫っているわけです。今後に向けてアメリカ国内の混乱も予想されますが、より先に影響が見込まれるのは国際戦略面で、...ネオコン勢力の反攻
日本における犯罪検挙率は、年度や地域によって上下しますが概ね5割を下回るそうです。流石に殺人などは100%に近い検挙率が維持されていますが、その一方で認知されるだけで終わっているものも少なからずあることが分かります。もちろん「認知されない」不法行為も多々あることは容易に想像され、罰せられることなく犯されている罪もまた少なくわけです。そこで私は思うのですが、果たして公職選挙法違反の検挙率はどれぐらいなのでしょうか?もしくは認知されることなく終わっている違反はどれだけあるのでしょうか?昨年末には、法務副大臣を務めた柿沢未途が公職選挙法違反で逮捕されています。政府与党の閣僚であっても、一応は公職選挙法の対象外ではないようですが──ここで問われるのは柿沢氏の認識の方でしょうか。果たして柿沢氏は公職選挙法を知ってい...摘発されるライン
先日は兵庫県知事選が行われたわけですが、斎藤元彦前知事が再選を果たしました。日本人はパワハラ気質の人が好き、第二・第三の斎藤元彦は必ずや登場するであろうと予想はしていましたけれど、まさか支持母体の維新からも明白に切り捨てられた前知事がこれほどの短期間で権力の座を取り戻すことは、流石に私も読めなかったです。かの権力闘争の天才・毛沢東ですら失墜から返り咲きまでは少なからぬ歳月を要したことを鑑みれば、この辺は率直に感嘆すべきところでしょうか。10~20代は7割が斎藤氏を支持兵庫知事選、投票者ネット調査(毎日新聞)前知事の失職に伴う兵庫県知事選を巡り、毎日新聞社と神戸新聞社は17日、投票を終えた有権者を対象にインターネット調査を実施した。再選を確実にした前知事の斎藤元彦氏(47)は幅広い層から支持を集めた。特に若...政治文化の大革命
今年は諸外国でも重要な選挙が多くありました。政権が変われど国の方針には変わりのないところもあれば、今後の転換が見込まれるところもあります。日本は自民党が過半数を失うなど国会内部での勢力図には大きな変化があったわけですが、しかし国政の舵取りはどうなるのでしょうか。結果として総理大臣は引き続き自民党総裁が担う形に落ち着きましたけれど、ただ民主党代表が総理大臣だった頃も日本の政治は今と大差なかったのでは……という記憶もあります。ともあれ与党が過半数割れとなったことで、多数決での勝利のためにはいずれかの野党の協力が必要になった、そんな中で国民民主党が脚光を浴びる形になりました。そして国民民主党の代表である玉木雄一郎の不倫が報じられまして、しかも不倫相手を衆議院憲法審査会にまで招いていたことも伝えられています。我が...総理は替わらず、野党もそんなには変わらず
先日は、ことによると日本の衆院選よりも我が国への影響が大きいかも知れないアメリカ大統領選が行われました。国内報道は総じてハリスに好意的であった一方、蓋を開けてみれば激戦州と呼ばれた選挙区を軒並み制する形でトランプが勝利、次期大統領の座を確実なものとしたわけです。アメリカ人にとっては残念な結果と言えるかも知れませんが、他の国の人間からすればこれでいいのかな、と思います。一言で言えば、バイデン・ハリスはネオコン、トランプは混沌でしょうか。共和党の往年の主流派からも広範な支持を得たハリスの外交姿勢が「一貫して悪い」ものであるのに対し、トランプに一貫性はありません。日本でも橋本龍太郎から小泉純一郎、民主党政権へと引き継がれた経済政策は「一貫して悪い」ものでしたが、その後の安倍晋三の経済政策は支離滅裂でした。この場...アメリカにとっては良くない結果だが、世界にとっては別
さて先週は衆院選が行われ、自民党が過半数割れする結果に終わりました。「国民に人気」と持ち上げられることの多かった石破ですが、自分に勢いがある今ならば選挙に勝てると、そんな思い上がりがあったのでしょうか。しかるに投票率は53.85%と、戦後3番目となる低さを記録したそうです。とりわけ自民党支持層が現状に呆れて投票に行かない傾向が見られたとも伝えられています。無投票には意味がある、投票に「行かない」という選択肢は国政を動かすと証明されたと言えるでしょうか。自民党が大きく票を減らした結果として恩恵を受けたのは野党第一党すなわち立憲民主で、議席を50ほど増やすことになりました。ただ議席数だけを見れば躍進と言えなくもありませんが、比例区での得票数は実のところ横ばいに近い数字と、党への支持は必ずしも高まっていないこと...衆院選の結果を振り返る
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