客室乗務員が機内でライフベストの使い方を説明するおなじみの場面。でも、実際に装着する機会は少ない 飛行機に乗ると必ずライフベストや酸素マスクの説明を受けるが、実際に試すことはできない。いざというとき、使えるのだろうか――。朝日新聞に載ったこんな投稿をきっかけに、全日空(ANA)は救命器具の使い方を体験できるイベントを、23日に羽田空港で開くことを決めた。 きっかけは、昨年8月3日付の本紙「声」欄。投稿したのは、東京都武蔵野市の建築士村野聰(さとし)さん(67)だ。「飛行機に乗る機会が時々あるが、毎回疑問に思うことがある」との書き出しで、客室乗務員による救命器具の説明自体はよくわかるが、実際に試したことがないので、「果たして説明通りに使えるか自信がない」と訴えた。 村野さんは、娘がオーストラリアで暮らしているため、年に数回は飛行機を利用する。乗るたびに「ライフベストは誰でも簡単に膨らま