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わかりやすそうで意外に手ごわい社会学も、良質な入門書に導かれれば、見慣れたものの意味が変容し、知的興奮を覚えるようになる。著者自身が面白く読んだ書30冊を通して、一員でありながらとらえるのが難しい「社会」を見る目を養う最良のブックガイド。
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Posted by ブクログ
非常に面白かった。"知っている"はずの事を別の視点から見て別のもののように映った時の知的興奮。それがあるから科学はやめられない、止まらない。
ちくま新書の『○○学の名著30』シリーズの社会学担当は、現関西大学文学部教授、京都大学名誉教授の竹内洋。 【構成】 Ⅰ 社会学は面白い…? 1 バーガー『社会学への招待』-人生は一場の戯れにしても 2 コリンズ『脱常識の社会学』-社会学という透視術 3 デュルケーム『自殺論』-社会の発見ある...続きを読むいは社会学の発見 4 ジンメル『社会学』-社会の幾何学 Ⅱ 近代への道筋 5 マルクス/エンゲルス『共産党宣言』-闘争モデルの原型 6 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』-近代資本主義と宗教 7 エリアス『文明化の過程』-痰壺が消えた 8 ハーバーマス『公共性の構造転換』-コーヒーハウスからインターネットへ 9 フーコー『監獄の誕生』 Ⅲ 大衆社会・消費社会・メディア社会 10 オルテガ『大衆の反逆』-専門家こそ大衆 11 リースマン『孤独な群衆』-羅針盤とレーダー 12 マクルーハン『メディア論』-メディアはメッセージである 13 ボードリヤール『消費社会の神話と構造』-どこまでも透明なネオ・リアリティ Ⅳ イデオロギー・文化・社会意識 14 マンハイム『保守主義的志向』-保守主義は新思想 15 アンダーソン『想像の共同体』-ナショナリズムの誕生と伝播 16 ブルデュー『ディスタンクシオン』-中間階級文化の哀しさ 17 作田『価値の社会学』-「はにかみ」という美しい文化 18 姫岡『家族社会学論集』-義理と人情の相克 Ⅴ 行為と意味 19 ゴッフマン『行為と演技』-うけを狙う 20 ガーフィンケル『エスノメソドロジー』-日常知のほうへ 21 バーガー/ルックマン『日常世界の構成』-機能ではなく意味 22 ウィリス『ハマータウンの野郎ども』-反抗が荷担に、服従が拒否に Ⅵ 現代社会との格闘 23 イリッチ『脱学校の社会』-想像力の学校化 24 上野『家父長制と資本制』-二重の女性支配 25 ギデンズ『近代とはいかなる時代か?』-巨大かつ複雑なシステムの疾走 26 ホックシールド『管理される心』-われらみな感情労働者 27 パットナム『孤独なボウリング』-情けは人の為ならず 28 ベック『危険社会』-グローバル・クライシス Ⅶ 学問の社会学 29 中山『歴史としての学問』-学問・大学・文明 30 ブルデュー/ヴァカン『リフレクシヴ・ソシオロジーへの招待』-学者的誤謬推論を撃て どの解説も非常に簡明であり、難解でとっつきにくそうな社会学のイメージを和らげてくれる。ウェーバー、オルテガ、マンハイム、ブルデューあたりは機会があれば挑戦していみたいと思わせられるほどであり、質の高いガイドブックだと思う。
社会学の本が30冊紹介されています。社会学の入門書としても面白いと思います。 30冊がどのような本なのかを把握していくことによって、社会学とはどんなことを 研究対象にしているのかが垣間見えます。 でも、あくまで入門書。ここからさらに深く知りたい人はもっと本を読んで見ると よいと思います。
社会学の名著を30本、かなり分かりやすい解説の仕方で、ピックアップしてもらってる。 社会学とは何か、漠然とでも分かる。 これをスタートに社会学に踏み込んでいくといい。学生時代に何で出会わなかったのか……。 すごーく端的にいうと、「社会」の仕組みが何なのか、それを明らかにしていく。人間の営み...続きを読むとは何なのか、今自分たちの社会で当たり前とされている営みが、そもそも何出来上がってるのか、当たり前とされてるけど、これってそもそも何なんだ、という視点を提供している。 個人的に深く読みたいと思ったのが、ディスタンクシオン、感情労働、ギテンズ。 これもすっごく世俗的な意見になっちゃってるけど、所謂「親ガチャ」も、文化資本と経済資本の多寡によって、今後の人生決まってくよね、みたいなことじゃないか?? 感情労働も面白かった。よくよく考えると、相手の感情を害さないように自分の感情をコントロールして当たり前のように仕事してるけど、それってめちゃくちゃ不思議な営みだよね。という。そう出来るように育てられてきて、実践してるけど、社会的人間ならではの営みだし、それが出来ないと、おかしい人扱いされる。感情のコントロールで言うと、SNSとかもそうですね。 ギデンズも面白かった。あまりにも複雑化した社会である故に、突如としてその綻びが現れてコントロールできなくなる社会。感染症とかの危険は勿論だけど、それに伴って明らかに社会に綻びが生じていたな、と。通勤電車の混雑の問題視やら、ライブとか飲食の規制とそれに伴ういざこざ、SNSでの炎上とかデマ拡散とか、いまの社会だからこそ、そこに綻びが生じてしまうのねと。 ただ、これを読んだとても社会学おもしれー、理解したと思ってしまうのは禁物だろう。原著読んだら挫折するんだろうな〜。
