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御坊哲 https://ameblo.jp/toorisugari-ossan/

知識はなくとも刺激的。 無知を恥じず堂々と間違い、そして本格的な哲学を目指す。

日曜哲学者の御坊哲です。プラトンやアリストテレスは読んだことがない。カントも分からんアマチュアですが、全部自分の言葉で語ります。

御坊哲
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2009/12/23

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  • 有無の邪見

    南天竺に比丘あらん 龍樹菩薩となづくべし 有無の邪見を破すべしと 世尊はかねてときたまふ 上記は親鸞聖人による高僧和讃の中の一節です。「南インドに…

  • 言葉には意味がない?

    いかにも逆説的なタイトルを付けましたが、これは本気で言っています。意味がないというなら、なぜおまえはこんなブログを書いているんだと言われそうですが、それは読…

  • ~が無いということ

    以前哲学者の野矢茂樹先生を読んだときに、「馬がいないという絵は描けない」という趣旨のことが述べられていたと記憶している。馬のいる絵というものは描ける。実際に画…

  • 知性はデジタル

    近頃はいろんなことをChatGPTに相談している。何度もそれを繰り返していると、本物の人間と相対しているような錯覚に陥りそうだ。しかも相手はとても該博な知識…

  • 確証がないということ

    昨日(12/12)、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた男性に対する殺人罪などに問われた元妻に無罪が言い渡された。 判決の要点として次のように述べられていた。 ・…

  • ChatGPTにウクライナ戦争について聞いてみた

    ≪私≫: 現在ウクライナとロシアの間で行われている戦争は、西側諸国がウクライナに肩入れしていることもありウクライナは何とか持ちこたえていますが、このままではウ…

  • イスラエルはナチスに似ている

    ガザの全住民をエジプトのシナイ半島の砂漠地帯に移送することを提案するイスラエル諜報省が作成した政策文書の存在が明らかになった。「ハマスの兵を一人殺すためには…

  • どうせ死ぬのになぜ生きる?

    金閣寺の舎利殿に放火した青年僧は、ある時師匠に「生きる意味」について問うたところ、「意味などない」という答えだったそうだ。もしそのことが放火に至る一因であっ…

  • 【複製】「大谷翔平と力道山」考

    時代劇「水戸黄門」は私が大学生の頃始まり、それから半世紀も続いたというお化け番組であります。正直に言うと、当初からこの番組のことを内心では馬鹿にしていました…

  • 「大谷翔平と力道山」考

    最近のテレビのニュースもバラエティも大谷だらけである。NHKのBSではドジャーズのシーズン中の試合はほぼ全試合放映したし、ポストシーズンの試合は地上波で放送…

  • 一人の人の人生を根こそぎ奪い取るということの重大さを畏れよ

    袴田事件にやっと決着がもたらされそうだ。検察が控訴を断念して約半世紀にわたる裁判が終了する。膨大に人員とコストが間違った方向に注がれ、その結果一人の人の人生…

  • この世界は信じることによって成り立っている (その2)

    前回記事では科学理論というのは帰納法と演繹法によって組み立てられているというようなことを述べました。確実な事実からの帰納と論理的な演繹からなる科学は正しいも…

  • 禅的現象学 その5 純粋経験とはなにか? その問題点

      前回記事では、唯一の実在である意識現象が純粋経験であると述べた。しかし、あらためて第一編「純粋経験」を読みだすと多少の戸惑いをおぼえることになる。西田はP…

  • 禅的現象学 その5 純粋経験とはなにか? その問題点

      前回記事では、唯一の実在である意識現象が純粋経験であると述べた。しかし、あらためて第一編「純粋経験」を読みだすと多少の戸惑いをおぼえることになる。西田はP…

  • 禅的現象学 その4 西田現象学-善の研究

    (前回記事からの続き)  岩波文庫の「善の研究」の累積発行部数は既に120万部にも達しているらしい。哲学書としては破格のベストセラーと言っても良いだろう。内容…

  • 禅的現象学 その3 俳句、わび、さび

    (その2の続き)  俳句は禅と関連があるものと見なされているが、それはどういうことか少し考えてみよう。そもそも17文字という極端に短い詩が芸術として成立して…

  • 禅的現象学 その2 地動説と天動説、どちらが正しい?

