「一生ものですよ」 という店員の言葉はあまり信用してはならない。他にも「ウチの店員は全員持ってる」 、「ラスイチ」、あたりも注意が必要だ。 パラブーツのシャンボードを2024年はかなり履いていた。特に9月以降は黒と茶を交互に履いており、スニーカーは全く履いていない。極端な性格なのだ。 およそ10年前、BeginやPOPEYEなどが流行らせたような一過性ブームがあったと思う。チェスターコートに外しでニットキャップとフーディを合わせているコーデが多かった、シティボーイという今やノスタルジックな響きの言葉が流行った時代だ。私もそれに遅れてシャンボードの黒を購入。2年前に茶を購入した。 最近はストレー…

3位🥉 [ヘインズ] 半袖Tシャツ(2枚組) 綿100% 5.3オンス Japan Fit メンズ [ヘインズ] Tシャツ 半袖 2枚組 綿100% 丸胴仕様 タグレス仕様 2P Japan Fit クルーネックTシャツ アンダーウェアメンズ ホワイト/ホワイト・クルーネック S Hanes Amazon この5年で何枚買い替えただろうか。一時期はユナイテッドアスレに傾倒していたが、シャツのインナーを前提としたとき、つまり首元しか覗かせたくないとき、このジャパンフィットのヘインズの首元のリブの厚みと生地の厚みが「ちょうどいい」んです。ダルすぎずキツすぎず、硬すぎず柔らかすぎず。しかもなぜか今み…

今年は意識的にライブに行った。かなり行った年になった思う。フェスではなくライブ。対峙する時間と濃度が違う。 ①JJJ その中でも一番好きなラッパーでありビートメイカーであるJJJのワンマンが3度もあり、すべてに参加できたことは大きかった。 2023年もっとも聴いたアルバムであり、それは2024年も変わらなかった。村上春樹の『ノルウェイの森』において、ある人物が「時の洗礼を受けていない本は読んでも無駄」という発言をしていた。KREVAとの共作『タンポポ』でZORNが「クラシックは未来永劫」と言ったように、JJJの『Maktub』は紛うことなく2020年台のクラシックになるだろうし、時の洗礼にも耐…

四季の区切りがなくなり、いきなり寒くなった。秋は在っただろうか。しかし寒くなったおかげで冬物が着れる。モンベルのウールteeをベースレイヤーにして、バトナーの黒のハイネックにコモリシャツを合わせる。あるいは最近買った、目の詰まった上品なトゥモローランドのハイゲージタートルネックニットに、アナトミカのベストを合わせる。その上に何も考えず、コモリのタイロッケンコート（今年で10年目になる）をバサっと羽織る。これでも良いのだけど、サラッとスカーフを巻いておきたい。 アナトミカ×ドレイクスのウールシルクスカーフをかなり前に買ったのと、COMOLIのシルクスカーフを先日買った。都市の冬は寒いが、厚手のマ…

試験が終わって2週間、モヌケの殻になった俺は購入したツインピークスを見始める。先日、1990-1991年のいわゆる第一シーズンが終了。『ブレイキングバッド』〜『ベターコールソウル』や『オザーク』以来ハマる。当然、アメリカドラマの歴史に燦然と輝く金字塔的作品であることは承知の上で今まで見てこなかったのはサブスクに無かったから。買えばいいのに、買ったらすぐにAmazonプライムで解禁されてしまうという悪運。面白い。初めはハンターハンターの王位継承戦かと思うほど登場人物が立て続けに出てきて整理が追いつかなかったが、進んでいくうちに解像度が上がっていく。それぞれの家庭、人物像が複雑かつ有機的に絡み合い…

真夏のピークが去ってから、資格試験の勉強をしていたため、偉い長いことブログを開けてしまった。10月末というのに、まだ暑い。今日は2024年10月26日(土)だが、夜も半袖でPCに向かっている。昨年も暖冬で、ダウンすら暑かった。ダウンも売れなかったのだという。今年も暖冬だろう。 ハイネックカットソーを今季もいくつか買ったので、雑ではあるが比較したい。追加でAURALEEと、BATONERのものを購入した。 着心地としてはAURALEEはやや薄手、アームホールと身幅ワイドめなのに対し、BATONERはAURALEEよりもやや厚手でリブっぽい繊維でアームホールも身幅も共にジャスト。まさにインナー専用…

真夏のピークが去った。物欲予報士の俺は「もうTシャツなんて買わん」とか心の中に決めていた。だが、俺の物欲予報は常に外れる。午前11時のネット通販開始の合図がなんだか胸に響いて、ホイホイ24AWのシュプを見て購入。「運命」なんて言葉でぼんやりさせて。 「ないかな、ないよな、きっとね、いないよな」と思って見たタイラーザクリエイターのフォトT。タイラー好きとしては欲しかったものの、即完。 個人的にシュプはメッセージTも好きなので、パレスチナやウクライナ情勢を鑑みて制作したのであろう、こちらを購入。最終目標は世界平和。 ボディはピンク。また紹介させていただくが、master and sonsのスラック…

