石だ……ざらざらとした手触りに、しっかりとした重み。まさか自分がこんな質感の作品を作る日が来るとは思わなかった。 と言っても、別に急に彫刻に目覚めたとかそういうのではない。筆者にはそんなスキルはない。 では何を使ったのかというと……乾かすと石のようになる粘土「FIMO air(フィモエアー)」である。 ・普通の粘土みたい フィモエアーは、文房具で有名なドイツの「ステッドラー」という会社から発売されている商品だ。価格は税込935円で、筆者は楽天市場で購入した。 パッケージに印刷されているのは外国語だが、日本語の説明シールも貼ってあるので安心して使い方や注意事項を知ることができる。さっそく開封してみると…… ……こんにゃく? 中から現れたのは、どっしりした灰色の板。触るとしっとりしているのがよりこんにゃく感を引き立てている。 今の時点では石とは程遠い感触で、普段ペンより重い物を持つことがない筆