    前回記事では、「私達は既成概念によって構成された世界観にものごとを当て嵌めて解釈しようとする傾向がある」ということを述べた。「 構成された世界観」とは私たち…

  • 禅的現象学 その1

    現象学と言えば哲学に詳しい方ならばすぐにフッサールの超越論的現象学を思い浮かべるだろうが、もともとは事象そのものをありのままに記述しようという哲学的な運動の…

  • 保科正之

    ドラマの水戸黄門を見ていると江戸城への登城シーンで天守閣が映し出されていた。これは時代考証の点でかなり問題がある。というのは江戸城の天守閣は明暦の大火(16…

  • 分断は民主主義の敵

    みんな民主主義を口にする。北朝鮮だって正式国名は朝鮮民主主義人民共和国である。トランプも自称民主主義者で「民主党は反民主主義だ」と言って批判する。現代におい…

  • 学歴詐称をするような人が日本の首都の顔で良いのか?

    東京都知事選を迎えて、小池百合子さんの学歴詐称ということが大きな話題となっている。実際に彼女が学歴詐称したのかどうかを私は知らない。が、実質的にそれに近いこ…

  • 宇宙は無限か?

    大抵の人は宇宙は空間的にも時間的にも無限であると考えているのではないだろうか? 実は私もそう考えていた。宇宙に果てがあるとしたらその先はどうなっているだろう…

  • スマイルアップの言い分は子どもの屁理屈

    3月31日の記事で、BBC報道によるスマイルアップ社の東山社長の談話について非難したが、スマイルアップ側は「発言の一部のみを切り取って印象操作している」とB…

  • 春の野草 その2 ウラシマソウ

    ウラシマソウという野草をご存じでしょうか? 約十年前ほど前だったと思います、逗子から三浦半島を横断して横須賀目指してハイキング中のことです。道端で5,6人の…

  • 春の野草

    ネフローゼ症候群については3カ月前に寛解と告げられた私だが、当分は慢性腎臓病患者を続けなければならないらしい。いまだに主治医からはランニングや筋トレの許可が…

  • 大谷翔平と Shohei Ohtani は別人なのか?

    昨日やっと大谷選手のホームランが出てほっとした人が多かったのではなかろうか。私もその一人である。それはそれで良いのだが、このホームランボールの帰属についてこ…

  • 他人をさしたる根拠もなく誹謗中傷する自由などない、ましてやそれが正義などということもない

    昨夜のTBS「報道特集」を見て、「ああこれは物議をかもすにちがいない」と思った。既にご存じの方も多いかと思うが、イギリスのBBCのジャニーズ性加害問題第二弾…

  • 大谷声明の衝撃と必ずしも楽観的ではない今後の推移

    先ほど水原氏の賭博問題に関する大谷選手の声明を聞いたが、その内容に驚いている。それによれば、水原氏が大谷のあずかり知らぬところで彼の金を盗んだということにな…

  • 経過は順調だが‥‥

    (今回は病気の話です。多分面白くないと思います。腎臓が丈夫な方にはこの記事をスルーすることをお勧めします。)  先週14日が今年2回目の受診日でした。尿中蛋白…

  • 大谷は自分の口で真実を語る方がよい

    MLBの大谷選手の通訳である水原氏がドジャーズから解雇された。その解雇理由がとても分かりにくい。「大谷選手の金を盗んだ。」と言っているようだが、どうも歯切れ…

  • 「進化する」と言うが、いったい何が進化しているのか?

