「結婚したら・・・子どもができたら・・・この寂しさはなくなるよね?」と友達が言う。 彼女は独身でキャリアもあり、彼氏もいる。だけど夜なんとも言えない寂しさに襲われて、さめざめ泣くことがあるという。 期待を裏切って悪いけど、わたしは実感として、結婚したところでその種の寂しさがなくなるとは感じない。もちろん、そばに誰かがいるという安心感、支え合っている安らぎや愛はある。それに対して感謝もする。 だけど「なんとも言えない寂しさ」だけは埋まらない。 逆に、結婚して子どももいて、どんなにそばに愛してくれる人がいても「人間はどこまでいっても孤独な部分があるんだな」というリアリティを感じてしまう。それは、たくさんの友達と一緒にいたって、彼氏がいたって、チームで何かをしたって「ひとり」であることからは逃れられないのと同じように。 そこにははもう、期待が入り込む余地もなく、逃げ場がない、受け止めること