バッグ。アラフォー、アラフィフ男を悩ますのは薄毛や肥満だけでない。どのバッグをどのように持つのか。それが問題だ。私は休日、何でもないキャンバス地のトートバッグ（city lights book storeやsummitのもの）を飽きもせず使用してきた。サコッシュやウエストポーチ的なものもAetaなど所有しているが、どうも斜め掛けするときにシャツやTシャツが縒れて皺になるのが気に入らないようだ。リュックもギャルソンのものなど幾つか持っているが、旅行の時以外ほとんど使わない。 となると、どうしてもトートバッグやショルダーバッグになってしまう。一昨年購入したアナトミカとポーターのヘルメットバッグは自…

もうコモリシャツを買い続けて7年は経つだろうか。コモリに入信して10年ほど経つだろうか。信心深い俺は毎年と言って良いほど小布施代わりにコモリシャツを買ってきた。男とは、特にこういうブログを書くような男は往々にして同じものを買いたがる。自分のシグネチャーモデルだとか抜かして、「俺専用」みたいな服を見つけたがる。俺も同じ。色々とシャツを買ってきたが、結局はコモリシャツに落ち着く。この盛夏でも構わず着ている。コモリ側も生地を変えて夏に着ろと提案してくるのだ。仕方がない。コモリシャツの魅力なぞ、もうYouTubeやブログで書き尽くされてしまった。だとすると、比較的古参を自称するコモオジからすると経年変…

夏に買うものはもうない。秋冬の軍資金を増やさねば… と言いつつ、やはり手首や首元や指が寂しくなるので、今年こそと思いネックレスを購入。随分前から気に入ってるトムウッドのもの。青山に出来た本店で買いました。 Curb Chain Mというこの商品はいわゆる喜平ネックレス。 以下、HPより。 カーブ・チェーンMは、トムウッドのカスタムデザインの留め具を使用した、クラシックでモダンなチェーンです。すべてのトムウッド・チェーンはクラシックでモダンなユニセックス・スタイルです。単体でも、また他のコレクションのネックレスと組み合わせてもお使いいただけます。 このチェーンはポリッシュ仕上げのスターリングシル…

もうTシャツなんで買わない。バンドTは生地がダメだからそう思っていた。でも無地Tシャツは寂しいムード。やはりバンドTだ。そう思い、今年は来日時のBECK、Boy geniusから先日のJJJ（最高のライブだった）、今日は坂本慎太郎のワンマンでそれぞれ購入。好きなアーティストなのだ。応援する気持ちも入っている。 一方で自分のムードは往々にして構造主義的に「作られたムード」に振り回されている。その証左にここ数年バンドTは節操なく様々なファストファッション、セレクトショップからレプリカがされ、ヴィンテージのNIRVANA をはじめとするバンドTシャツは数十万を超える。堂本光一の名言、10,000円の…

暑さに湿気が混じると、不快指数が5倍上がる。酒は一切飲めないのだけども、フランスで飲んだパナシェが恋しくなる。 観葉植物を昨年から育て始めているのだけど、エバーフレッシュの調子が悪い。春先に土の表面がカビていたため土と鉢を入れ替え。早く土を乾かし、生育を促そうという思いでベランダに。数日後、直射日光に当たったせいで葉が変色し、パリパリ、ポロポロと落ちる羽目に。結果、葉の大半が枯れ、剪定してしまった。水をあげすぎると根腐れするし、外に置いて光合成を！と鼻息を荒くすると枯れる。まだ初心者。家の中で育てるのはむずい。おまけに鉢と植物のバランスも難しい。鉢を大きくすると不恰好になる。鉢と植物の高さの黄…

ドレスでもカジュアルでもない。アメカジでもモードでもない。そんな服をずっと探している気がします。念願のXGのライブに行ってそんな些細な戯言は吹き飛んだけども、ドレススタイルがやっぱり好きな自分がいます。husbands、という流行っているかもよくわからないParisのブランドのスタイリングが好きで、よく見てます。 スーチングをギリ崩したくらいの、グレンチェックにタートル、ベロアのスラックスに黒のヒールブーツとベルト。ミニマルなんだけど、素材感のミックスで楽しむのがファッションのひとつの醍醐味でしょう。セットアップやスーツも好きだけど、なんか芸がない。異素材のパンツを合わせたり、ジャケットのイン…

