10月にローマで行われた20カ国・地域(G20)首脳会議の合間に、ドイツのメルケル首相は次期首相に就任する方向のショルツ財務相に対し、新型コロナウイルス対策の厳格化が必要になるかもしれないと注意を促した。この警告をショルツ氏は無視。そのツケをドイツは今、払わされている。 このG20首脳会議で、メルケル氏はショルツ氏を他国首脳に紹介していた。メルケル氏は感染が拡大しつつあった新型コロナへの対応として、国内16州の首相を招集する会合の開催をショルツ氏に提案していたが、事情に詳しい関係者によると、同氏は不要だとして取り合わなかった。