三重県鳥羽市の鳥羽水族館で5日、2009年1月2日以来絶食を続けているダイオウグソクムシに餌が与えられたが、この日も食べなかった。 同館では、日時を決めて月1回行っていた餌やりを、今後はあごを動かしている時に行うなど、状況に応じた方法に見直すことにした。 同水族館では、今年1月末に加わった5個体を含め7個体を飼育しており、このうち「No.1」は絶食期間が1500日を超えた。この日は、これまでのアジ、サバにかえて、初めてマイワシやメヒカリ、ニギスを与えた。飼育研究部の森滝丈也係長(43)が約15分かけ、口の前に何度も餌を運んだが、No.1は見向きもしなかった。 森滝係長は「2月の餌やりではあごを動かしていたが、今回はあごを動かすこともなく心配な状況」と話していた。