知らぬ間に6月を迎えていました。ここ数年毎日出勤日は朝食代わりにプロテインを飲んでいますが味がしなくなり、代わりにプロテインの味わいを通過して溶かしている牛乳の味の違いがわかるくらいにはなりました。それと同時に毎週一回ずつ使っている無水キーマカレーも2ヶ月以上経ち、味がしているのかしていないのか分からなくなりつつあります。人間はどんな刺激にも慣れたらそのまま、刺激を感じないように作られている生き物のようです。 ニューヨークに旅行した学生時代、あれだけ夥しい刺激を受けて「やったる」モードになったのも束の間、帰国して1週間もすればその情熱は蒸散してしまいました。 服にも同じことが言えます。毎日同じ…

「大人が選ぶべき」とか、「究極の」とか付けて盛る投稿とか、ラーメン屋が好きではないです。 「大人」がそもそも曖昧な概念であり、「べき論」はそもそも苦手。 「大人」って何なんでしょう。投稿者が自分のことを「大人」と言ってしまう傲慢さも見透かされます。 そもそも服装で大人かどうか判別できない。これ以上考えても無駄な話なのですが、語彙の問題で、服のブログや投稿においてその服の魅力を語る時に「大人が着るべき」と言ってしまったとたん、その服の魅力は逆に消え失せてしまうでしょう。 ブログでは、その服を買って良かったこと、良くなかったことを、私の少ない語彙力で試行錯誤しながらも語ることを目的としています。私…

さて、ホワイトデニムおよび白パン。長年敬遠している服のひとつ。昨年チノパンの白を買ったものの全く気に入らず手放してしまいました。チノは細身でシワ感ができてしまい、納得できないことを学習しました。 チノパンはややワイド目が自分にはしっくりくる。シワ感がなくストンと落ちるようなシルエット。生地の厚みを考慮すると、やや太めが良い。でもチノでなくデニムもトライしてみたい、と思い幾星霜。 友人が昨年末ユナイテッドアローズでさりげなく購入していたハンドルームのホワイトデニムが良く、購入しました。決め手は2点。 ①シルエット ワイドシルエットと名乗っているものの、別段ワイドでなく、172センチ最近やや細身に…

ドミノは一瞬で崩れてゆく コツコツとただ日々積み重ねても無惨に それでもまた朝が来れば仕方なく目覚め 散らかった悲しみや希望を片付け 心の中の温かいもの隠し続けていれば それでいいから ザ・イエローモンキー/ホテルニュートリノ 先日、イエローモンキーの東京ドーム公演に行って参りました。数年ぶりのイエモンでしたが、過去最高動員数。ソールドアウトの50000人。 還暦間近のバンドで東京ドームソールドできるバンドが日本にいくつあるのでしょうか… 吉井さんは紛うことなき僕のロックスター。 高校の頃「ロックやってる奴の体重は身長マイナス120」とか、太ってロックやってる奴は認めないとか、エディスリマンが…

何度も同じシャツを買ってしまう僕の悪癖を許してください。このシャツは2018年のもの。6年前に購入していたのですが一度手放してしまい、また欲しくなってネットで購入。 コモリシャツは手持ちはこれで5枚目。白、サックス、ネイビーという定番色に加えて、ネイビーのウールシルク、そしてこのサンドピンク。 6年前くらいのコモリシャツはこういうシーズンカラーもあったのですが、最近はサックスすらもなくなり、白とネイビーになりましたね。 さてこのサンドピンクという色、小森さんがニューメキシコ州を旅した際に土の色からインスパイアされたとのこと。ニューメキシコといえば私の人生においても最重要作である『ブレイキングバ…

かつて哲学者のハンナ・アーレントは『人間の条件』という本の中で「公共性」という理想空間について語っています。そこでアーレントが言うには、公共性とは私と他者が「what」＝何者ではなく、「who」＝誰かとして出会うときに生成されるものだそうです。 whatの空間とは、「何」で埋め尽くされる空間です。私は「日本人」で、「神奈川県に住んで」おり、「AB型」で、「会社員」で…この「」に入るものを「確定記述」と呼ぶことができます。 一方でwhoの空間とは、whatの確定記述の束には還元されない、言葉で語り尽くすことのできない「私」と「あなた」という関係性です。相手が何人で、どういう家庭構成で、何の音楽が…

90s後半のUKの空気感を色濃く感じる『トレインスポッティング』はファッション好きが誰もが通る映画ですが、ユアンマクレガー演じるレントンのブラックデニムとコンバースのコーデはオアシスやブラーと並んで90sUKのムードを語る上で欠かせないスタイルです。 あるいはプライマルスクリームのボビーや、ストロークスのジュリアンのようなロックスターのスタイル…ブラックのウォッシュドデニムは、「ストリート寄りのロック」と分かちがたく結びついています。 2007年前後、エディスリマンのDIORHOMME全盛期に登場したスキニーパンツ、チープマンデーとエイプリル77といった懐かしさも感じつつ、このブラックバードの…