2019年12月18日のことだけど、ライ・クーダーと親交がある久保田麻琴さんから突然、FBのメッセンジャーがきた。 「ライ・クーダーのツアーに参加していたサックス奏者、サム・ゲンデル(Sam Gendel)が今、日本にいるから、明日、会って話聞く? 新作『Satin Doll』すごく良いから聴いてみて」と、視聴用の音源が置かれているリンクが添えられていた。 急な話だったが、聴いてみたらジャズのクラシックを最新の感覚で崩した楽曲が素晴らしい。例えが古いけど、ロディ・フレイムがヴァン・ヘイレンの「Jump」をネオアコでカヴァーしたときのような爽快な裏切りぶりにびっくりした。 サム・ゲンデルといえば、岡村詩野さんが『ミュージック・マガジン』17年2月号の特集「2017年はこれを聴け!」で大プッシュしていた人だと思い出し、急いで関連音源をサブスクでチェックして、翌日、会って話を聞いた。黒瀬万里子さ