3カ月半にもおよぶピースボートの船旅も、3/25の横浜寄港で無事、終わった。あこがれのパタゴニアにも南極にも、ガラパゴス、マチュピチュ、イグアスの滝にも行って来た。 この長旅の中、私はさまざまな教訓を得た。改めて、それを振り返ってみたい。まずは、私が船内で生命の危機にも瀕する鬱状態に陥った話からはじめよう。 人間は孤独に生まれ孤独に死んでゆくのだ ピースボートというと、若者向けの地球一周の船として語られる。本来の趣旨はそうだったのだろうが、今や実態は全く異なる。1000人もの乗客は、80%が60歳以上の老人達。彼らはこの船旅の最低限の費用、100万円を支払う余裕がある、多少の差はあれ人生の成功者達だった。一方、若者は100人足らずしかいなかった。 私は船上で、老人達の醜さ、傲慢さばかり見る羽目になった。私の10年後、20年後を間近に見ているようだった。「こんなはずではない」と思ったが、遅す