100作品以上のシネマゲームを網羅 僕がはじめて遊んだ「シネマゲーム」(映画を題材に作られたゲーム)は、たぶんファミコンの「グーニーズ」だったと思う。まだまだグラフィックが未発達で、楽しさのほとんどを想像力で補っていたような時代には、「映画」というバックグラウンドがあるだけで、画面にぐっと奥行きが出るのを感じたものだ。 そんなシネマゲームの歴史を一冊にまとめた書籍「ゲームになった映画たち -シネマゲーム完全読本」が、このたび三才ブックスより発売された。著者の吉田武氏は、“ジャンクハンター吉田”名義で過去多くの映画・ゲーム関連の記事やコラムをあちこちで連載していた、まさに「シネマゲームの第一人者」とも呼べる存在。それだけに、ゲーム好き、映画好きのどちらが読んでも満足できる、非常に「濃い」一冊に仕上がっている。 中身は全6章構成となっており、それぞれ「監督別」、「ジャンル別」、「俳優別」といっ