竹内洋(1942年~)氏は、京大教育学部卒、京大大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学、関西大学社会学部教授、京大教育学部・大学院教授、同研究科・学部長、関西大学人間健康学初代部長等を経て、関西大学東京センター長、京大名誉教授、関西大学名誉教授。そのほか、日本教育社会学会会長、日本学術振興会...続きを読む特別研究委員等審査委員会委員などを歴任。 本書は、社会学の古今東西の古典・名著から厳選された30冊について、そのエッセンスをそれぞれ6~8ページ程度で紹介したものである。 収録されているのは、ピーター・バーガー『社会学への招待』、エミール・デュルケーム『自殺論』、ゲオルグ・ジンメル『社会学』、マルクス/エンゲルス『共産党宣言』、マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換』、ミシェル・フーコー『監獄の誕生』、オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』、マーシャル・マクルーハン『メディア論』、ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』、イヴァン・イリッチ『脱学校の社会』、上野千鶴子『家父長制と資本制』、ウルリヒ・ベック『危険社会』等。 私は、ちくま新書版の『政治学の名著30』(佐々木毅)、『経済学の名著30』(松原隆一郎)に続いて、本書を手にしたが、本書の特徴は圧倒的な読み易さであった。著者は「はじめに」で、自らの経験を踏まえて、「世の学者たちは、解説書はいけない、原書(翻訳を含めて)を読みなさいという、原理主義ならぬ原書主義をとなえる人が多い。・・・しかし、多くの人にとっては、いきなり原書は障害物が多すぎる。だとしたら、解説書や入門書で軽いトレーニングをつんでから、原書にすすむというのが順当であるとおもう。」と語っているのだが、読み易さ、面白さを意識して本書を書いたことがよくわかる。(例えば、ボードリヤール『消費社会の神話と構造』は、田中康夫の小説『なんとなく、クリスタル』を引用して解説している!) 社会学は、政治学や経済学のように輪郭がはっきりしておらず、わかりにくい学問分野というイメージがあるが、逆の見方をすれば、「個人と社会の関わり」についての全てが対象となり、その関わり方が複雑化する現代においては、スコープは拡大することはあっても縮小することはないだろう。本書はその面白さを味わわせてくれる一冊と言える。 (2022年1月了)
"社会学に興味を持ったときに購入した本。 気になった本は以下。 ・社会学への招待 ・自殺論 ・家族社会学論集 "
思考のフレームや方法について、大いに参考になった。用語の定義に関する説明が不足しているように感じられたが、既読の本については内容の紹介は適切、その他の本も適切であろうと感じられた。それにしても社会学はその性質から現状分析に終始し、さらに日本では輸入されたフレームの当てはめに過ぎないため、学問としては...続きを読む些か退屈なものである感が否めないと思った。
社会学者である竹内洋の著作。社会学の概観を知りたくて読み始めた。 社会学の名著といわれる30作を紹介している。社会学の歴史の変遷もさることながら、ヨーロッパの思想潮流にも触れることができた。19世紀、コントによって始まった社会学はデュルケーム、ウェーバー、ジンメルなどの社会学者により理論化された。...続きを読むそして第二次大戦後にアメリカに渡った社会学は隣接する社会心理学や経済学、人類学などの影響を受け新たな展開を迎えた。その後社会学を総合的に形式化する試みが社会システム理論としてパーソンズによって発表された。社会学の歴史変遷を短いが分かりやすく説明してあり、その他にもメディアやジェンダー、エスノメソドロジーというように多くの題材も紹介している。 社会学の概観を知りたいという当初の目的は達成されたように思う。機会があれば紹介されている本を読んでいきたい。
社会学の名著30冊について、竹内が解説する。 教育社会学では京都大学系筆頭にあげられるだろう著者が、社会学の名著と呼ばれる本の中で面白いもの、著者が興味を持つものについて挙げ、それぞれ7-10ページほどの紹介をする。 引用は必ず2カ所は入っており、内容が分かりやすくなっている。原著を読んでいなくても...続きを読む、読める内容となっていた。 原著を読んでいれば、うまくまとまっていることに気づき、読んでいなければ本の紹介をしているのだと忘れるほどに興味深い記述がならぶ。後から、名著の紹介だったと気づくだろう。そして、その内容についてあまり覚えていないことに気づく。それが竹内氏の考えだと思ってしまうほどに読み下されているからだろう。
すごく分かりやすく社会学案内をしていると思う。 ちょこっとだけ無駄話もあるけど。 有名どころを幅広く網羅しているんだけども、「名著30なのに○○は入っていて○○がいないのかよ」と思う部分も。けど、あくまで“作者が選んだ”名著30ということでご愛嬌。 社会学入門として十分勧められるレベルだと思います...続きを読む。
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社会学の名著30
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竹内洋
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