京都市の鴨川に架かる橋に落書きしたとして、京都府警南署は、同府亀岡市の私立大生(23)と京都市下京区の専門学校生(23)の男2人を、府鴨川条例違反容疑で、近く書類送検する方針を固めた。 鴨川の景観や自然の保護を目的に、年間約300万人が訪れる河川敷での悪質行為を規制した同条例による立件は一昨年7月の施行後、初めて。 捜査関係者によると、2人は昨年11月13日未明、同市伏見区の大宮大橋の橋台に、黒いスプレー塗料でアルファベット文字を落書きした疑いが持たれている。巡回中の署員が、近くにいた2人に職務質問。2人は「芸術作品のつもりだった」と落書きを認めたという。ほかに、亀岡市や滋賀県内などでの約20件の落書きも認めており、同署は器物損壊容疑でも書類送検する。 同条例は、都市部では全国初の河川保全条例で、賀茂川、高野川部分を含む約20キロの規制区域(北区―伏見区)内では、河川敷での落書きや打ち上げ