    ダーウィンの進化論は自然科学において、ニュートンの万有引力の法則と並んで最も重要な発見であるとされている。思想史的に見ても、私達の世界観にこれほど大きな衝撃…

  • 100分de名著「偶然性・アイロニー・連帯」

    NHK「100分de名著」という番組の2月のテーマはリチャード・ローティの「偶然性・アイロニー・連帯」であった。私はローティという哲学者のことは全然知らなか…

  • 遅ればせながら大台達成

    私は2015年7月から横浜市主催の「よこはまウォーキングポイント」運動に参加しています。(参照=>「来年の目標」) 当該記事を読んでもらえば分かるように、三…

  • 塩分の摂取コントロールはとても重要

    1月20日の記事にて、一次性ネフローゼ症候群については緩解したとのことをすでにお伝えしてありますが、まだまだ完治にはほど遠いのが実情です。2カ月ごとに経過観…

  • 実力も運のうち

    普通「運も実力のうち」という言葉はよく聞くが、「実力も運のうち」はあまり聞きなれない言葉である。実はこれはNHKの白熱教室で知られるハーバード大学のマイケル…

  • 寛解しました

    昨年の9月28日の記事(==>「難病に罹ってしまいました」)で、腎臓病に罹ってしまったことをご報告しましたが、1月18日の受診で主治医の先生から「蛋白/クレ…

  • この著しい不正義を黙って見過ごしてよいのだろうか?

    最近、2歳の女の子が米国における心臓移植に成功したというニュースが流れた。いたいけな少女がやっと人工心臓から解き放たれたと知って、何となく心が軽くなったよう…

  • 高額で契約するということがそんなに素晴らしいことなのか?

    大谷選手が10年間で7億ドルというでドジャースと契約したらしい。日本円に換算すると年俸100億円という途方もない金額が10年間保証されたのだという。日本のメ…

  • 笠置シヅ子に見る一流の矜持

    私は昭和24年生まれの団塊の世代である。で、昨今の朝ドラで話題になっている笠置シヅ子さんのことは小学生の時分から知っていた。と言っても、歌手としてではなくあ…

  • 分けると分かる

    先月は、「論理とはなにか? 」に始まる八回のシリーズで、ロゴス中心主義とそのアンチテーゼとしての仏教的中道思想について解説したつもりだったが、中心テーマにな…

  • 自分のだめさ加減を思い知らされる

      9月28日の「難病に罹ってしまいました」という記事で、腎臓病はわたしに向いてるというようないかにも達観しているような趣旨のことを述べた。なにしろ普段から、…

  • 性同一障害とはなにか? そんなものが本当にあるのだろうか?

    もう少し無常ということについて考えてみよう。なぜ仏教では世界は無常であるというのだろうか。多分それは、そう考えるのが自然だからだと思う。無常でないとするなら…

  • 空観から中道思想へ(前回記事からの続き)

    もう少し無常ということについて考えてみよう。なぜ仏教では世界は無常であるというのだろうか。多分それは、そう考えるのが自然だからだと思う。無常でないとするなら…

  • 【複製】ロゴス中心主義と仏教的無常観 (つづきのつづき)

    もう少し無常ということについて考えてみよう。なぜ仏教では世界は無常であるというのだろうか。多分それは、そう考えるのが自然だからだと思う。無常でないとするなら…

  • ロゴス中心主義と仏教的無常観 (前回記事のつづき)

    「言葉には指示対象としての意味はない」と言われても、大概の人はすんなりそれを認める気にはならないだろう。それは無理もないことである。誰もが「赤」という言葉に…

  • ロゴス中心主義と仏教的無常観

    いくら言葉を重ねてみても人の心は語りつくせねぇもんさ、そいつを口に出しちゃ味ない味ない。 by 長谷川平蔵(「鬼平犯科帳」より)  新約聖書「ヨハネに…

  • 不完全だからと言って、欠陥があるわけではない。

    前回記事に対して松川亜人さんという方から、不完全性定理が私たちの信念体系に脅威を与えているかのようなコメントを頂いた。不完全性定理については「すべての理論は…

  • 論理と理論

    (自分でも七面倒くさい話を始めたなと思い半分後悔しています。話が面白くないと感じた方は遠慮なく読み飛ばして下さい。本題はまだまだ先の方です。)  日本語の日常…

  • 論理とはなにか?

