アドレスの最初が「https」で始まるSSL(Secure Socket Layer)による暗号化通信ですが、現時点では暗号化とそのサーバの証明書(サイトの実在証明)とが混同され、すべて同じ鍵マークで表示されます。結果、単純に暗号化されているサイトと実在が証明された安全なサイトとが区別できない状態でした。そのため、フィッシング詐欺のサイトなどでは来た人をだますためだけにSSLを実装するという始末。 この鍵マークによるSSLかどうかの判別システムの崩壊に危機感を抱いた電子認証事業各社が2005年から新たに策定を開始したのが「EV SSLサーバ証明書」と呼ばれる新しい証明書。ドメイン名の所有権の確認だけでなく、申請責任者の権限の認証、政府または第三者機関における組織の実在性の検証などが含まれているため、単純に暗号化されているだけではなく、そのサイトは安全なのかどうか(実在するサイトを騙っている