「見えるでしょう? 幽霊」“ゴーストライター”との出会いを発端に遭遇する怪異な事件の数々!怪談を巡る戦慄のホラーサスペンス『ゴーストライターとその弟子【タテヨミ】』
タテヨミマンガ『ゴーストライターとその弟子【タテヨミ】』は、主人公が、怪談の“ゴーストライター”と出会い始まるホラーサスペンス。
もしも、その実話怪談が、あなたの目の前で、現実のものとなったら…。
この記事では、作品の見どころをご紹介します。
目次
①『ゴーストライターとその弟子【タテヨミ】』について
『ゴーストライターとその弟子【タテヨミ】』は、『コックリさんが通る』など数々の名作ホラーマンガを生み出した奥瀬サキ氏の原作に、迫力ある絵柄の長谷川光司氏を作画に迎えたフルカラータテヨミマンガ。「ブックライブ」のほか、毎日無料で楽しめる(※)マンガアプリ「ブックライブ fun」で独占先行配信中です。
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⇒ 『ゴーストライターとその弟子』
※第1~4話無料
フルカラー・タテヨミだからこその臨場感があり、特にホラーシーンは、読み進めるのをためらうような恐怖が読者を襲います。
②『ゴーストライターとその弟子【タテヨミ】』登場人物
●鳥居 狭<とりい はざま>
本作の主人公です。幽霊が見える体質。ゴーストライター石神井の弟子となることに。
(第2話)
●石神井 包<しゃくじい くるむ>
講談師・普光院のゴーストライターをしています。
(第2話)
●普光院 透里<ふこういん とうり>
講談師。偶然狭が立ち寄った寄席で怪談を演じていました。
(第2話)
●「回る濡れ女」
狭の夢に現れた女性。
(第1話)
③“ゴーストライター”との出会い
物語は、幽霊が見える主人公の狭が、普光院の怪談と、その著者の石神井と出会うことで動き出します。
地方から大学受験のために上京していた狭でしたが、予備校を辞め、アルバイトをしながらネットカフェを点々とする日々を送っていました。
(第1話)
ある日、公園でうたた寝をしていた狭は悪夢にうなされます。
悪夢は――
水面にうつ伏せに浮かぶ髪の長い女性。それを凝視する狭。女性が独りでにぐるりと反転し、顔が見えようかという刹那、狭の背後から青白い腕だけが伸びてきて……。
というもの。
(第1話)
(第1話)
夢のものか現(うつつ)のものか、つんざくように彼の名を呼ぶ声で狭は目を覚まします。
(第1話)
こうした悪夢が初めてではない狭は、悪夢から目覚めた後も一層憂鬱に。なぜなら、彼の悪夢はある種の予知夢であり、つまり悪夢の内容が現実になるからでした。
気が重い目覚めから街を歩く狭は、食事と休憩を目当てに寄席に立ち寄りました。舞台には講談師・普光院。新作の怪談を演ると言います。
(第1話)
最初はあくび混じりに聞いていた狭でしたが、にわかに講談にのめり込んでいきます。頬を伝う冷や汗を拭うこともせず。
なんと怪談の内容は、狭がさっき見た悪夢と酷似していたのです。
(第1話)
狭の悪夢は予知夢です。
講談に聞き入っているうちに、さっきの悪夢で水面で回っていた、そして今まさに舞台で演じられている濡れた女の幽霊が、狭の背後に現れていました。
(第1話)
悪夢と同じように狭の顔に手を這わせる幽霊。直視できず体をこわばらせるしかない狭。
彼の恐怖がピークに達したその時、
「違う……この人も……廣波<ひろなみ>さんじゃない……」
と言い残し、幽霊は姿を消しました。
(第1話)
殺していた息をようやく吐いた狭。自らの悪夢、実際に現れた幽霊、これらとリンクした怪談を演じる普光院を「本物」と悟り、衝撃を受けます。
悩まされてきた悪夢の解決策を知りたい気持ちもあったのでしょうか……、狭は寄席を出る普光院を出待ち、弟子入りを申し出ます。
(第2話)
(第2話)
柔らかな物腰ながら、弟子入りを拒む普光院。また怪談を書いているのは自分ではない、と告げます。怪談の作者は、今そこで普光院に付き添う石神井でした。石神井が怪談の“ゴーストライター”だったのです。
(第2話)
普光院と分かれ二人になり、どこへともなく車を走らせる石神井。唐突に狭に問いかけます。
「見えるでしょう? 幽霊」
(第2話)
思えばそもそも、狭の悪夢とリンクする怪談を書いたのがこの石神井です。さらに、寄席で狭が幽霊に襲われたことをも見抜いていました。
(第2話)
石神井とは一体何者なのでしょうか――。
④「回る濡れ女」の正体
寄席に現れた幽霊を、石神井は「回る濡れ女」と称しました。狭は、彼女が去り際に言い残した例の言葉を石神井に伝えます。
「違う……この人も……廣波さんじゃない……」
これを聞いた瞬間、車の進路を急転換、警察らしき相手にハンズフリー電話をかけ、廣波誠一<ひろなみせいいち>なる人物の住所を問う石神井。
(第2話)
石神井は車を飛ばしながら話します。
「回る濡れ女」とは、実際に7年前に何者かによって殺害され、ダムに遺棄された女性であること。
生前の恋人が・廣波誠一であること。
廣波には今は妻子がいること。
そして、“彼女”はおそらくそこへ向かったであろうこと。
(第2話)
廣波家で狭と石神井を待ち受ける恐怖は、ぜひ本編で。
(第3話)
(第3話)
(第3話)
⑤最後に
「回る濡れ女」の一件を通し、狭は(半ばなし崩し的に)石神井の弟子になります。
(第3話)
本作は、数話で一つの怪談にまつわるエピソードが完結していく構成ですが、狭や石神井自身の秘密も明らかにされていくのでしょうか。
狭が悪夢から目覚める度、傍らには決まって「おしら様」があります。
「おしら様」は、亡くなった彼の母親の形見の人形。母方の郷里の家の守り神として伝承されています。もしかしたら狭が幽霊が見えたり、予知夢を見る体質と何か関係があるのかもしれません。
(第1話)
石神井はというと、狭の霊能力を見抜き、自身も幽霊が見えています。警察とも特別な繋がりがありそう。謎の多い男ですが、「回る濡れ女」でわかるように“本当の幽霊を題材に怪談を書いている”ようです。タイトルにもある“ゴーストライター”とは、実は“もう一つの意味”を持つのかもしれません。
狭と石神井が出会う怪談たちをぜひお楽しみに――。
⇒ 『ゴーストライターとその弟子』
※第1~4話無料