日本の印刷業界は伝統的な新聞や雑誌の印刷に加え、クレジットカードや電子マネーなどに使われるICカード、液晶モニターのカラーフィルターなどに業容を拡大している。主力の印刷物の落ち込みを他事業が補う形で、市場規模はここ数年、年1~2%の微減だが、2005年末で約7兆円の規模を保つ。 そのなかでも、業界トップを争う大日本印刷と凸版印刷は多角展開が功を奏し、直近5年間は年平均約3%の成長を続け、両社で市場の約4割を占める。さらに、連結売上高で万年2位だった凸版が06年3月期に48年ぶりに首位を奪還するという「事件」が起きた。07年3月期も凸版が約7,400万円の僅差で際どく首位を守っている。 本コンテンツの全文は、メンバーシップサービスでのご提供となっております。 以降の閲覧にはメンバーシップサービス会員(有料)ご登録が必要です。