    「論理」という言葉は元々の日本語にはなく、英語で言う「logic」の翻訳語である。辞書で調べてみると、次のようになっている。  Oxford Languag…

  • 日本の看護師のモラルの高さ

    入院している患者は大抵不安を抱えているものである。それに、相部屋になっても隣の患者との会話というものもほとんどない。患者と言葉を交わす相手は看護師しかいない…

  • 難病に罹ってしまいました。

    マルクス・ガブリエルは「あらゆるものをその中に含んでいる一つの世界というものは存在しない。」と言う。少し注釈が必要だろう。彼は宇宙と世界という言葉を使い分け…

  • 「世界」は存在しない

    マルクス・ガブリエルは「あらゆるものをその中に含んでいる一つの世界というものは存在しない。」と言う。少し注釈が必要だろう。彼は宇宙と世界という言葉を使い分け…

  • 一日作さざれば一日食らわず

      百丈慧海禅師の有名な言葉である。とても有名な言葉なので、その言葉にまつわる故事は省略する。(その故事についての解説はこちらを参照してください==>「一日作…

  • 意味は言葉をすり抜ける?

      前回記事では私の表現方法がつたなくて、記事を読んでいただいた人になかなか意味が伝わらなかったような気がするので、もう少し言葉というものについて掘り下げてみ…

  • 「愛」が多すぎる?

    「らんまん」は植物学者・牧野富太郎先生の伝記をもとにした物語である。私は毎朝NHKでこのドラマを見ている。 が、少し気になるのはその主題歌のことである。やた…

  • 著しく正義に悖る

    いわゆる「袴田事件」の再審公判において、検察側は有罪立証する方針であるらしい。本日(7/10)中にもその方針が、再審公判が行われる静岡地裁に伝えるとみられて…

  • 禅的真理観

    一般に科学とは現象の背後にある真理を追究するものと考えられている。しかし禅仏教においては、「現前しているものそのものが究極の真理であり、隠されているものなど…

  • 【複製】日本・ハラスメント列島

    一般に科学とは現象の背後にある真理を追究するものと考えられている。しかし禅仏教においては、「現前しているものそのものが究極の真理であり、隠されているものなど…

  • 日本・ハラスメント列島

    有名な歌舞伎役者の一家心中が連日ニュースで取りざたされている。これまで行ってきたセクハラが週刊誌によって暴露されることを深刻に受け止めた結果、というようなこ…

  • 意識とは何か

    あるSNSにおいて、次のような質問を提示した人がいる。 「意識とは自分が作っているのではなく他人がいることによって作り出されるものなのでしょうか?」 質問さ…

  • 「後悔したこと後悔する」とはどんな意味?

    私は若い頃人生幸朗と生恵幸子師匠の夫婦漫才が好きで、よくラジオでそれを聞いていた。いわゆるボヤキ漫才というやつで、ネタはたいてい流行歌の歌詞に関するものであ…

  • Chat GPTの問題点

    チャットGPTというのが現在大きな話題を呼んでいる。質問を入力すると人工知能=AIが、自然な会話をするように答えてくれるのだそうだ。最近のAIの進歩は目覚し…

  • この子が良い

    一昨日(4/2)の東京新聞に俳優の美馬アンナさんの手記が掲載されていた。とても感銘を受けたのでご紹介したい。ちなみに美馬アンナさんは千葉ロッテマリーンズの美…

  • 「政治家の判断はそれ自体が政治性を帯びている」(グレッグ・ダイク)

