★あらすじ 【風呂敷】 長屋の兄さんのところに、助けを求めて女が駆け込んでくる。 夫の留守中に訪ねてきた男と二人きりで話をしている時に、予想外に早く夫が帰ってきてしまったという。夫は相当なヤキモチ焼きのため、この状況はまずい。とっさに押し入れに男を隠したが、夫はよりによって押し入れの前に座って飲み始め、なかなか寝ない。兄さんは変な小言を聞かせて女を先に帰し、自身は風呂敷を一枚持って向かう。 ★演者について 【古今亭志ん生(五代目)】 1890-1973。東京・神田亀住町の生まれ。本名は美濃部 孝蔵。 長男は十代目金原亭馬生、次男は三代目古今亭志ん朝。博打や酒に手を出し放蕩生活を続けた末に家出。芸事に興味が湧くようになり、天狗連(セミプロ)を経て落語家となる。志ん生襲名まで16回改名したという。長く売れない時代を過ごしたが、戦後は一気に芸・人気とも勢いを増し、昭和を代表する噺家として押しも