プライバシー保護の観点からサードパーティーCookieの規制が進む中、民放の公式テレビ配信サービス「TVer」は自社で取得するファーストパーティーデータをリッチ化して広告主のニーズに応える。4月27日に開催した「TVer Biz Conference2022」で明らかにした。 TVerではアプリ導入時に利用者の性別や生年月日の他、「美容」「ビジネス・経済」「ゲーム」「自動車」など17項目の中から興味のあるジャンルを選択させて動画広告の配信に利用している。例えば化粧品メーカーの広告がある時は「美容」にチェックを入れた端末を優先する。同社はこれをアフィニティデータ(Affinity:親和性)と呼ぶ。 「広告業界ではサードパーティーCookieやIDFA(Appleが端末にランダムに割り当てるID)取得のオプトイン化など、トラッキング情報に関する規制強化が課題になっている。しかしTVerは潤沢な