    昨日(3/25)のTBS報道特集において、報道の政治的公平性について元BBC会長のグレッグ・ダイク氏の言葉が紹介されていた。  「あるニュースが政治的に公平で…

  • WBC狂騒曲

    WBCの最終戦の最後、大谷とトラウトの一騎打ちはとても見ごたえのあるものだった。クローズアップされた大谷の表情からその息遣いが伝わってくる。文字通り息詰まるよ…

  • 「総務省の行政文書がねつ造である」と当時の所管大臣が平然と言ってのける奇妙さ

    放送法が定める「政治的公平」の解釈 をめぐって国会が紛糾している。高市早苗総務相(当時)は2015年、放送番組が放送法の求めるとおり政治的に公平な内容かどう…

  • 理性と理由

    「理由」は英語で "reason" というのは大抵の人が知っていると思う。では「理性」を英語で何というかと訊ねられて答えることが出来る人はそれほど多くはない…

  • 戦争に行って一番おそろしかったこと、それは男のパンツを穿かされたことさ。

    アレクシェーヴッチの「戦争は女の顔をしていない」は、第二次世界大戦に参戦したソビエトの500人もの従軍女性へのインタビューの記録である。その中にとても印象深…

  • 時間は秒速1秒の速度で進む?

    アインシュタインが特殊相対性理論を発表してからは、時間の速度が一定ではないということが言われだした。高速度で飛ぶロケットの中では、地上よりも時計の進みが遅い…

  • あきれるほどの日本の政治の劣化

    ーー2月13日のヤフー・ニュースよりーー≪ 政府は、来年秋に現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる際、カードの取得が難しい高齢者や紛失した…

  • 納得できない責任の論理

    先月18日に福島第一原発事故に関して、業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されていた東京電力の旧経営陣3人に対して無罪判決を言い渡した。「巨大津波の襲来を予測…

  • 友よ水になれ

    昨夜(2/6)NHKの「映像の世紀バタフライエフエクト」という番組を見た。「バタフライ・エフェクト」というのは、エドワード・ローレンツという気象学者の「蝶が…

  • ダイバーシティとは掛け声ばかりか?

    性的少数者について「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ。」と発言した首相秘書官が更迭されるらしい。岸田首相は「内閣の考え方にそぐわない、言語道断の発言だ」と…

  • 日本歌謡曲と美空ひばりに関する論考

    「20世紀の世界三大歌姫はポルトガルのアマリア・ロドリゲス、フランスのエディット・ピアフねそれに日本の美空ひばりである」という説を聞いたことがある。残念なが…

  • 「なぜそれがあるのか?」という問いに答えてくれる学問は存在しない

    あるSNSの中で「なぜすべての物質に質量があるのですか? 」という問いかけをする人がいた。確かになんにでも質量がある。質量のないものって何だろう? 映画の映…

  • スピリチュアルについて

    先日地区センターの窓際で読書していたのだが、隣の私と同年配の男性の読んでいる本のタイトル「『あの世』の本当の仕組み」が目に入ってきた。最近はやりのスピリチュ…

  • 未だに同性愛を犯罪と見なす国がある

      2022年7月時点で、同性間の性的交渉を犯罪としている国は70カ国ある。しかも、そのうち12カ国は死刑、27カ国は禁錮10年から終身刑、31カ国が禁錮10…

  • 中道とはなにか

    私たちはものに対応して言葉があると考えがちであるが、ソシュールという言語学者は「言語が世界を分節する」ということを言い出した。もともと連続している世界を言葉…

  • ロゴス中心主義からの脱却

    西洋には論理と言葉に依ってすべて解明しうるという考えがある。それがロゴス中心主義である。「はじめにことばありき」の言葉とは「神の言葉」の意味であり、この世界…

  • 考えるということはどういうことか (抽象、論理、言語)

    あるテレビ番組を見ている時、数学とは何かということについて「数学とは違うものを同じと見なす学問である。」という説明がされていた。言われてみてなるほどと思った…

  • 水たまり

    下の写真がなんであるかお分かりだろうか? おそらくこれを見ただけでそれが何だか分かる人はいないと思う。   妻には、「自転車置き場の間のくぼ地にたまった水…

  • 来年の目標 「目指せ3千万歩」

    2015年から今まで約7年半の間「よこはまウォーキングポイント」というのに参加していて、12月25日現在で 27,418,192歩 に達しています。歩くと頭…

  • ジョニィへの伝言

    作詞家の阿久悠さんが、自分の作った歌出一番気に入っているのはどれかを尋ねられて、それは「ジョニィへの伝言」であると答えたらしい。それを聞いて私はとても腑に落ち…

  • 不殺生戒について考えてみた

    一般に宗教は神秘的なものと考えられている。人間の生死に関わることや世界の成り立ちに関わることを扱うからだろう。仏教においても、葬式を執り行ったり加持祈祷をし…

  • どんなくだらない平和であっても戦争よりまし

    一昨日(12/16)国家安全保障戦略などの安保3文書の改訂が閣議決定された。中国や北朝鮮を名指しでその脅威を謳っている。そして、解釈次第で「反撃能力」という…

  • こんなことでええのか?

