「新築祝いに花を贈りたいけど、何をどうすれば良いのかわからない」という方に向けて、今回は新築祝いに花を贈るときのマナーや、おすすめの花を紹介しています。
新築祝いではタブーとされる花についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
新築祝いに花をおすすめする理由
お祝い事には花を贈るのがおすすめです。特に新築のご家庭にお祝いを贈る際には、手軽で誰にでも喜んでもらえる花のギフトがふさわしいでしょう。
この章では、新築祝いに花をおすすめする理由を3つ紹介しています。
新居のにぎわいになる
新しい家には気に入ったインテリアを揃えたいものです。入居したばかりでは、インテリアが揃っていない場合も多いのではないでしょうか。
新築祝いとしてフラワーギフトを贈ると、空間をぱっと華やかにしてくれます。
色とりどりの花は、お祝いにふさわしく新居を飾りつけてくれるでしょう。新しく始まる生活に合わせて花が開いていく様子が、縁起の良いギフトとして重宝されています。
贈る人を選ばない
生花のフラワーギフトは枯れたら処分できるため、誰にでも贈りやすいものです。
花はお祝いの品として定番であり、誰に贈っても不都合はありません。相手の好みに合わせた色合いを選べば、いっそう喜んでくれるでしょう。
花の色や種類は多種多様のため、家のテイストに合わせたギフト選びも楽しめます。
置き場所に困らない
フラワーギフトは、片手に乗るコンパクトな大きさのものから、ひとりで抱えるのは難しいほどの大きなものまであります。贈る相手の希望に合わせて、最適な大きさのギフトを選べます。
花は玄関先やリビング、トイレや寝室など、どこにおいても違和感がありません。インテリアにそぐわない場合は別の部屋に設置できるため、花を飾る場所には困らないのです。
新築祝いを贈る際のマナーを確認
家を建てた知らせを受けたからといって、いつお祝いを贈っても良いわけではありません。お祝いの気持ちを表していても、相場を外れたギフトを贈れば、相手を困らせてしまいます。
この章では、新築祝いを贈る際、押さえておきたいマナーを確認します。
相場はどのくらい?
新築祝いの相場は、贈る相手との関係性によっても変わります。一般的な相場は以下の通りです。
- 家族・親戚:5,000円〜30,000円
- 友人:3,000円〜10,000円
- 同僚:3,000円〜10,000円
自分が新築したときにお祝いをもらっている場合には、同額程度のお祝いを贈ります。
フラワーギフトに加えて、金銭やその他のギフトで金額の調整をする方法もあります。相手に気を遣わせず、喜んでもらえる額を設定すると良いでしょう。
贈る時期はいつが良い?
新築祝いを贈る時期は、入居して2週間から1ヶ月の間に贈ります。入居してすぐに花を贈っても、物の整理ができておらず、かえって迷惑になってしまう場合があるからです。
新居のお披露目に呼ばれた際に、花を持って訪問するのがおすすめです。置き場所に広いスペースが必要になる鉢植えは、事前に説明をしておくと困らせることがありません。
新築祝いにおすすめ!フラワーギフト3つの種類
フラワーギフトには、花束やアレンジメント、ドライフラワーなど多様な種類があります。ここでは、新築祝いに特におすすめな3種類のフラワーギフトを紹介します。
贈る相手に合わせて、お好みのものをお選びください。
華やかなアレンジメント
アレンジメントは、湿らせたスポンジに花を生けた飾り方です。花器を必要としないため、相手をわずらわせません。
さまざまな花を組み合わせて作られたアレンジメントは、そのまま置いておくだけでも、部屋を華やかにしてくれます。
相手の好きな花や色を指定して、注文しても良いでしょう。
長く楽しめるプリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは生花を特殊な液体で加工したものです。花の1番美しい姿を長期間楽しめるのが、プリザーブドフラワーの魅力です。
プリザーブドフラワーは花粉が落ちる心配もないため、新居を汚しません。花の形状を守るため、ケースや容器に入れられている場合が多く、高級感ある見た目も魅力のひとつ。
忙しくて花の手入れをする暇がない人にも、おすすめの新築祝いギフトです。
インテリアにもおすすめな鉢植え
新しい家には、鉢植えのフラワーギフトも良いでしょう。鉢植えには「根付く」の意味があり、新しい家に長く住み続けられるよう願いが込められます。
玄関先用に花の寄せ植えを贈っても、新しいお家を賑やかにしてくれます。
室内で観葉植物として、グリーンや胡蝶蘭を贈っても良いでしょう。長い間、家とともに変化する植物として楽しめます。
ガーデニングに興味がある人には、鉢植えが特におすすめのギフトです。
新築祝いに贈りたいおすすめの花10選
この章では、新築祝いに贈りたい、特におすすめの花を10種紹介します。複数の花を組み合わせ、新居のイメージに合ったギフトを作ることも可能です。
バラ
フラワーギフトの定番であるバラは、新築祝いとしても大活躍です。大輪のバラからつつましやかなミニバラまで多くの種類があるため、ギフトの大きさによって品種を選ぶと良いでしょう。
花を育てるのが得意な人には、ミニバラを鉢植えとして贈るのもおすすめです。
ユリ
大輪の花が印象的なユリは、アレンジメントの主役として活躍します。
白やピンク、オレンジなど、カラーバリエーションも豊富で、相手の好みによって選べるでしょう。ユリは香りが強く、生花ならではの楽しみがあります。
