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コードを書く経営者ドワンゴ川上会長「プログラミングこそが基礎教養」

デブサミ2015(2015年2月19日)講演レポート

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Developers Summit2015 (略称デブサミ)は翔泳社が主催するエンジニアイベント。ビズジンでは、ビジネス層向けのセッションレポートをお届けする。初日(2月19日)の朝一のセッションではドワンゴの川上量生代表取締役会長。「このままでは、二流のWebエンジニアが大量に生まれる」と警鐘を鳴らした。

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象徴CTOって何?

IT業界のエンジニアイベントにはあまり呼ばれないという川上氏。数年前、とある有名なテクノロジーメディアのイベントに出て、「主催者、事務局、媒体そのものと来場者をdisり、講演自体は高評価だったのですが、その後呼んでもらえませんでした(笑)」と語り、のっけから超満員の聴衆に問いかける。

なんでエンジニアの人って、勉強会好きなんですかね。前から疑問に思ってたんですけど。こういうところに来るより、ネットで調べたりした方が良いんじゃない? 今日のデブサミはいろんな会社のCTOの人が来てると思いますが、たぶん僕の話が一番役に立たない(笑)。

エンジニアのプレゼンは必ず自己紹介から入るのも前から不思議だったという氏は、そう言いながらも自分のエンジニア歴を紹介した。

ドワンゴの会長兼CTOで、角川ドワンゴの代表取締役会長もやってます。最近はジブリで見習いもやっていてそちらの方がメインかも。 で、ドワンゴでは象徴CTOなんですが、まあ何もしてないってこと。

自分はエンジニアだったということを、普段は隠したいという川上氏。本格的にプログラミングをやったことはないという。 子供の頃は、Z80とBASICで遊び、近所のパソコンショップでゲームなどを作っていたという。マシン語とニーモニックコードを独学で学び、逆アセンブラを作ったりOSの解析をしていた。高校時代はパソコンは親から禁止されていた。大学時代は、MS-CやCADの開発に没頭。その後、ソフトウエア流通の会社であるソフトウエアジャパンに就職。

起業してから就職、まともな会社に就職したかった。

「今日の主催の翔泳社が出していた、ソフトウエアデザインという雑誌に寄稿していました」(筆者:これは川上氏の勘違いで『ソフトウエアデザイン』は技術評論社発行)」 そして、起業してドワンゴを設立。当初ドワンゴはゲームのインフラとしての通信システムの会社だった。起業してまっさきに考えたのは、なんと「まともな会社に就職すること」だったという。

起業したのに就職したい。わけわかんないですよね。要は生活を安定させたかった。就職した先のネットワークの会社で、今でも覚えているのは、ARPを知らなくて馬鹿にされたってことです。なんでARPを知らないと、馬鹿にされなきゃいけないのかと思った。

こうした経験を経ながらドワンゴでは、実はコードをけっこう書いている。通信パケットを解析してチャットを取り出すといったプログラムを作ったという。エンジニアの実務としてはそのぐらいで、大したことはないと謙遜する川上氏。

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ドワンゴ危機の時代、絶対CTOから象徴CTO体制へ

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