アルミで覆った新型電池(右下)をドライヤーで加熱し、中央のLEDを点灯させた発電の実演。左はエヌ・ティー・エスの宮沢社長=上田市の信州大繊維学部 信州大繊維学部(長野県上田市)の村上泰教授(材料化学工学)と素材開発ベンチャーのエヌ・ティー・エス(諏訪市)は18日、温度差を活用した従来の発電方法と比べて低温の100度前後で発電する新型の電池を開発したと発表した。高温になる太陽光発電パネルの裏側や自動車の車体などに張って発電させることを想定しており、余熱などの有効利用に役立つ可能性があるとしている。 新型電池は、亜鉛化合物、誘電体化合物、導電性高分子の組み合わせをアルミと銅の電極で挟み、加熱すると発電する仕組み=イラスト。太陽電池と比べ製造コストは10分の1程度で済むという。 半導体を使った発電方法では、異なる電気特性の半導体を組み合わせ、半導体素子の両端にそれぞれ加えた温度の差から電気を