トルコキキョウ
フリルのような花びらが可憐なトルコキキョウ。暑さに強く、美しい花の姿を長く楽しめるのが特徴です。たくさんのトルコキキョウをアレンジメントにすると、豪華に仕上がります。
ヒマワリ
夏の新居祝いに、ひまわりのフラワーギフトはいかがでしょうか。鮮やかな黄色のひまわりは、お部屋全体をぱっと明るくしてくれます。大輪で元気良く咲くヒマワリは、新居のはじまりにぴったりです。
ひまわりにはグリーンを多く組み合わせて、爽やかなアレンジを選ぶと、シックな雰囲気のお家にも合わせられます。
アジサイ
小さなガクが身を寄せあって咲くアジサイは、家族が仲良く集まっているイメージを贈れます。アジサイは、花のかたまりが大きいので、単体でも華やかなギフトになってくれます。
お庭のあるおうちには鉢植えで贈り、長く楽しんでもらうこともできるでしょう。土の性質によって色が変わるため、その家独自の変化を楽しめます。
チューリップ
みずみずしい茎の先に丸いつぼみのチューリップ。チューリップは開花後、あたたかい場所では花が長くもたないため、つぼみの開ききっていない状態で贈られることの多い花です。
贈られてからゆっくり花開く姿は、新居がこれから活気づいていく姿と重ねることができ、門出にぴったりの花です。
チューリップは、保育園や小学校にもよく植えられている花ですので、小さなお子さんのいる家庭に贈れば、話題のひとつとしても提供できます。
ガーベラ
しっかりとした茎と凛とした立ち姿が特徴のガーベラ。シンプルながら、存在感のある花のため、ギフトのメイン花材としておすすめです。
カラーも豊富で、ピンクや黄色、珍しいものでは緑色のガーベラも存在します。新居の雰囲気に合わせてメインの色を選べるのも、ガーベラの魅力です。
カーネーション
細かなひだをもつ花びらが幾重にも重なったカーネーションは、新しい家で積み重ねていく幸せを連想させます。
カーネーションといえば赤が有名ですが、ピンクや黄色、オレンジといったさまざまなカラーがあります。たくさんのカーネーションをフラワーギフトとして贈れば、にぎやかな新築祝いになるでしょう。
胡蝶蘭
胡蝶蘭は鉢植えで贈れる縁起の良い花です。ひらひらと蝶が集まっているような見た目から、「幸せが飛んでくる」という花言葉を持っています。
花が大きく存在感があるため、新居に気品ある美しさを与えてくれるでしょう。花粉が少なく、お手入れも簡単なので植物を育てるのが苦手な人にも安心して贈れます。
ラナンキュラス
薄紙のような花びらが何枚も重なった姿が可憐なラナンキュラス。繊細な花姿は見る人の心をあたたかくしてくれるでしょう。
ラナンキュラスは気温によって、花が閉じたり開いたりする植物です。新居の中で、変化を楽しんでもらえます。
新築祝いにタブーとされる花
お祝いだからといって、どんな花を贈っても良いわけではありません。この章では、新築祝いにタブーとされる花を紹介します。
タブーな花を贈りたいときの対処法もあわせて紹介していますので、ぜひご覧ください。
火事を連想させる赤い花
新築祝いや開店祝いなど、新しい建物をお祝いするときに炎を連想させる赤い花はおすすめできません。
どれほど美しくても、新築祝いに赤い花を贈られると不信感をもつ人もいるでしょう。花同様にラッピングのリボンも赤色は避けたほうが賢明です。
アレンジメントのワンポイントとして、赤い花を使ったり、暖色のピンクやオレンジを使ったりするのは問題ありません。
どうしても赤がメインのフラワーギフトを贈りたい場合は「あなたは赤色が好きだから、どうしても贈りたくて」などと理由をつけると良いでしょう。
縁起の悪い花
仏花として使われる和菊や、縁起が悪いとされる彼岸花は、お祝いのギフトにはふさわしくありません。少しでも悪いイメージになる花はお祝いの場合、避けた方が良いでしょう。
フラワーギフトとしてふさわしい花の中にも、縁起の悪い花言葉を持つ花もあります。
例えば、黄薔薇の「嫉妬」、黄色カーネーションの「軽蔑」。相手が花に詳しい場合、悪い花言葉を持つ花は入れないようにします。
花粉の多い花
新築祝いは新しい建物に贈られるものです。花粉は特に布製品に付着すると落ちにくく、対処に困ります。キレイな新居を花粉で汚してしまっては台無しです。
花粉の多いユリなどの花は、あらかじめビニール袋などをかけてから贈ると良いでしょう。
フラワーギフトを手渡しで贈る際には、花粉のついている部分を切り取って渡すのもおすすめです。
プリザーブドフラワーは特殊な処理をされているため、花粉が落ちることはありません。プリザーブドフラワーなら花粉に気兼ねせず、美しい花が贈れます。
ペットの毒になる花
ペットを飼っているご家庭にフラワーギフトを贈るときは、贈る花の種類に注意が必要です。
たとえば、アジサイやチューリップ、ユリは犬が食べると中毒症状を起こします。猫もラナンキュラスやカーネーションなどを食べて、中毒症状を起こすことも。
普段見かけない花があると、ペットも興味をそそられて、食べてしまう危険があります。ペットを飼っている家庭には、食べられないようなケースに入った花を贈ると安心です。
新築祝いにふさわしい花ギフトを選ぼう
家を新しく建てると、引っ越しや片付けに追われ、なかなか生活にゆとりが持てません。そんなとき、ちょっとした花があると生活に彩りが加わります。
新築祝いに、相手を思いやったふさわしいギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。消えものである花は、どんな相手にも喜んでもらえるでしょう。