内容紹介
失敗レビューを防ぐワザ、この1冊ですべて学べます!「要件定義書や設計書などのドキュメントレビューに時間をかけているのに、重大な問題を見逃してしまう」「どうでもいい問題の指摘ばかり」「なかなか問題を出し切れず、夜遅くまで会議が続く」「人格を攻撃するレビューアーが出てくる」――。
検出した問題を指摘し、よりよいシステムを作り上げるためのレビュー会議が、どうも適切に運営できない。そんな経験はありませんか。原因は、間違ったレビューのやり方にあります。ITエンジニア出身で、現在は研究者として企業とレビューの共同研究に長年取り組む著者が、失敗レビューを防ぐワザの数々を紹介します。
例えば、重大な見逃しを防ぐ「問題種別の設定」、1時間で問題を出し切る
「ゴール確認」、的確な意見を引き出す「指針となるシナリオ」、意識合わせを促す「ウオークスルー」といったワザを詳しく解説しています。これらのワザを取り入れることで、適切な時間で重大な問題を漏らさず見つけ出すレビュー会議に変わるはずです。
本書は10年以上のロングセラーとなっている設計レビューの手順書の第3版です。第3版では、システム開発の現場で近年重要性が増している「人工知能(AI)システム」や「アジャイル開発」におけるレビューの手順などを新たに盛り込みました。
<目次>
第1章 レビューの間違い
1-1 レビューの目的の間違い
1-2 問題検出の間違い
1-3 問題指摘の間違い(方法編)
1-4 問題指摘の間違い(マインド編)
第2章 準備と問題検出
2-1 レビューの準備(リーダー、作成者)
2-2 レビューの準備(レビューアー)
2-3 問題検出の手順
第3章 レビュー会議の進め方
3-1 問題指摘の手順(前半)
3-2 問題指摘の手順(後半)
3-3 問題の修正・フォロー
3-4 レビュー技法
第4章 さらなる効果向上
4-1 レビューの改善・効率化
4-2 問題種別の設定対象を広げる
4-3 保守開発、クラウド開発への応用
4-4 AIシステムへの応用
4-5 アジャイル開発への応用
付録
レビュー観点絞り込みの効果
参考文献
索引