    NHKの調査によれば防衛費増額に対する賛成は55%、それに対し反対は29%だという。その他の調査でも国民の大半は増額に賛成であるとの結果がでている。しかし、…

  • 流れ圜悟

    先日上野の国立東京博物館に見学に行こうとして果たせなかったことを記事にした(参照=>「久し振りの東京見物」)が、それは「流れ圜悟」というものを見てみたいと思…

  • 国民の税金使って、そんなことをやってええのか?

    ツイッターの中を覗いたら、共同通信の「防衛省、世論工作の研究に着手 AI活用、SNSで誘導」というニュースが大きな話題になっていた。  これのなにが問題かとい…

  • サッカーは人の心を揺さぶる

    サッカーほどいろんな能力を要求されるスポーツはないような気がする。力、スピード、技術はもちろんだが、広い視野を保ちながらダイナミックな状況判断を常に要求され…

  • 東京見物PARTⅡ(皇居編)

    仕事で東京に通っていた頃は味もそっけもない殺伐とした大都会だと思っていたが、先日神宮外苑や上野界隈を訪れて、東京はいろいろな風土に恵まれた美しい街であること…

  • 久し振りの東京見物

    昨日は急に東京国立博物館を見に行こうと思い立ち電車に乗り込んだ。この前に東京へ行ったのかいつか思い出せないほど久し振りのことである。この日は晴れのち曇りの天…

  • 「消費税上げるな」はワガママか?

    ホリエモンこと堀江貴文さんが「消費税を下げろ」と言う人に対して次のように言ったらしい。 「消費税あげるな、富裕層が負担しろ、移民は嫌だ。中国怖いから防衛費は…

  • 歌の橋と実朝

    先日、鎌倉の鶴岡八幡宮から杉本寺まで歩いていく途中で面白いなまえの橋を見つけた。下の写真を見て欲しい。   「歌の橋」とある。なんの変哲もない橋だがなかなか優…

  • 素朴にものを見るということ、比較しないということ

       前回記事において実存的視点と客観的視点について述べたが、その違いは比較するかしないかということにあると思う。実存的視点というのはただ素朴に世界を見つめる…

  • 今、ここ、私、そして実存

    「私は今ここにいる」という言葉は、誰がいつどこで言っても正しい言葉すなわちトートロジーである。トートロジーは情報としてはなんの意味をも含んでいない。試しに、…

  • 祭りの喪失

    韓国の梨泰院(イテウォン )で154人もの若者が圧死してしまうという恐ろしい事故が起きてしまった。現代の若者は他人とのかかわりを持ちたがらないようにも見受けら…

  • 自分で何を言っているか分からない時がある

    ヴィトゲンシュタインによれば「哲学上の問題のほとんどは言語に対する無理解からきている」らしい。彼の投げた一石はやがて「言語哲学」となって20世紀後半の哲学界…

  • 著作権と表現者の問題

    音楽教室のレッスンで講師や生徒の楽曲演奏から著作権使用料を徴収するのは不当だという判決が最高裁で下された。ヤマハ音楽教室などの事業者が日本音楽著作権協会(J…

  • 朝令暮改のどこがいけないのかを考える

    【岸田首相は18日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題に言及。宗教法人法に基づく「質問権」を行使することについて、解散命令請求が…

  • 源実朝と興国寺

    興国寺というのは紀州・由良にあるかつて日本三大禅道場とも謳われた臨済宗の鷲峰山興国寺のことである。もとは高野山の金剛三昧院の別当である願生が源実朝の菩提を弔…

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